本年の地元開催の
伝統礼拝および
その後の昼餐会。
礼拝をすっぽかし
昼餐会だけに
出席する形となった私は
己の反省の姿勢を
周囲に示すためにも
『お皿洗い係』を志願。
昼餐会主催者は
「大丈夫よ、あとで全部
食洗機で洗うんだから!」と
毎年おっしゃるのですが、
どう考えても
使用される食器の数が
食洗機の容量をはるかに
上回っているのです。
食事を終えた人々のお皿が
台所に運び込まれる頃合いを見て
いざ腕まくりをしつつ
流しに向かったところ
そこにはすでに他の人
(私と同じく昼餐会に
招かれた近所の女性)がいて
「ふっふっふ、洗い物は
私がやるわ、あなたは
デザート食べていなさいよ」
「いえいえ、こうなったら
私は『お皿拭き係』の
役を務めます」
お皿洗い係の彼女とは
すでに面識もあったので
お皿洗いをしつつ
世間話をしていたら、
彼女が食品衛生関連の
仕事をしていることがわかり
・・・スコットランド最悪の
食中毒事件と呼ばれる
有名な事件にも
関わっていたということで
色々興味深い話を聞けました。
「でも食中毒ってね、
本当に怖いのよ。特に
二次汚染、クロス・
コンタミネーション
(Cross Contamination)ね。
たぶん私は仕事でそういう案件を
扱い過ぎたせいで、こういう
パーティーに食事を
持ち込むことをしなくなったの、
代わりに毎回お皿洗いを
させてもらっているのよね。
出された食事を食べる分には
問題ないんだけど、自分が
万一にも感染源となる食事を
提供しちゃったら、と考えると」
なるほど、それも一種の
職業病なんでしょうね、と
頷いておりましたら
そこに汚れ皿を運んできた
やはり別の招待客が
「ねえねえところで聞いた?
先週、どこそこのお宅が
大鍋一杯にチキンスープを作って
ご近所さんに配ったのよ。
そうしたらそれを食べた人が
次々お腹を壊してね、お医者に
かかった人も出て、なんでも
サルモネラ食中毒ですって」
するとお皿洗い係の
食品衛生夫人の表情が
いきなり変わり(本当に
スイッチが切り替わるように
目つきが鋭くなった)
「え?先週?あのお宅で?
おかしいわ、それなら
その報告は私の手元に
すでに上がっていないと
いけないはずだわ。
お医者にかかった人もいたって
言ったわね?こういう場合
医療従事者には
報告義務があるのに・・・
どこのお医者様か聞いている?」
「い、いえでもほら、つい
先日の話だから・・・」
「食中毒案件に大切なのは
即時対応なの、お医者って
どこのお医者かわかる?」
「いえ・・・あのね、私が
言いたかったのはスープみたいな
熱の通った食事でも
食中毒が起きるんだなって・・・」
「さっきNorizoにも
話していたところなの、
それは二次感染、交差汚染の
可能性もあるわね、つまり
本当に深刻な汚染状況、
それで何人くらいが
食中毒症状を呈したの?」
台所には他にも
人がいたのですが
私は思わずその人に
「職業病というんでしょうか
プロ根性というんでしょうか、
彼女、顔つきが変わりましたね」
「世間話・噂話は相手を選んで
話さなくちゃいけない、の
見本のような状態よね・・・!」
この人と私の助け舟で
このサルモネラ食中毒は
隣の行政区で起きた話なのでは、
だから皿洗い夫人の部署に
報告が来ていないのでは、
ということで話はおさまりました。
食中毒と噂話の相手選びは
気をつけたいものです。
英国スコットランドの夏は
日本に比べたらはるかに涼しい、
それなのに食中毒は
起きる時は起きるんだ、という
驚きもある話でした
私も気をつけます、
どうか皆様も気を付けて
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