感じ方や価値観の違う大人が
何かを共有するのって
ワクワクするしドキドキするし
素敵な発見がありますよね♡
と、同時に
その違いを持て余すことも
(特に日本人には)
多いのではないかな。
私はずいぶんと正直に
ダダ漏れで生きているつもり。
それでも、迷うことがあります。
以前、娘の友達が周りの友達や
家族にすぐにパンチをしていて
ずっと気になっていました。
その子がウチに遊びに来た時、
私もお腹をパンチされたんだけど
驚くほど痛くて、
真剣にその子、Sちゃんに
パンチをしてはいけないよと話すと
涙目になって黙ってしまってね。
それでも、遊び出したら
けろりと楽しそうにしていました。
ところが、またしばらくすると
「ドスッ」と音がするほど強く
娘がパンチされて、
私はSちゃんを呼んで
じっくり話をしました。
なぜまたパンチをしたのか聞くと
泣き出してしまう。
ひっくひっくと身体をふるわせて
目も合わせないSちゃんの様子に
このまま話し続けて良いのか?
お母さんに話して任せるべきか?
迷ってしまいました。
出過ぎた真似だろうか。
これでお母さんとの関係性が
こじれるのは嫌だなぁ。
そんな不安や心配が頭をもたげる。
だけど、やはり、
うちで預かっている間は
私が正面で受け止めて
真剣に接することが愛なのだと
心を決めました。
私はSちゃんを抱き上げて
向かい合うように膝の上にのせて
背中をさすりながら話しました。
「怒っていないよ。
お話がしたいだけ。」と
なるべく優しい声で。
Sちゃんは、自分のパンチが
相手にとって痛いものだとは
分かっていなかったようなので
とても痛いのだということを
お伝えしました。
パンチやキックは
悪い人をやっつけたり
戦うために使うもの。
痛いのはみんな嫌だから
大切な友達や家族に
パンチをしたらいけない。
一通り話し終えて
今わたしが話したのは
どんなことだったのかを聞くと
分からない、と言うので、
一番大事なことをひとつだけ
繰り返し伝えました。
「Sちゃんのパンチは痛い。
それだけ覚えていたら大丈夫。
わたしの話したこと、
分かったかな?」
Sちゃんは、ちゃんと私の目を見て
「パンチはいたい」
と繰り返してくれました。
話をする間、娘のAOさんは
少し離れたところで
私の話を聞きながら一人遊び。
私が「おはなしは、おしまい。
ちゃんと最後まで聞いてくれて
本当にありがとうね。」
と言ったタイミングで
トコトコと駆け寄ってきて
「じゃあ、おうちごっこしよう!」
とSちゃんを連れて
隣の部屋へ入っていった。
さすが空気の読める女(笑)
間もなく二人の
きゃあきゃあ笑う声が聴こえて
ほっとしたなぁ。
あれから一週間。
Sちゃんと私の距離は
以前よりグッと近付いた感じ。
園で私を見つけると
嬉しそうに抱きついてきます。
一切パンチも出なくなりました。
たぶん、としか言えないけれど
嬉しかったのではないかなぁ。
Sちゃんは、元々発語が遅くて、
今も療育(発達支援)を受けていて
ご両親もご祖父母も以前から
「あの子にはまだ理解できない」
ということを仰っていて。
期待するのにも心が疲れて
諦めている、と言っていたっけ。
その気持ちも、分からなくはない。
怒らなければならないことが
たくさん沢山あったろうな。
言って聞かせても
全然伝わらないことが続いて
投げ出したくなったろうな。
だからこそ、私みたいな他人が
アプローチできることがある
と思いました。
ある意味無責任に、話せば伝わる、
真剣に語れば分かってもらえる、
この子はちゃんと理解できる子、
って信じて話せた。
そして、
「信じてくれている」のが
Sちゃんも肌感覚で分かって
きっと嬉しかったのではないかな。
☆
人間関係で、わざわざ
波風立てたい人なんていなくて。
できれば穏やかに朗らかに
平和を保ちたいものですよね。
だから、そこに何か
一石を投じるようなことは
避けたくなっちゃう。
嫌な反応を想像したら
チクチク胸が痛む。
不安や心配をしだしたら
怖くてたまらなくなる。
だけど、それ、ウソなんだよね。
妄想ベースの話だもの。
不安も心配も真実ではない。
実際に目の前で起きたことに、
からだが、こころが、反応して
思わず立ち上がる。
そういうのが真実です。
そうやって立ち上がった瞬間に
自分の中にあるものを信じて
その衝動をベースに行動すると
必ず歓びへたどり着く。
私はそう思っています。
仮に今回、Sちゃんが
結局全く理解できずに
その後もパンチを繰り返したとしても
あの日殴られた私のお腹の傷と
殴られた娘がこらえた痛みは
癒されたと思うんです。
大切ですよね。
自分の痛みを無視せずに
相手に知ってもらうこと。
あの時に言葉を飲み込んで
Sちゃんに何も話さず
こっそり娘をヨシヨシして
「Sちゃんはまだ分からないから
お母さんに言っておくね」
なんてごまかし方をしたら
よっぽどギクシャクしたと思う。
私とSちゃんのお母さんも、
AOさんとSちゃんも。
娘はSちゃんを
言っても分からない子として
インプットしたかもしれない。
一緒に遊ばなくなったかもしれない。
そういうごまかしの罪は重い。
本当に気持ちの良い
人間関係を育むのって
簡単なことではないかもしれない。
けど、こうやって、
ひとつひとつの出来事で
ウソよりホントを選んで行けば
より心地よい人間関係へ
近付いて行けると思います。
きっと。
【SOULKNOCK あき】
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トーン・コミュニケーター@浅草
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