そんなわけで英国は

来月4日に総選挙です。

 

これはもう正直

多くの人にとって

寝耳に水の実施宣言

・・・スナク首相が何故

この時期に選挙をしようと

思いついたのか明確に

説明できる人はいないような・・・

 

だって!

 

普通に考えて首相としては

自分に分がいい・都合のいい折を

見計らって総選挙を

開きたいものなわけじゃないですか!

 

このところの補欠選挙では

連戦連敗の英国与党・保守党は

5月のイングランド地方選でも

景気よく大敗北

保守党内部からも

総選挙での敗北は既定路線、

みたいな弱音が聞こえる中

一部与党議員は所属政党を変更

あ、これは泥船からネズミが

逃げ出すとかいうアレでは・・・

 

いやでもあれだよな、

ここから年後半に向け

景気対策の効果を出して

世論が好意的になったところで

秋口くらいに総選挙日程を

発表すればなんとかなるよな、と

保守党支持層が必死に未来に

希望をつなごうとしていたところ

5月22日にスナクさんたら

「7月に総選挙を開催します」

 

・・・なんで?

 

今そんなことして、

自分と所属政党が勝てる要因

どこにあると思いました?

 

当時私は日本に

一時帰省していたのですが

ニュースを受けて夫(英国人)に

「スナク氏の狙いは何なんだ?」

 

夫の返信は

「たぶんですけど、夏季休暇を

とりたいんじゃないですか?

首相ともなるとなかなか

バカンスも難しいですからね、

大敗北して党首の座を追われて

重圧なきお休みを

満喫したいという・・・」

 

君ねえ。

 

「いや本気の話、保守党、

これ、勝てる要因あるか?」

 

「・・・野党がプーチン氏に

多額の献金をしていた、とか

野党党首に洒落にならない

犯罪歴があった、とか

そういうスクープが

出ればあるいは・・・」

 

だから君ねえ。

 

でもまあ裏を返せば

選挙を今のうちに実施しないと

保守党にとって事態は

ますます悪化するかもしれず、

ならば傷は小さいうちに、という

変な方向に前向きな

判断ではあるのかもしれない・・・

 

だってあの時点でスナク氏が

『我が功績』として示せるのは

不法移民のルワンダへの移送

まもなく開始します」って

アレだけ、といっても

過言ではなく・・・

 

またアレも全国民が

諸手を挙げて評価する政策では

絶対にないわけじゃありませんか。

 

で、当時私は日本でそれなりに

気忙しく生きていたので

あまり英国のニュースを

追えなかったのですが

衝撃の選挙開催宣言から

1週間もしないうちに

聞こえてきたのがスナク氏の

「私の当選の暁には

18歳の若者の皆さんに

12か月の兵役・あるいは

社会奉仕活動を

義務づけます!」発言

 

オイオイオイ。

 

思わず夫にメールをし

「スナク首相、勝つ気あるのか」

 

「だから言ったでしょう、

彼は休みたいんですよ」

 

私の意見としてはですね、

徴兵制を実施したいなら

もう少し前から自分のそういう

希望みたいなものを

根回しじゃないですけど

世に問うというか小出しに

しておくべきじゃないかと。

 

スナクさん、かつてそんなこと

政治家として言っていましたっけ?

 

でもまあここまで不人気だと

劇薬的な公約も必要だろうか、

軍人会とか一部の人には

もしかすると『受けがいい』案

なのかもしれないし、と

自分を納得させておりましたら

6月に入って

とんでもないニュースが。

 

スナク首相、6月6日に

フランスで開催された

ノルマンディー上陸作戦

80周年記念式典を早退

 

オイオイオイオイオイオイオイ。

 

 

 

 

・・・これは日本でいうと

首相が平和祈念式典を

途中退席、みたいな話で・・・

 

しかも特に大きな理由もなく。

 

仮にも保守派の首相が、

数日前に「国民意識

育成のため」という理由で

徴兵制を復活させたいと

公言した人がやって

許されることではないのです。

 

「スナク首相、これ、

選挙で負ける気満々だろ!」

 

「政治的しがらみから離れ

彼はただビーチで時を

過ごしたいんですよ・・・」

 

 

「ビーチが恋しいなら

ノルマンディーだって

ビーチだろうよ!」

 

しかしまあここまで来ると

ここが悪夢の底の底、

保守党・スナク首相にとって

これ以上事態が悪化することは

まずないと言っていいだろう、と

世間が油断したその時。

 

英国では政治も賭け事の

対象になるお国柄ですが

このたび「2024年度の

総選挙実施日がいつになるか」の

賭けに保守党関係者複数名が

その発表の直前に参加していた

(そして『7月』という大穴を

あてていた)という疑惑が発覚。

 

ほら・・・

 

皆選挙は秋か冬に開催って

思っていましたでしょう?

 

それがですね、5月22日に

首相が「選挙は7月」って

公邸前で宣言する数日前に

党の選挙対策幹部をはじめとする

数人が賭けに

参加したらしくてですね・・・

 

しかも調査が進むにつれて

「賭けに参加していた」らしい人の

数が増えていく今日この頃。

 

なんだろう、ここまでくると

「リシ、大丈夫だよ、

そこまでしなくても君は

7月にきっちり大敗北するよ!」と

首相の肩を叩いて

あげたいっていうか・・・

 

いやでもこれで万が一

保守党が議員過半数を

維持しちゃったら

「野党は何をしていたんだ」って

話になるくらい現在の

英国保守党はよわよわです。

 

ここからさらなる駄目押し、

致命傷があり得るのか?

 

流石にこれ以上の悪材料は

探そうにも

見当たらないんではないか?

 

しかしそれは凡夫の浅知恵、

今の英国保守党なら

そんな我々の予想を

遥かに超える一撃

隠し持っていそうな気もします。

 

投票日は7月4日!

 

目が離せませんね!

 

 

米国のトランプ大統領も

1期目の選挙の時

「アナタ、負けたくて

やっていますよね?」的

行動が見受けられた

記憶しておりますが

 

スナク氏はなんのかんので

最終的に勝利してしまった

トランプ氏から学んで

「僕は絶対に負けてやる」と

気合を入れて敗北への道筋を

地道に実直に固めて

いっているのではないかと

 

ちなみに英国において

議員が政治ネタに

『賭ける』こと自体は

違法ではないそうです

 

でもそこに『ズル』があったら

これは大問題になるとのこと

 

なおスナク氏はここにきて

己の敗北に確信が持てたのか

テレビ討論会などで

妙に吹っ切れていて発言快調

 

保守党、案外小規模な敗北で

収まるのかもしれませんね

 

スナク氏の真意を

はかりながらの

1クリックを


ヨーロッパランキング