☆漢方相談薬剤師になるには「まず転職」? 転職サイトの危険な罠
社会が激変している今、「漢方」や「東洋医学」に興味・関心を持つひとが増えています。
今勤めている業界の雲行きもアヤシイと判断し、転職を考えているひとも多いですね。
聞くところによると、30代サラリーマンのみなさんが、通信教育を利用して、これまでのキャリアと別の資格取得を目指すことが増えているそうです。
「漢方」や「中医学」を学んで転職したいと思う方もいますね。
では、薬剤師さんが「漢方相談」できるようになって活躍したいと思ったとき、どんな行動を取るでしょうか。
ネットで検索すると、まず出てくるのは、
「転職サイト」
なんですよね。
で、そこには、
「漢方相談を仕事にするには、まず『中医学』を学ばないと」
とかって書いてある!
すごい!
「中医学」なんて言葉、十年前には誰も知らなかったのが、普通に市民権を得ている。
びっくりですね。
そして、その次に、
「『中医学』や『漢方相談』を学べる薬局に勤めましょう」
と、転職先の紹介につながるんですね。
え?
順番、逆じゃね?
まつもと漢方堂でも、新メンバーの募集をかけると、応募者の中には、
「お給料をもらいながら、丁寧に全部教えてくれて、漢方相談できるようになるんだ♡」
と期待で目をキラキラさせたひとが一定割合混じったものです。
いや。
それ、ムリだから。
大手のチェーン店で、研修システムがしっかりできている会社もあるでしょう。
そして、そのノウハウを一般人向けの講座に活かしていたりね。
でも、大手にいたわたしからすると、「そこの会社でしか通用しないノウハウ」漬けになってキケンだと感じます。
自社PBや重点商品の紹介がメインの業務になってしまったりするんですよね。
その中から、その社の影響をある程度食い止めて、普遍的な技術を身につけることができるのは、ほんのひと握りだったりします。 ←このひとたちは、本当に優秀(人柄もね)
勤めるんでも、自分で開業するんでも、まず知識ありき、技術ありきですよ。
漢方相談のスタートラインに立つ知識なんて、仕事の中で受け取るには膨大ですからね。
まず、自分である程度出発点に必要な知識は学ぶ。
それから、経験を積むために、尊敬できる先生のところで修行する。
修行先に出会えない場合は、えいやっと開業しちゃって自分で経験を積む。
これが漢方相談できる薬剤師になるための王道ですよ。
転職サイトが言うのももっともな部分があります。
が、気をつけて。
転職サイトの目的は、「転職を斡旋すること」です。
「まず転職ありき」ではなく、「まず知識・技術を身につける」でがんばってくださいね。

