えーと、今日は

子宮頸がん検査の話なので

そういう話が苦手な方はここで

回れ右をなさったほうがいいかと

 

日本から戻ってきた直後

私は子宮頸がん検診を受けました。

 

「検診予約を早めに入れてね、

これを読んだらすぐ電話してね」

という手紙が

留守の間に来ていたので

素直に『すぐ』に

かかりつけ医に連絡したら

「あ、今ちょうど

キャンセルが出たところ。

今日これからどう?」みたいな・・・

 

つまり割と心の準備なく

検査台に登ってしまった感じで・・・

 

あれは実際のところ

多少の心の準備は

必要と思われる

検査でございます。

 

さて検査台といっても日本の

子宮頸がん検診で使われるような

ザ・検診台のようなものは

私のかかりつけ医にはなく、

診察室の隅っこにある

昭和の時代の小学校の

保健室にあったような

平べったい長椅子の上が

検査の場となります。

 

そこで仰向けになって

膝を曲げて開いて、みたいな

動作をするんですけど

・・・私は身体の柔軟性が

高いから大丈夫ですが

これ、身体の硬い人とか

身幅の広い人とか

どうしているのかしら、と

毎回心配になる窮屈さ。

 

ちなみに担当の看護師さんは

明らかに診療の一環として

私の緊張を解こうと

ずっとこっちに対して

『軽いお喋り』をしかけてきて、

私もそこは素直にお喋りに乗りつつ

意味のない軽口に挟まれる

はいじゃあ力を抜いて、

股間に向けて

超強力な照明を当てますよ

眩しかったら言ってください、

あっすみません、

握りこぶしを作って

それをお尻の下に入れてください、

という指示に従っておりましたら

突然看護師さんが黙ってしまい。

 

「あのすみません、突然

そうやって静かになられると

ちょっと緊張してしまうのですが」

 

「あっごめんなさい、つい」

 

「何か問題がありましたか」

 

「問題・・・ってわけじゃ

ないんだけど・・・アナタは

検査台の上で完璧な姿勢を

とってくれているんだけど・・・

検体を採りたい肝心の箇所、

つまり子宮頚部が

私から見えないのよね」

 

「えーと。

体勢を変えましょうか?」

 

「うーん、それよりちょっと

咳をしてみて。大きめなカラ咳。

ゴホッゴホッみたいな感じに」

 

ああ、腹圧を

かけたいってことかな?と

「ごほっゴホゴホッ」

 

「・・・うーん、完璧な咳を

してくれてはいるんだけど・・・

あなた先日、日本から

帰って来たばかりと

言っていたわね?」

 

「はい」

 

「子宮頚部だけ日本に

置いてきちゃったんじゃない?

今頃あっちの空港で迷子に

なっているんじゃないかしら!」

 

あまりに予想外の言い草

笑ってしまいましたら

「あっ!はーい、

見えてきました、

では検体を採取しますー!」

 

プロの技を感じました。

 

私の子宮頚部は私と一緒に

スコットランドに

戻ってくれていた模様です。

 

 

あの咄嗟の瞬間に

よくこういう笑いを

思いついたな、と

私はこの看護師さんに対し

悔しい気持ちさえ抱きました

 

咄嗟のジョークに

自信のあるあなたも

医療の場では無口なアナタも

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