1980年代、大学生だったり、大学中退してバイトしてたりしていたた頃、ただのクラブ、ディスコ好きのギャルだったんだけど、長い話を短くすると(十分長いが。笑)
当時DJでもあり日本でのHIPHOP音楽の拡大に大きく貢献した人たちが(なぜ複数形?笑)彼氏だったりしたのをきっかけに、ヒップホップミュージックがだんだん好きになって行った。
なんて言えばいいのかな?
スチャダラパー風に言うのなら、1にビート2にベース、3、4がなくて5にダンス、みたいな感じで、クラブやディスコという現場で実際に低音ブンブン鳴るのを聴きながらどんどん好きになって行ったんだ。
あれって中毒性があると思うのよ。
って話じゃなくて、昨日の夜のことなんだけど、ヒップホップ界のマジレジェンド、ヒップホップ文化の礎を築いた人物である、Afrika Bambaataaが亡くなったという記事をネットで読んで、彼に会った時のこととかを思い出してしまったわけ。
もしもあなたが20代とか30代とかだと、なかなかわからないかもなんだけど、さすがに64年近くも生きてるとね、さまざまな出来事が過去に起きたことと重なって、脳の記憶の層が刺激されて、つまり昔のことを思い出すことになるの。
だから、「そうか、バンバータ亡くなったのね」って話で終わらずに、脳内で壮大な回顧が始まったりするわけさ。それが自分にとって重要なトピックだったりしたらね。
それにしてもさ、私は米国留学して、いわゆる奨学生以外は富裕層だけが通う寮生の高校(ボーディング/プレップ)でWASP「ホワイト(白人)」「アングロ・サクソン系」「プロテスタント(新教徒)」、つまりアメリカ建国以来、権力や影響力を持つエリート層とその考え方を中心とした私立高校へ行って卒業して、
まさか、ゴリゴリの黒人由来の文化であるヒップホップが好きになるだけじゃなく、それを広げるような仕事をするとは思ってもいなかったよね。音楽ってすごいわ。
じゃあさあ、そのバンバータって一体何した人なの?って気になる人はここから読んでね。
以前さ、ヒップホップ文化には4つの要素があるって話をしたことあるよね。DJ、MC(ラッパー)、ブレイクダンス、グラフィティ(落書き的アート)ね。ブレイクダンスはブレイキングとして2024年パリオリンピックの正式競技にもなったから、見たことある人も多いかもね。
でさ、ヒップホップの元になることを始めたのは、ジャマイカの音楽パーティーの仕組みをブロンクスに持ち帰ってアレンジし、ターンテーブル上でレコード2枚使ってブレイクビーツを繋いでプレイするというスタイルを生み出した、DJ Kool Hercっていう人で、この人はいわば起源を作った中心人物、父的な存在なわけさ。
でも、その時にはね、まだパーティミュージックという色合いが濃かったの。
そこに思想と、さらに「知識(Knowledge)」という概念、そしてコミュニティの軸を持ち込んで、ヒップホップを「文化」として成立させた中心人物が、このAfrika Bambaataaなわけさ。そうよ。すんごい人なのよ。まあ神よ!(笑)
元々ブロンクスではさ、ギャング同士の抗争が絶えなかったわけね。
このバンバータさん、のちに「Peace, Love, Unity and Having Fun(平和、愛、一体感、そして楽しむこと)」という理念を掲げるUniversal Zulu Nationを中心となって組織していくんだけど、
元々は凶悪なギャング「ブラック・スペード」のメンバーであり、リーダー格だったんだって。こわいっ。半端じゃできないだろうね。本物のブロンクスのギャングの中核だよ。映画の世界じゃないよ。リアルだよ。きっと映画より怖そう。
それがさ、非暴力的な組織であるズールー・ネーションを通して、ギャング抗争のエネルギーを、ヒップホップ文化の枠の中で、ダンスや音楽での競い合い(バトル)へと昇華させて、(ラップバトルとかダンスバトル、とかね)コミュニティに別の形の秩序をもたらしたんだって。
始まりはただの最新のパーティミュージックの形っぽかったのに、(それもすごいけど)それにアートや思想を用いて文化とし、DJやラップやダンスで「バトル」して、争いを表現に変えていく文化にした人なのよ!!
まあそんなヒップホップの生みの親の一人、神様みたいな人にさ、一度会ったことがあるわけよ。これまたすごくない?(笑)

でね、1990年とかかなあ〜?多分、スチャダラパーのファーストアルバム『スチャダラ大作戦』が出た後だと思うから、それで合ってると思う。
ニューヨークにね、「ニューミュージックセミナー」っていう、大きな音楽コンベンションみたいなイベントがあったわけさ。ユニオンスクエアにある巨大なホテルを会場としてね。そこには世界中から集まったヒップホップアーティストたちが参加していて、ブースを出していたの。
当時私がA&RをしていたMajor Force というレーベルがあって、このメジャフォースには5人のプロデューサーが関わっていた。中西俊夫、工藤昌之、高木完、藤原ヒロシ、そして屋敷豪太。
彼らはそれぞれ日本の音楽史において大重要人物で、一人一人フィーチャーして話したいくらいなんだけど、そこは今回は割愛するね。またの機会に。
で、その5人が、1988年、ソニーが「もうレコード作りませんよ、CDにしますよ」って宣言してそうなった頃、逆に「アナログレコード専門」として作ったレーベルだったわけ。
私は88年からニューヨークに住んでいて、一度帰国したのをきっかけにイミグレーションで止められて、89年に日本に戻らなければならなくなってしまい……そんな時、英語ができるっていうのもあったと思うけど、彼らに誘われて、音楽のことなんかそんなに知らないのに、A&R、つまり制作と宣伝の両方を担当することになったの。
そこで一緒に働いていたのは、ナチュラル・カラミティという音楽ユニットの森くんと、今ではアパレルで大成功している滝沢伸介くん。通称タキシンね。今をときめく滝沢眞紀子さん、通称タキマキさんの旦那さん。全くの余談だけど(笑)
と、いう感じで、まあ、今思うとすごい環境だったのよ。
で、高木完ちゃん、スチャダラパーのアルバムも出て、さらに盛り上げたかったし、実際の本場で体験してもらいたかったし(私はNYに住んでたからちろっとは知ってた)メジャーフォースとして出展したわけ。
そこで、自分たちのレーベルや、スチャダラパー、高木完、その他当時のアーティストたち、レゲエMCのチャッピーとかも一緒に行って宣伝してたのね。
で、そのブースに、Afrika Bambaataa様がやってきたわけよ。
あまりにも偉そうじゃなくて、あまりにも普通にスッと来たから、私はすぐにはわからなかった。
でも、アフリカっぽい服に大きなメダル、ビーズのネックレス、そしてあのトレードマークみたいなサングラス。
それを見て、周りはすぐに気づいて、「えっ」ってなって。
で、バンバータが、私たちMajor Forceのアーティストたちが、日本人なのにヒップホップをやって作品を作っていることを面白がると同時に、クオリティもちゃんと認めてくれて。
一緒にいた高木完ちゃんとスチャダラパーが感動してたのを覚えてる。
……のだが、まあ、記憶ってあやしいからね。この部分はでっち上げてる可能性もあるので、違ってたら教えてね(笑)バンバータに会ったことは確かに本当だよ。
最近はライブとかクラブにでも行かない限り、家ではあまりヒップホップ聴かなくなっちゃったけど、やっぱり聴くと身体が自然に動いてしまう。
ビートとベースがあれば、ご飯何杯でもいける感じ!(比喩)
あたしゃ東京生まれ、ヒップホップ育ち……(笑)
あ、これ元ラップしてる彼も超富裕層の生まれだと思うけどね(笑)また余談。
というわけで昨夜は、YouTubeで『Planet Rock』を聴いたりして、家で一人ヒップホップパーティーしながら、神様バンバータの追悼をしてた。
RIP アフリカ・バンバータ。
あなたの思想と行動がこの社会にもたらしたもの、音楽界にもたらした影響はあまりに大きい。
きっと、ヒップホップがここまで大きな文化になり世界中で広まるなんて、当時は想像もしていなかったでしょうね。
その人生を讃え、安らかな眠りを祈ります。感謝を込めて。
✨
写真は、1990年から始動した私の最初の会社「School Productions」スクールプロダクションズの仲間たちと。スチャダラの渋公でのライブの後に。
左からSHINCO、高木完ちゃん、BOSE、元社長(笑)、元マネージャ(社員)松本さん、そしてANI。懐かしい戦友みたいな人たち。
当時の写真は探せばどこかにあるかもだけど、今みたいにデジタルじゃないから、どうなっていることやら。倉庫の奥深くに眠っているはず。
そして写真からは、「Peace,Love,Unity and Having fun」のバイブレーションが表れてる気がする。
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