一時預かり中の
ワーキング・コッカー・
スパニエル嬢は
家にいる時必ず
誰かのそばに
付き添おうとします。
たとえば私と夫(英国人)が
部屋でお茶を飲んでいて、
お茶のおかわりを作るために
台所に移動すると
その後ろをついてきて
「自分、こちらで
近侍しております」という
眼差しで人間を見詰めてくる。
我らが愛犬アーシー
(黄色大犬、血筋的には
ラブラドールとゴールデン
レトリバーが入っている)は
こういうことはしてくれない。
「あ、台所に行くんですか?
じゃあ自分、火の番してます」と
暖炉の前から動かない。
いいんですけど。
「夏に預かったキング・
チャールズ・キャバリア・
スパニエル君も
こういう感じでしたよね」
「スパニエルって犬種の
特徴なのかね、
この愛情あふれる後追いは」
そんなスパニエル嬢は
今回我が家にやってきた時
散歩の際あまり
跳ね回ることがありませんでした。
私がまだ風邪から
治りきっていないのを
察知しているのか、
それともスパニエルちゃんも
ある程度年齢を重ね
以前のような驚異の運動量
(ワーキング系のスパニエルは
1日6時間外を走り回っても
まだまだ余力がある
いわばスタミナおばけ犬)は
必要なくなったのか、
ともあれ山に出かけても
散策路から外れることなく
ちょこちょこと
私の前後を歩くのみ。
これはこれで非常に
可愛らしいけれども
ちょっと申し訳ないというか
切ないものがあるなあ、と
思いつつも山道を歩いていたある日。
われらがアーシーが
ヤブに飛び込み、
そしてこの日は珍しく
スパニエル嬢も
その後に続きました。
・・・これはもしや
犬には抵抗できない
何やらすさまじい物
(例:人糞)が
藪の奥に潜んでいるのか?と
急いで犬たちを
呼び戻そうとしたところ、
騒がしい鳴き声とともに
藪から飛び出した
キジが1、2、3羽!
おお!
そういえばラブラドールも
スパニエルも元々は
猟犬の血筋なのであった!
誰に指示されるでもなく
アーシーがキジを見つけ
スパニエル嬢が足止めし
そしてそこにアーシーが飛び込み
キジたちが飛んでいく、
見事な連携ぶりでございました。
この疑似キジ猟以来
スパニエル嬢は
猟犬としての本能を
思い出したらしく、
以来散歩中の運動量が
格段に上がりました。
人間が真っすぐ歩く間に
その周辺をジグザグジグザク。
これでこその
ワーキング・コッカー
なのでございます。
それにしてもスパニエル嬢、
いい表情をなさる
の1クリックを
↓





