かなりマニアックな事を書きますので興味のない方はスルーしてください。

以前も書いたことがありますが、最近シンガポールからの攻勢が強まった気がしたので、覚書も兼ねて書いておこうと思いました。

 

 

アジアでは、香港とシンガポールが金融分野では活動が抜きんでていると思っています。両地域は、お金儲けには類まれな考えを持ち、大きく資産を増やす術を知っている華僑が仕切っている地域なのです。

 

故に世界中の投資家や投資ファンドも香港籍、シンガポール籍で商品を組み立てて、世界中の人々に販売しています。

ところがこの「世界中の人々」には日本人が入っていないのですよ。

1998年頃に橋本政権下で行われた金融ビックバン政策で、日本の銀行も窓口で投資信託や債券を販売できるようになったけど、日本人が銀行窓口で買える投資信託なんて世界で販売されている全体の数パーセント、いや0.1%ほどじゃないか?と思うくらい閉鎖的な情報しか与えられていないのが実情であると思っています。

保険も同じように無数の商品があるのに、日本人に提示された保険は日本人向けの「手数料の高く保険会社が儲けられる内容の保険」と思った方が良いですよ。

 

金融庁によれば「日本人の資産を守るため」とか「国内保険会社を守るため」と説明していますが、当の保険会社や金融機関は機関投資家としてこれらの商品にアクセス出来たり、投資運用に参加できたりするのには、なんだかなぁ・・・という気持ちになっちゃいますね。海外の保険会社が日本で活動する時は、表向き日本人の資産を守るという理由も兼ねて、日本で海外保険(旅行保険ではなく、海外で運用されている、顧客の利益を優先した年金保険など)を販売することは禁じられているんです。どうしても日本で商売したい時は金融庁に登録許可を貰い、「他の会社もマネできる様な商品」を売る事を求められます。

多分、儲けが少ない商品しか作れないでしょうけど・・・

 

日本の消費者は守られていると言いたいのでしょうけど、言葉悪く言えば「日本の対象者に情報を与えず、日本の保険会社設定よりも良い商品を買う事が出来ない」とも言えますね。

海外の金融会社が日本で海外の商品を売れば違法になりますが、日本人が海外で金融商品を買う事は違法ではない・・・という事を知っている方は少ないと思います。

 

 

今月15日~17日の予定で、香港に出かけた時、オフ会などで「ご案内したい場所」があったのですが、僕の都合で香港行を取りやめてしまい、ご紹介が出来なくなったのは残念に思いました。

 

 

 

さて、香港やシンガポールの華僑は、いわゆる本土の中国人と全く考えも異なっていますので、「中国人」と一括りで語るべきではないと思っています。

華僑はアメリカやカナダ、イギリスなどにも進出し、政界・財界に入り込むとともに、重要な政策や金融マーケットにも影響を与えていると思いますので、彼らがどう動いているのか?と言う事を見るのが非常に重要かと思っています。

 

「あの人が○○を買ったから興味が出ました」なんていう日本人のレベルじゃないってことですね。

 

有名なところではシンガポールの政府系の投資会社テマセク。

テマセクが某日本の通信会社を保有していると聞いて、僕も買ってみたのですが、その後大きく儲けさせてもらったのは過去のブログに書いた通りです。

 

 

先日は、サムティホールディングスがシンガポール系のヒルハウス・インベストメントが運営するSong BidcoのTOBに会い、買われていくのを目の当たりにした方は多いはずです。

 

Song Bidcoはもちろん、ヒルハウス・インベストメントという投資会社を初めて知った方も多いと思います。僕は日本では知られていないシンガポールにある投資ファンドを知っている方だと思っていましたが、ヒルハウスは知りませんでした。

 

 

シンガポールは日本人には観光地として有名ですし、有名な高級ホテルも多く人気の観光地となっているようですが、僕にとってシンガポールは観光地ではなく「最新の投資情報を仕入れる場所」という認識です。香港も観光地ではなく「投資情報を手に入れられる場所」

ただ、シンガポールよりも香港の方が手軽にアクセス出来るかも?

 

そして今回はGLPの話。

日本で上場するリートの1つ、GLP投資法人はアレスインヴェストメントにスポンサー権を譲り、スポンサーが変わる発表をしたようです。

 

 

GLP投資法人の、「GLP」とは、グローバル・ロジスティック・プロパティの事で、元々はシンガポールの政府投資会社GICが設立した会社なんですよ。そして世界の物流施設を中心とした不動産のディベロッパーでシンガポールでリートを組んでいたのですが、日本にも進出して日本法人を設立。

GLP日本法人がリートを設立したので、「運用の上手なシンガポール系ファンドのリートなら安心」とGLPリートもポートフォリオに入れていました。

 

さらに書けば、GLPを作った政府系のGICの会長は、最近までシンガポールの代表だったリー・シェンロン前首相。彼の奥様、ホー・チンはテマセクの会長でした。

 

国を挙げての投資なら、堅実な会社を選ぶでしょ?

なので安心だったわけです。

 

ちなみに、リー・シェンロンに変わり今年からシンガポールの首相になったのが、ローレンス・ウォン

公務にはLCCを使い、随行員も同行しない庶民派の首相のようです。

 

 

 

 

情報弱者の日本人は投資家や投資ファンドと言うと、バフェットさんや、ジョージソロス、ブラックロック、Gサックスなどしか知りません。しかし、日本に熱い視線を送ってきているのは、同じアジアの国際金融センター香港やシンガポールだと言う事を忘れてはいけないと思っています。

確かにアメリカの大富豪は有名ですが、アジアにはそれ以上の富豪が多くいますし、一人ではなく〇〇家と言う具合に世襲で大きな資産を管理しています。

 

資産運用をするのには、人とは違う情報を得る事も大事だと思っています。

これからも熱視線はシンガポールや香港から多く来ると思うので、注意してみていると面白いかもしれませんよね。

 

 

 

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