さてここ数日の
英国のトップニュースは
(残念ながら大相撲
ロンドン公演ではなく)
アンドルー王子の
おさらいでございますが
アンドルー王子は
チャールズ国王の弟君
(故エリザベス女王の第三子)で
ウィリアム皇太子の叔父。
児童への性加害で
有罪判決を受けた
米国の投資家・実業家である
アンドルー王子は
かつて親交があり、これが現在の
大騒ぎの根源なのでございます。
時系列で見てみますと
エプスタイン氏は2006年に
児童買春の罪で起訴され
有罪を認め収監・釈放、
性犯罪者として登録される。
その後エプスタイン氏は
性的人身売買疑惑でも起訴される。
「自分はエプスタイン氏に
性的虐待を受けた、
エプスタイン氏から
アンドルー王子に
貸し出される形で
王子とも性交をした、
当時自分は未成年
(17歳)だった」と
被害者のひとり
(ジュフリー氏)は主張。
エプスタイン氏は拘留中の
一貫して疑惑を否定していた
アンドルー王子は
エプスタイン氏の死の
3か月後2019年11月に
かの有名な
BBCインタビューを受け
潔白を主張するも
逆に世間はこれで完全に
「エプスタイン氏と
最初に会ったのは1999年。
エプスタイン氏が性犯罪で
有罪になった後も
彼の家に泊まったのは
間違っていたけど、それは
僕が高潔であったから!
エプスタイン氏の所有する
島に行ったり自家用機に
乗ったことはあるけど
彼は僕の親友じゃない。
でも友情に後悔はない。
17歳の女性と性交したか?
記憶にございません」
アンドルー王子がこの
歴史に残るインタビューを
バッキンガム宮殿で受けたのが
11月14日。
放送は16日。
王子が後援(パトロン)を
務めていた企業からは
関係解消の要望が相次ぐなどし
21日、アンドルー王子は
さてジュフリー氏は
2021年8月に
アンドリュー王子を
米国はニューヨーク州で
アンドリュー王子は
ここでも疑惑を否定、
民事訴訟の却下を申請。
しかし年が明けて2022年
1月12日、訴訟継続の決定が下る。
1月13日、バッキンガム宮殿は
王子が軍役職と慈善団体の
後援者の役職を
「王子は訴訟において
民間人として自己弁護をなさる」
なるほどアンドルー王子、
こうなったら名誉をかけて
法廷の場で全面対決ですね?と
世間が納得しかけたところ
約一月後の2月15日
ジュフリー氏は王子から
和解金を受け取り
王子はまたジュフリー氏が
設立した慈善団体に
『多額の寄付』をすることに。
それまでアンドルー王子の
弁護団はこの訴訟のことを
「金目当てで根拠がない」と
揶揄していたのが
和解の共同声明では
「ジュフリー氏は被害者!
王子はジュフリー氏の
人格を中傷したことなどない!
王子はジュフリー氏の
勇気を称賛する!あ、
和解金の額は内緒で!」
・・・。
ジュフリー氏は
今年4月に亡くなりました。
しかしこのジュフリー氏の
書いた回顧録が
21日に発売の見通し。
今週チャールズ国王は
バチカン訪問を
控えていらっしゃいます。
このままでは大衆紙などで
バチカンで祈りを捧げる
チャールズ国王の写真の隣に
かの有名なアンドルー王子が
ジュフリー氏の『腰に
手を回している写真』とか
有罪判決後に収監・釈放された
エプスタイン氏と仲良く
お散歩するあの写真とかが
連日掲載されてしまう!と
王室側も危機感を持ったのか、
先週17日、アンドルー王子は
国王陛下との会話の後に
『ヨーク公』『ガーター騎士団員』
などの称号を返上すると発表。
まあ最近のアンドルー王子には
スパイ工作員との
外国人資産家からの
金銭授与疑惑とか
他にもきな臭い話が
色々出ていらっしゃり
問題は回顧録だけではない、と
いうこともできるのですが。
ともあれ『ヨーク公』称号を
返上したことで一段落と
アンドルー王子は
お考えになったのかも
しれませんがこの週末、
大衆紙『メイル・オン・
サンデー』は「王子は2011年に
自信の身辺警護にあたる警官に
ジュフリーさんの個人情報を
『サンデー・テレグラフ』も
「王子はジュフリーさんの
不都合な情報を探そうとした」。
・・・アンドルー王子と
ジュフリー氏は
和解に合意しているので
アンドルー王子はこれ以上
法廷の場で罪を
問われることはないのですが、
先日ニュースで
識者も指摘していたんですけど
「アンドルー王子は
ジュフリーさんと
一度も会ったことがないと
おっしゃっていながら和解金は
一部では1200万ポンド
(当時のレートで18億円くらい)と
報道されている、つまり王子は
一度も会ったことがない人に
何の理由もなくそんなお金を
支払ったことになる、
これは普通に考えて変な話だ」
ちなみにBBCのインタビューで
王子はエプスタイン氏と
「2010年12月に関係を断った」と
主張していたのですが、
2011年2月にエプスタイン氏に
メールを送っていた、とも
今年に入って報道され・・・
私と夫(英国人)はつい
BBCの見逃し放送(iplayer)で
2019年のインタビューを
見てしまいました・・・
これ、『通し』で見たのは
我々二人とも
初めてだったんですけど、
成程これは
『世紀のインタビュー』に
後世数えられるかも
しれない内容の鋭さ・・・!
当時視聴者が王子に対し
強い不快感を抱いたのも
理解できる・・・!
「でも何が怖いって王子は
自分が悪いことをなさったとは
微塵もお考えでない
ご様子である点だよな」
「王子の視点ではご自分は
あくまで被害者なんでしょうね。
それで当時散々報道で
指摘されていましたけど
王子は本当に被害者への
同情とか共感とかを
いっさい示しませんでしたね」
「最後にインタビュアーが
『何かおっしゃりたいことが
あれば』って言ったのは、
あれはそういう言葉を期待して
水を向けた感じもあるよな、
王子は完全に無視なさったけど」
ただ私はこんな風に書いていて
また王子の今後にも
下衆な興味が津々であることを
まったく否定はできないのですが、
この事件の根底にあるものは
多くの女性、それも
未成年である児童・少女への
性的加害であることを
忘れてはいけないと思います。
アンドルー王子の称号返上は
大きな一歩ではありますが
被害者たちからしてみれば
「なぜもっと早く」とか
「返上ではなく『はく奪』で
あってほしかった」とか
「王室からもせめて何か
誠意を見せて欲しい」みたいな
話なんだと思うんですよ。
成功者や権力者の凋落は
我々庶民の憂さ晴らしですが
犠牲者に対しては
真摯でありたいというか・・・
アンドルー王子の話は
この後もう一波乱ありそうなので
自分の頭の中で
流れを整理するためにも
今回の記事を書いてみました。
記載内容に私の誤解など
ありましたらご指摘ください。
しかしこれ、たとえば
50年前だったら
こんな大問題には
なっていかなった気もします
200年前だったら
「よくある話」というかむしろ
「夢のあるお話」扱いされていた
可能性さえあるのでは
(ジュフリー氏が最初に
アンドルー王子に
『貸し出された』日の朝
ジュフリー氏はエプスタイン氏と
アンドルー王子の『親友』である
マックスウェル氏に
『(今日のアナタは)シンデレラ!
素敵な王子様と出会うのよ』と
そう考えると我々の
道徳とか行動規範は
時代とともに
変わっていっているのだな、と
でも被害者が被害を被害として
申し立てることができるのは
『よい方向』への
変化だと信じたい
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