☆清熱の漢方薬はどのくらい必要か~中医皮膚科治療についてご質問にお答えしました
臨床漢方カウンセリング協会さまで担当させていただいている、
皮膚専門講座
のミーティングを行いました。
※外部生受講は受付けておられないそうで、画像なし
代わりにいらすとやさんを置いておきますw
この講座は2回目で、普段生徒さんたちは前回撮った動画で学習していただいています。
動画受講した上で出てきた質問を事前に提出されていて、ミーティングではちょうだいしたご質問にバーッとお答えしていくという仕組み。
事務局のご担当者さまからは「たくさんの質問すみません」と恐縮していただきましたが、ひとつひとつお答えしていきました。
「全部答えられるんちゃう?」と思って、気合いを入れて取り組んだので、いつもより早口になってすみません。
当日オンタイム参加された方も、もしかして動画で繰り返し視聴された方がよいかもしれませんね。
いただいたご質問は多岐にわたり、生徒さんたちの学びの深さ・真摯さがよく伝わってきました。
そんな中で、複数の方が挙げてらして「やっぱり出るよな」と感じた質問のタイプが2つあります。
「何種類もの漢方薬を使うこと」と、「清熱すること」への怖さです。
「怖さ」とはちょっと違うかな?
「抵抗」と言っても、いいかもしれません。
こちらのブログにも、漢方や中医学を学びたいみなさんがご訪問くださいますので、ここをちょっと解説しますね。
★1、何種類もの漢方薬を使うこと
わたしがよく皮膚病急性期の方に使うのが、「荊芩湯(けいごんとう)」という処方です。
わたしが中医皮膚を学んだ師匠の、そのまた師匠、雲南中医大の故劉復興教授の創方で、荊芥、黄芩、生地黄、牡丹皮などからなる「清熱利湿、解毒止痒」の方剤です。
中医なので、そのひと・その病気の強さや状態に合わせてアレンジして使うのですが、基本パターンで各生薬それぞれ10~30gが配合されます。
一日量で、です。
これを煎じて2回に分けて飲むのですが、皮膚科は効果を身体の外側まで持っていかないといけないので、内科よりも薬量が必要です。
日本の、さらに薬店で、これと同じことはできないまでも、ある程度の「量」を入れなければ病気と戦うことはできないのです。
当然荊芩湯そのもののを日本の店頭でお渡しすることはできません。
日本に存在する処方を組み合わせて、そのひと・その病気の強さや状態と戦える構成をご案内するということになります。
ということは。
そうです。
「何種類もの漢方薬」ではなく、「この漢方薬をあるものでどう復元するか」なんです。
中医の発想に頭が慣れていないうちは、どうしても「処方」を起点に考えてしまいがちですが。
早く「弁証」を起点にして、「治法」を考え、処方はその次、実際に目の前の患者さんに合わせて随証加減(ずいしょうかげん)するところまで到達してくださいね。
★2、清熱すること
こちらは、日本漢方から入った方が一度は通る道です。
脱出できますので安心してくださいw
人間の健康は陰陽調和の上に成り立っています。
炎症=熱が強い状態は、陽病ですから。
陽がいきすぎると、陰をさらに消耗させて、回復が遠のきます。
適切に、いきすぎた陽を抑えて、陰を守る必要がありますね。
そのためには、「陽が適切な範囲に収まる」まで、清熱をしなければなりません。
……という、抽象的&中医の根幹の説明を、昨夜はしませんでしたけど。
必要な清熱は、「必要」ですからね。
不要な清熱と、必要な清熱との間で、混乱しているのかと思います。
「冷え」症状のある慢性疾患ばかりを扱っていると、緊急性の高い炎症性の不調、アトピー性皮膚炎とかCOVID-19とか、適切な清熱が必要なものの治し方をイメージしにくいかもしれませんね。
みなさん、とても優秀な方ばかりでした。
次の第2回目のミーティングが楽しみです。
早く、中医弁証の世界が、身体に馴染まれるといいですね。


