わがお散歩仲間の毒舌夫人が

提供する某チャリティお茶会。

 

会場は市民会館というか

市民向け多目的施設で、

バザーはそこの体育館を借り

お茶会は簡易炊事場付き

会議室を借りて開催しています。

 

で、この炊事場付き会議室が・・・

 

今回、正直、とてもその・・・

 

掃除が行き届いていなくて・・・

 

(間接表現)

 

前回・前々回はなんだったら

開場前の掃除機がけとか

必要なかったんです。

 

それが今年はあらゆる場所に

食べ物の屑が落ちていて、

炊事場のほうも毒舌奥様が

「・・・何これは!」と

悲鳴を上げる状態で・・・

 

我々の前の使用者が

片づけをしなかったとかではなく、

割と年代物のゴミや汚れが

あちこちに積み重なっていて・・・

 

ただ流石は元・飲食の玄人、

毒舌夫人はぶつぶつ

ひとしきり悪態をついた後で

「Norizo、そっちの会場の

掃除は任せられるわね?」

 

「アイアイ。すべての椅子と机を

移動させつつ掃除機をかけ

その後椅子と机を適切に配置し

消毒液を使って

表面すべてを拭いてまわります」

 

(この場合の『アイアイ』は

お猿さんの名前ではなく

海軍用語の『アイアイ』)

 

 

 

私がその言葉を実行している間に

毒舌夫人は炊事場を

文字通りピカピカにし

・・・特殊な用具とか使わず

あの短時間でどうしたあそこまで

水まわりの輝きを出せるのかは

素人である私には永遠の謎。

 

でもまあそうやって掃除を終え

各テーブルにお砂糖やら

ミルクジャグやらを置き

提供するお菓子を準備したところで

「Norizo、見本のお菓子を

総合受付の人に見せてきて頂戴」

 

「了解であります」

 

で、総合受付で

お菓子を見せびらかして

お茶会会場に戻る途中、

私は『施設管理者室』と

札のかかった部屋から

毒舌夫人の声が

聞こえてくるのに気が付きました。

 

どうやら施設の不衛生さの

問題を責任者に

指摘していらっしゃるご様子。

 

それでまた毒舌夫人というのが

こういうことをやらせると

上手なんですよ、

食品を提供する場の

衛生管理の重要性から

施設利用者の気持ち・

施設管理者の責任、

公共施設の存在価値や

管理理念まで総動員して

逃げ場のない理詰めで

「施設を貸し出すなら

最低限の衛生状態は

保って欲しい」を主張。

 

まあその主張は

間違っていないよな、と

扉の前で盗み聞きを

しておりましたら(さらっと

すごいことを書いている)

毒舌夫人に応対する

施設管理者の声が聞こえ

「すみません、あの・・・

こちらの施設、

これまでの管理者が先日突然

事業から手を引いてしまって・・・

現在、地元の有志が手弁当で

なんとか施設を

開けている状態なんです」

 

あっ、これはちょっと

毒舌夫人にとって逆風!

 

管理者(声からすると若い女性)は

弱々しい声で続けて曰く

「でも!でも私たちは無給で

施設管理を請け負っていますけど、

でもお掃除の人にはちゃんと

これまで通りのお給料を

お支払いしているんです!

だからお貸ししたお部屋は

本来なら掃除が

行き届いていないと

おかしいんです、でも

そこのところのチェックをする

人の数が足りなくて・・・

お部屋が汚れていたこと

本当にすみません、でもそれは

わざとやったことじゃないんです!」

 

こんな風に謝られちゃったら

毒舌夫人は基本は慈愛の人だから

辛く申し訳ない気持ちに

なっちゃうこと間違いなし!と

私は近頃得意の

『空気が読めない異国人』風体で

のこのこと部屋の中に入り

「どうも~、毒舌夫人、

こんなところで何なさってるんスか、

総合受付でお菓子大好評でしたよ」

 

毒舌夫人は私を見るなり

戦術転換(百戦錬磨の判断力)、

「Norizo!聞いて頂戴!

ひどい話なのよ、この施設は現在

有志による無給運営なんですって、

でもお掃除の人には

お給金を出しているんですって、

なのに!そのお掃除の結果が!

あの有様だったのよ、これは

施設管理者側が可哀そうでしょう?」

 

「おお、それはひどい話ですね」

 

見ると施設管理責任者さんは

年若い娘さん、

毒舌夫人の剣幕に

まだ少し身体を固くしていて、

毒舌夫人はそんな彼女に

再び顔を向けると

「お掃除の人は

ピンキリですからね。

この施設が私たちの・・・あ、

こっちはNorizoというんだけどね、

私たちの家にもっと

近いところにあったら、

私たちが週2でお掃除しに

来てあげられるんだけど」

 

「毒舌奥様、さらっと私を

巻き込まないでください、

まあお金が出るなら考えますけど、

あと私はお掃除苦手ですよ」

 

「そんなの私があれしろ

これしろっていうから

アナタはその通りに

動けばいいのよ、問題ないわよ」

 

「どうですこの人、ひどいことを

平然と言う人でしょう、

でも悪い人じゃないんですよ、

というわけで奥様、そろそろ

会場のほうに戻らないと」

 

・・・で、管理室から

お茶会会場に戻る途中

毒舌夫人は明らかに

少し落ち込んでいらして・・・

 

ラブラドールレトリバーとボール

 

つまりですね、毒舌夫人は

正しい理由で『上に盾突く』ことを

美徳とする方なんです、だから

今回もそれをしようとしたんです、

でも元々の管理者が

突然事業から手を引いて

地元の善男善女が必死に施設の

運営を維持しているとは知らなくて、

ここでもう少し性格が悪い人なら

「でも無給だろうがなんだろうが

公共施設としては最低限の

サービスは提供してくれないと」と

開き直れるところなんでしょうけど

毒舌夫人はそれが出来ないんです。

 

「毒舌夫人、お菓子、

本当に総合受付で評判でしたよ」

 

「ありがと」

 

「それでこの見本ですけど、

これ、今の管理室にいたお嬢さんに

お裾分けしてあげたらどうですかね、

なんかすごく

頑張っている子みたいだし」

 

私の提案に毒舌夫人は

「・・・それは!いいわね!

ええ、差し入れしてきてあげて、

なんだったらお茶かコーヒーも

サービスしますからって言って!」

 

続く。

 

 

タイトルの伏線回収は明日です、

なんか長くなりすぎました

 

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