☆春の風邪がこじれやすいワケ
風邪、流行っていますね!
「どうしてこの時期に!?」
と思いますが、エアコンを便利に使うようになると、残念ながら人間の抵抗力は弱まります。
さらに、豊かな生活によって、「病気になりやすい」状態になっているひと、増えてますしね。
お天気の好い日には陽射しも強く、何だかとても暖かい感じがするものです。
しかし、日中は暖かくても朝晩は冷えるので、うっかり薄着で出かけ、あとで後悔してしまったり。
数年前ですが、ゴールデンウィーク頃までインフルエンザが……という年もありました。
さて、朝晩冷えるとはいえ、やっぱり、春。
ホンモノの冬とは気温も陽射しも違います。
「陽気」が強まり出しているのです。
こんな時期に風邪を引いてしまうと、長引いてしまうことがあります。
それはこんな仕組みです。
1、寒い風に当たり体表部で「風」+「寒」の邪を受ける
(始めは普通の寒気のあるカゼ、頭痛・ハナミズ)
↓
2、体表部で邪を追い出せなければ、体内へ侵入される
(胸の方へ風邪が進んでくると、咳)
↓
3、「寒」により「気」の流れが邪魔され「熱」を持ち出す
(温まると咳が強まる、ハナミズや痰が黄色くなる)
↓
4、「熱」により体力や粘膜のうるおいが消耗される
(回復スピードさらにダウン)
丈夫な身体というのは、1の寒い風に当たってもその影響をはね返します。
うっかり引いてしまっても、2の段階で追い出せればこじれず治ってしまいます。
この身体を守る防衛ラインを担当するのが、「気」の一種である「衛気(えき)」。
職場で風邪が流行っても、引いてしまうひとと引かないひとに分かれたりしますが。
この衛気がもともと弱めのひとと、しっかり強いひとと、もともとの身体の差もありますよね。
衛気は身体を温め、体温をキープする仕事もしており、「温かい」性質があります。
3で「熱」に変わってしまうのは、この衛気が邪によって動きを止められると、全身を温めるはずだった温かさがここに集中してしまうから、とイメージしてください。
これを「風寒熱化証」と呼びます。
冬は、外界が寒いです。
陰陽でいうと、「陰」がピークに達する時期です。
ところが、春はすでに気温は上がり、日が長く、陰陽でいうと「陽」が強まり始めています。
さきの3で「熱」に変わった邪気(「陽」の性質をもつ)は、強まり始めている「陽」の影響を受け、冬よりも勢いが強くなります。
2から3へ進むスピードが、冬に比べものすごく早くなるんですね。
3まで進んだ風邪は、症状も強かったり、体力・うるおいを消耗させる力も強いため、4へ進行……。
春の風邪がやっかいで、咳が長引いたり、治りが遅かったりするのは、こうした仕組みがあるからです。
同じカゼでも、冬とはかなり違いますね。
また春は、1の時点で「のどの痛み」や「熱っぽい感」の強い「風」+「熱」タイプの風邪になることも多いです。
この場合は1を飛ばして2→3へと進むので、さらにこじれやすく、激しい咳が!
漢方(中医学)では、
・衛気が弱く、すぐ風邪を引いてしまう対策
・1の段階で風邪を追い出す対策
・2の段階で風邪を追い出す対策
・3の段階で風邪を追い出しつつ、熱による気逆を治し咳を鎮める対策
・4の段階で風邪を追い出しつつ、消耗分を補い回復を促す対策
と、それぞれの状態に合った方法が揃っています。
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3や4まで進んでしまったときはわたしたちにご相談いただくとして。
1や2の段階で、ご家庭でピシッと状態に合ったお手当を選んでいただければ、本当に軽く済みますので。
「こういうときは、『コレ』!」と選べるお母さま(お母さまじゃなくてもいいですが)が増えてくるといいなぁと、切に願います。