『かぐや姫の物語』を観ました。
夫(英国人)の希望で
週に1回自宅で映画を
観るようにしているのですが
私は実は本当は
『バトルシップ』か
『ザ・スクープ』がよかった、
でも『バトルシップ』は
私が夫向けのプレゼンに
失敗したらしく
(『君の宣伝文句を
聞けば聞くほど僕は
その映画を観る気が
なくなります』)、
『ザ・スクープ』は
「僕は今仕事で
煮詰まっているんです、
アンドルー王子の
難しい顔を
見たい気分じゃないんです」
『バトルシップ』を・・・
あの内容と面白さを
説明するのは難しいです・・・!
というかこれ本当に
「面白い」っていうのに
勇気を要する映画ですよね
『The Scoop』、邦題は
『グレート・スクープ』だそうです
英国王室のアンドルー王子が
社会的立場を台無しにした
奇跡のインタビューの
裏側を描くドラマ
私はアンドルー王子は心底
「自分は悪いことなど
何一つしていない」って
信じていらっしゃるんだと
思っているんです、
そこらへんがドラマで
どうなっているか観てみたいという
これは下衆心ですねすみません
そんなわけで『かぐや姫』を選択。
これ、私はずっと長いこと
見損ねておりまして今回が初視聴。
映画の中盤で一度
トイレ休憩を入れたのですが
その時に私は夫に尋ねました
「ごめん、これ、
もしかして退屈?」と。
「え?退屈?
先の読めないストーリーで
かなり面白いですけど?」
・・・先の読めないストーリー?
でも考えてみたらそうなんですよ、
私は、我々日本人は基本的に皆
『かぐや姫』のあらすじを
知っているじゃないですか、
だからこれは『高畑監督が
あの物語をどう料理するか』が
見所みたいなものじゃないですか、
それがわが夫にとっては
「竹を切ったら
子供が出てくるとか
その子供がすごい速度で
成長するとか、予想もつきませんよ」
確かに・・・
そう言われたら我々日本人は
どうしてあんな荒唐無稽な話を
「ふむふむ、なるほど」で
納得してしまっているのか・・・
なおかの有名な『みかど』が
かぐや姫に「私がこうすることで
喜ばぬ女はいなかった」の場面で
わが夫は妙に嬉し気に私に向かって
「あっほらほら、これは
君が考えるところの
アンドルー王子要素ですよね!
よかったですね
こういうのが観られて!」
・・・そうですけどさ、
お前は一度
英国王室関係者に叱られてこい。
しかし何といっても
この映画の圧巻は
あの『月人降臨』の
場面でございますよね。
なんじゃあれは!
あの音楽は!
あの場面をどう受け止めるか・
解釈するかは人それぞれでしょうけど
私はあそこに高畑監督の
死生観の無常さと美を感じました。
久石譲もよくもまあ
あんな曲を作曲したものですよ・・・
過去に2度ほど緊急救命室で
「この痛みが続くくらいなら
死を受け入れたほうが楽かも」と
思ってしまったことのある身としては
あの旋律は他人事ではありませんでした。
あれは『楽になった後』の音楽で、
もうそこには悲しみも
苦しみもないのだと思う。
楽になる前までは
もう本当に大変なんだけどな!
なおこういう考えを
まとめられたのは
映画を観終わってから少し後で、
映画を観ている間は
「何故かわからんが
ものすごく情感を
揺さぶられている、
何故かはわからんが!」状態で
・・・これはすごい映画じゃ!
あまりにすごくて以来
私の頭の中ではずっとあの
『天人の音楽』の旋律が
鳴り続けています。
・・・今、腸を
捩じらせてはいけないな、と・・・
気をつけます。
数年前にロンドンで開かれた
展示品の一つが
『高畑監督が追求する
日本家屋のリアリティ』みたいな
ものだったと記憶しております
確か『おもひでぽりぽろ』と
この『かぐや姫の物語』の一部が
展示場内のスクリーンに
繰り返し映されていたんですが
『かぐや姫』からはこの
月人降臨の場面が
選ばれていたんですよね
たぶん、映像を選んだ人も
この映像に圧倒されたんだと思う・・・
いや、『家屋のリアリティ』を
見せるだけなら
もっと他の場面だって
あるでしょう、という・・・
すごい映画ですね、これは
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