伊勢の三日目は早朝から伊勢神宮をお参りしました。
最初から、詣でるなら朝早く…と思っていたのですが、案内をしてくださる方
との約束は9時だと言います。早朝がいいのに…と思っていたら
「当日は伊勢で駅伝が行なわれるため、普通の時間帯では混雑が見込まれる」
という情報が伝わってきて、私の想い通りに朝6時半の集合となりました。
案内役をしてくださるのは、ダニエラさんの二十年来のお知り合いで
谷分(たにわけ)さんという元宮司さんです。
雨模様が心配されていた伊勢ですが、晴れ女4人が集まれば、
ほらこの通り…ちゃんと晴れるのです!
伊勢神宮には内宮(ないくう)と外宮(げくう)があるのは、皆様ご存知の通りです。
しかし、祭られている神様も違うとは、知りませんでした!
内宮には天の世界をつかさどる天照大御神(アマテラスオオミカミ)が、
外宮には神様の食事「御饌(みけ)」を司る豊受大神(トヨウケノオオカミ)が
私にとって天照大御神は子どもの頃から大変親しみの深い神様で、私の誕生日が
重陽の節句であることから、アマテラス=太陽の神様、私の神様…と勝手に
思っておりました。家に日本の神話を子ども向けに書いた絵本があったから
親しみを感じていたのです。
谷分さんが「天照大御神は三人兄弟で、下に月読命(ツキヨミノミコト)と
須佐之男命(スサノオノミコト)がおられます」と説明してくださったときも、
私はあの絵本を思い出していました。あの絵本、とってもいい絵本だったのに
どこへいっちゃったのかしら?たしか母校の学級文庫に寄付したように思うけど、
もう一度読みたいな…と思っていました。
神宮会館で子ども向けの神様の本を手にした時もやはり、そう思いました。
今の子ども向けの本は漫画のように脚色されていたり、
子どもに媚びているような書き方だったり、
読んでいて気持ちが良くないものが多いのです。
やっぱり、あの本がいいな…。
神宮会館で子ども向けの神様の本を手にした時もやはり、そう思いました。
今の子ども向けの本は漫画のように脚色されていたり、
子どもに媚びているような書き方だったり、
読んでいて気持ちが良くないものが多いのです。
やっぱり、あの本がいいな…。
「旅は道連れ、世は情け」と言いますが、道連れがいるから思わぬ出来事が起きて
面白いのです。この谷分さんが「すぐ近くですから『月読宮』にも行きましょう」
と言い出したのです。そして、「豆腐料理が食べたい」というダニエラさんのため
アマテラスの弟にはあんまり興味がなかったけれど、とにかく行ってみようという
ことになりました。ところが、ところが、これが奇跡の始まりでした。
豆腐料理のお店「まめく」で美味しい汲み上げ豆腐やおあげ、湯葉などの入った
お膳をいただいた後で、ふと見た本棚に、
ありました!
あの、私が子ども時代に読んだ懐かしい絵本!
50年近くも前の絵本!
神田神保町の古書街を探してもなかった絵本が目の前にあったのです!!
「かみさまのおはなし」
「古川」とマジックで名前が書いてあります。
「これはマスターのご本ですか?」お店の主人に声をかけると「そうです」と。
「わぁ、なつかしい!私、この本持ってたんですよ~!」と言うと
「進修小のご出身ですか?」と。
「いいえ、ちがいます」
「そうですか、僕は進修小なんです。その絵は進修小の先輩たちが描いたんですよ」
なんと、この絵本の作者の藤田みつ先生が、伊勢の進修小学校で教えていらしたこと
があって、伊勢の子どもたちが絵を描いた絵本だったのです!
開けば出て来る懐かしい絵、黄泉の国の話、八岐大蛇の話、天の岩戸の話…。
伊勢に来なければ…
谷分さんに案内をしてもらわなければ…
ダニエラさんがお豆腐を食べたがらなければ…
月読宮に立ち寄らなければ…
二度と出会うことのない絵本だったかもしれません。
偶然に偶然が重なって、ご縁の糸が寄り合わされていくのですね!















