イングランドにいる甥っ子を
夏の我が家に招待したくて
某アプリを通して
メッセージを送ったのですが
「・・・既読がつかない」
背中を丸めて携帯画面を見る私に
夫(英国人)は
「そういえば先日うちの政府は
未成年のネット利用制限を
開始したとか聞きますよね、
だから甥っ子君もそのアプリを
使えなくなってしまったのでは」
「そうなったらそうなったで
甥っ子君のアカウントが消えるとか
メッセージを送ったこっち側に
アプリ会社から連絡が来るとか
ありそうなものだが。
送信完了サインは出ているんだ」
「今時の子は僕たちとは
異なるアプリを主に
使っているのかもしれませんよ、
だから君のメッセージに
気づかないのかも」
「でも『こちらのユーザーが
最後にこのアプリを確認したのは
3時間前です』って表示は
出ているんだ、だから
受信リストは見ていると思う」
「・・・」
「なんか久々に
自信がなくなって来た、
私は甥っ子君のことが好きだが
甥っ子君は私のことが
もしかすると
好きじゃないんだろうか」
どんどん背中が丸くなる私に
わが夫は
「ああ、そういうことも
人生ではままありますよね」
私は瞬間的に背筋を伸ばし
威嚇的な姿勢を取り
「おい、その反応は不正解だろ、
今君に求められた回答は
『そんなことないですよ』だろ、
否定だ、否定から入るんだ、
そしてそこから続けて
『君は彼のお気に入りの
伯母さんですよ』だろうが、
何を安直に私の言葉を
肯定しているんだ、
会話の流れを読め流れを」
「・・・あっ、はい」
「じゃあいいか、
もう一度行くぞ!
・・・私は甥っ子君に
好かれていないのかなあ」
「そんなことはないですよ!
彼は絶対に君のことが好きですよ!
君は世界一の伯母さんですよ!」
「よろしい、
やればできるじゃないか、
今度からは間違えるなよ、
しかしそうかあ!そうだよな!
私が甥っ子に嫌われているなんて
そんなこたあないよな!」
ここで夫は私から目をそらすと
ぼそりと小さな声で
「お気に召していただいて
何よりです、大統領閣下」
・・・ああ!
統計局長をクビにした
こういうお気持ちだったのか!
でも私はこういう人文・情緒を
統計の世界に持ち込むのは
ちょっと筋違いだと思う!
・・・いやしかし待てよ、
ということはトランプ大統領は
ここ数か月のご自分の施策で
米国景気は上向くと本気で
お考えでいらしたのか・・・
だってそう信じていないと
こんなに心は傷つかないものね、
ねえ大統領、私の
甥っ子に対する好意の示し方も
閣下の経済政策のように
第三者的立場から見ると
ちょっとアレがソレとか
まさかそういうことでしょうか?
我々、別に悪いことは
(意識的には)
していないですよねえ!
甥っ子からの返信を待っています。
解任された統計局局長の
情報改竄の証拠と
次に任命される統計局長が
発表する雇用指数の数字も
首を長くして待ちたいと思います
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