ギリシャのクレタ島にある

イラクリオン考古学博物館で

もっとも有名と思われる

展示物のひとつがこちらの牛頭。

 

 

これは『リュトン』だそうで・・・

 

神様にお酒を捧げる時に

首の後ろの穴からお酒を入れて

口から出すのだそうな・・・

 

そしてなんとこれ、

石器なのだそうな・・・

 

せ、石器?

 

これは私が石器と聞いて

想像する美術品の範囲を

超えた出来上がりなんですけど!

 

で、この牛頭、

有名じゃないですか。

 

 

 

だから私もすでに

写真とか動画とかで

この牛の顔を

見たことはあったんですが、

「実物は迫力が違う」

みたいな言葉は

今時使い古されて

陳腐とも思うんですが、

この牛頭の持つ神秘性とか

危うさとかを完全に

伝えている写真というのは

もしかして

ないんじゃないか?という・・・

 

正面から撮影すると

こんな毒気のないお顔を

していらっしゃいますが

 

クレタ島牛頭リュトン

 

カメラを通さないで

肉眼で観ていると

「・・・あ、怖いな・・・」と

うっすら感じている自分がいる。

 

この方、

ものすごい色気というか

迫力のあるお顔をしている。

 

感受性の強い人なら

間違いなく

魅入られるというか・・・

 

私が古代クレタの人間だったら

この牛頭を見た翌日に

「私はあの方に命ぜられたのです」

とかなんとかいって

全財産をなげうってでも

この牛頭に奉仕する役目を

いただくことに

必死になったかもしれない。

 

人間をね・・・

 

超越した目をしていらっしゃる・・・

 

横で説明文を見ていた夫(英国人)が

「これ、顔の半分は修復済みで

オリジナルは半分だけらしいですよ」

 

そう言われて

牛頭様のお顔を注意して

拝見させていただいたのですが

私はこちらがオリジナルで

いらっしゃると思った・・・!

 

クレタ島イラクリオン博物館の牛頭リュトン

 

お眼差しの強さが違う・・・!

 

ああ、でもその目の強さが

この画像にはまったく

写っていらっしゃらない。

 

クレタ島はイラクリオンに

行かれる皆様!

 

お時間あれば、いや、

無理にでも作ってこちらの牛頭様に

ご拝謁くださいませ!

 

こちら、クレタの人々が

牛に対して抱いてきた

愛情や畏怖や尊敬が

極限まで昇華された

芸術品であると思われます。

 

この牛頭様のお口から

ワインとかラキが流れてきたら

一滴も残さず

いただく所存の自分がいます。

 

 

でも牛頭様の

お顔の左右を見て

素人がどちらがオリジナルか

わかった、というのは

(私の判定は正しかった模様)

このリュトンを作った

職人だか芸術家だかの

技量がとんでもないことを

意味していると思うんですよね

 

レプリカ側の目もね!

 

すごくよくできているんです!

 

たぶん当時としては

最高の技術を持つ人が

修復をしたんだろうなって

素直に感動できる繊細さ

 

ただ唯一、狂気が足りない

 

オリジナルにはそれがある

 

この牛頭はまたいつか

観てみたいと思っています

 

・・・心の弱っていない時に、

うん、不安な時にこの目に

見詰められたら私はイチコロ

 

すげえ牛です

 

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