事故死した雌鶏の
亡骸を埋めました。
前庭の、
家の壁のすぐ外側、
バラの苗の下に。
これまでは
息を引き取った動物を
前庭に埋葬することは
しなかったんですけど
(敷地内の木の下などを
選んでいた)、今回は
まあ色々と思うところもあり。
私は自覚していた以上に
あの雌鶏が
好きだったのかもしれません。
私の人生って基本的に
そういう感じでよう・・・!
夏になったらバラの花に
生まれ変わって
また我が家の庭に遊びに
来ればいい、というのと、
あとあの雌鶏は別に
他のニワトリたちを
不仲ってわけじゃ
なかったんですけど
思えば実はもう少し
我々人間と近い関係を
築きたかったのかな、
みたいな思いもありますので、
まあ人間の住処の
壁一枚向こう側なら
今後寂しいこともないかと。
これで今季バラが
花をつけなかったら
笑ってしまう、私は
そういう歪んだ
センス・オブ・
ユーモアの持ち主です。
なお私と夫(英国人)は
こういう時かなり厳粛に
埋葬の儀を行うのですが
今回も遺骸の上に土をかぶせ
バラの苗を隣に置き
バラ専用用土で穴を埋め
黙って頭を下げたところで
わが夫ったら低い声で
「土に重石をのせましょう」
「重石?」
「どこかの馬鹿犬ですとか
キツネとかアナグマですとか
下手をしたら我が家の駄犬が
ここに眠る雌鶏のニオイを
嗅ぎつける事態だけは
避けたいじゃないですか。
一段落するまで土の上に
何か重いものを
置いておきましょう」
私はこれまであんまり
そこらへんを深く
追求したことは
なかったんですが
『墓石』の起源って
もしかして
ここらへんなんですかね?
でもなんか・・・
適当な石じゃアレだし
死せる雌鶏に
愛情を示したいしで・・・
熟考の末、春の球根の
詰め合わせ花鉢を
墓石代わりにしたんですが・・・
「ん、いや待て待て、
この用土袋は他の場所に
持って行くんだよな?」
「いえ、アナグマなんかは
馬鹿力で横穴を
掘りますからね、
これも重石代わりに
ここに残しておきましょう」
私も夫も心の底から
本気で雌鶏の死を悼み、
彼女の安らかな眠りのため
全力を注いだのではありますが
何故か結果は
妙に賑やかな感じに・・・
でもこれも
あの雌鶏らしくていいかな、
少なくとも雌鶏はこれで
気を悪くはしないだろう、と
あとはただバラが
花をつける日を
待つのみなのであります。
夫は家の外壁沿いに
植物などを植えることを
そもそもあまり好まないので
今回もまず最初に
「あそこに雌鶏を埋めて
君は気にしないのかい」
「・・・僕は迷信深くないので
そういうのは大丈夫ですよ」
「・・・誰が
怪異の話をしている、
ニワトリを埋めてそれで
土壌とか家の基礎が
駄目にならない
ものなのかって話だよ」
まあでも私は雌鶏が
化けて出てくれても
少し嬉しいくらいの話です
雌鶏がバラの花となって
またわが前庭に
登場する日を願いながらの
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