サンクスギビング前日の買い出しは、おもしろい。

 

普段なら、女性ひとりか、子供づれで買い物に来ているシーンをよく見るのだが、この日は、おばあちゃんと40代後半や50代の息子、だとか、パパと小さな子どもたち、というセットが多いのだ。

 

きっと、オカン、必死で下ごしらえや、オーダーしておいたケーキを取りに行くなど、別行動をとっているのだろう、と思われる。なので、スーパーにママほど通い慣れてないパパも多く、店のあちこちで若干右往左往。ママに電話して、「こっちとあっち、どっちのマッシュルーム?」とか聞き「どっちでもいいわよ」とやや怒り気味の声が聞こえたり、と賑やかな売り場となる。

 

首を買い終えたワタシは、生クリームを買おうと乳製品のコーナーへ行った。サンクスギビングのメニューにあるマッシュポテトに使うからか、デザートもあるからか、生クリームは飛ぶように売れる。

 

ワタシはハーフ&ハーフ、いわゆるフレッシュが買いたかったのだが、背伸びをしても届かない最上段の中ほどに、ぽつんと二つほどある状態。その隣の棚には小さな生クリームがひと箱だけあったのだが、同じく、上段の中腹に。

 

そもそも一番上の段は高く届きにくく、一番手前にあれば、背伸びして、なんとか届くのだが、中ほどになると、もう手も足も出ない。

 

すると、男性が、やって来て、棚の下の段に足をかけて登り、一番上の生クリームをとったのだ。もうその手しかないのか、とワタシも下の段に足をかけ、小さく助走ジャンプを付けていた時であった。

「待ちな、待ちなって~」と後頭部の方からおばちゃんの声。

登るのをやめて振り向くと

「アカンて、危ないて~、ウチの息子に任せとき~」と現れたおばちゃんの息子、2メーター越え。

馬場ツリーならぬ、馬場やん

(は?なんや馬場ツリーて?って方はコチラをどうぞ)

 

「ウチの子簡単に届くから」と欲しかったフレッシュをすっと手を伸ばして、余裕で取ってくれたのだ。「あんた、登るって、無謀やで」とおばちゃん笑い続ける。

「いや、あの時は、それしか策がないと思いまして・・・」と頭をポリポリかきながら答えるワタクシ。

 

そして、去り際に「ワンダホーなサンクスギビングホリデーをね」と声をかけてくれたおばちゃん。

いや、もうこの瞬間が一番のワンダホー

 

なんか、一瞬にして目頭が熱なった出来事でありました。

 

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