気が付けばもう5月下旬。

 

正直この1か月は

時間の経つのが早かった、

というより気が付けば日付が

変わっていたというか・・・

 

基本の生活態度が

『食っちゃ寝(別名:

術後療養)』で

あったため、時間を

持て余すかと思いきや

逆ですよ逆。

 

そんなわけでここひと月

私は家事も仕事も

犬の散歩も

庭仕事もピアノ練習も

何もやっていないため

夫(英国人)との共通の

話題も限られてしまい

仕方ないので割と

時事ニュースについて

語り合うことが多かったのです。

 

 

今週の英国は

色々大ネタがありまして

『海外旅行が解禁されたが

本当に出かけていいんか』話とか

(解禁はされたが政府が

『でもなるべく出かけないでね』と

言ったことに対し一部が

『そんなこと言うなら最初から

解禁しないでおけ』みたいな)、

『インド変異種蔓延で今後の

規制緩和はどうなる』話とか

(さらなる制限解除が来月

21日の予定だったのですが

これがもしかしたら延期される

かもしれないのです)、

『英国鉄道機構再編成』話とか

(英国鉄道は国営組織を

民営化してあったのですが、

それを再度半官半民事業に

するつもりらしいです)、

もちろんパレスチナと

イスラエルの間の紛争や

東京五輪などの国外話も

折に触れて

報道されていたものの、

それらすべてを吹き飛ばす勢い

3日前に出てきたニュース

『ダイアナ元妃は

BBCに欺かれて

インタビューを受けていた』。

 

皆様もうご存知かと思われますが

ほら、かの有名な1995年の

ダイアナ妃(当時)インタビュー

「この結婚には3人の人間が

存在していたんです」のアレ、

あれは当時BBCの大金星とされ

多くの賞も得たわけですが

あのインタビューを実現する過程で

BBC側はダイアナ妃側に

虚偽情報を示していたことが

このたび明らかになったのです。

 

その虚偽情報が

どういうものであったかというと、

当時のダイアナ妃の個人秘書など

いわゆる『側近』の銀行明細で、

彼らがあたかもダイアナ妃の情報を

漏洩することで報酬を

得ているかのように偽造したもの

まずはダイアナ妃の弟に、

次にダイアナ妃に示して

「ほら!あなたの周囲の人間は

こんなに信用ならない

連中なんですよ!

彼らはあなたを監視して、

その情報をあなたの

敵に渡しているんです!」

 

・・・その嘘は・・・

 

絶対に許されない

本当に『悪い嘘』でしょう・・・!

 

今回の発表を受けダイアナ元妃の

ご長男であるウィリアム王子

BBCを非難、このインタビューは

王室の名を汚し

母であるダイアナ元妃の心を傷つけ

両親の結婚に打撃を与えたと指摘。

 

確かにあの時ダイアナ妃の心は

すでに十分

傷ついていたかもしれない、

でもそこにこんな形で塩を擦り込んで

元妃の人間不信を

悪化させる必要はなかった、

チャールズ皇太子とダイアナ妃は

結局は離婚したかもしれない、

それでもあそこで

こんな風に元妃を揺さぶって

煽情的な内情暴露を

カメラの前でさせる意味はなかった。

 

たら・ればを口にしだしたら

キリがないですけど、

もしもこのインタビューが

存在しなかったら

ダイアナ妃は離婚後も

王室ともう少しつながりを保ち

たとえば身辺警護にしても

王室御用達基準のそれを

用意してもらえたかもしれない。

 

もしそうなっていれば

あの激突事故の夜も

もっとしっかりした警備員が

「運転手が泥酔しています、

この車には乗らないように」と

事故を回避することが

できたかもしれない。

 

なお今回のニュースを受け

わが夫は暗い顔で

「これはね、多くの英国人にとって

本当に衝撃的な話なんです。

なんのかんので僕たちは

BBCを静かに誇って来たんですよ。

それでも英国にはBBCが、

信頼に足る報道機関がある、と

皆が信じていたというか・・・

それがこれですよ。

この信頼はですね、たとえば

日本でいうと新幹線、みたいな・・・

些末な問題は時に生じるけれども

基本的に安全で安心して

利用できる、という・・・」

 

「君の心を傷つけたくはないがな、

新幹線は先日運転手が

腹痛で3分間運転席を

抜け出すという不祥事

あったばかりだ」

 

私の言葉にがっくりと

肩を落としてしまったわが夫

(結局のところ根本のところで

日本贔屓なんですよね

わが背の君は)のことはさておき

日本でいうとこれはあれでしょうか、

朝日新聞サンゴ記事捏造事件とか

同じく朝日新聞の慰安婦報道

取り消し・撤回事件というか。

 

ただ私があえて指摘したいのは

今回BBCはこの

身内の大失態に対し

徹底的に向き合う姿勢をとっており、

ラジオニュースもかなりの時間を

この問題に関して割き

同時に識者・関係者による

BBC批判の声を

これでもかと放送していて、

一昨日だったか昨日だったかの

朝のニュースの締めは

「この問題に対し我々はBBCの

上層部にコメントを求めましたが

現時点で対応できる人間が

いないとの回答でした」

 

まあこれは『同じ組織の人間が

他人のふりを決め込むな』かも

しれないんですけど、BBCは

今回の調査結果を受け全面謝罪、

ダイアナ元妃の二人のご子息

(ウィリアム王子・ハリー王子)、

元配偶者(チャールズ皇太子)、

弟であるスペンサー伯にも

直接謝罪の手紙を送り、

あとこれは実は2回目の

調査の結果なんですよ。

 

1回目の内部調査は96年に

実施されているんですけど

その結果に対し

スペンサー伯が疑念を示したため

BBCが改めて独立調査を委託、

その結果がこれなんです。

 

・・・朝日新聞もあの時

これくらいの対応を

見せていたらなあ・・・!と

昨今の世間のマスコミ不信を

悲観する私は思うのです。

 

朝日新聞批判を展開した

週刊誌の広告の掲載を拒否したり

英文記事に検索エンジン除けを

設定したりする暇があったら

紙面の半分以上を使って

『事件の詳細・問題点』

『自分たちは何を間違えたのか』

『何故間違えたのか』を追求し

識者・関係者のコメントを載せ、

変な話ですけどそうした紙面を

あの時作れていたら朝日は

結果的に相当部数を

伸ばせたと思いませんか。

 

だって読者はそういう記事を

読みたいものでございますもの!

 

社説や意見記事でよく使われる

『猛省を促したい』の

その『猛省』の実例を示せる

いい機会であったところを・・・!

 

その点BBCは抜かりないというか

『流石、腐ってもBBC』を

最後の意地で目指しているというか。

 

それにしてもダイアナ元妃は

悲劇の人であったと思うのです。

 

周囲の人を信じられなくなる、

それも割と真摯に自分のことを

守ろうとしてくれた人のことを

敵と思い込んでしまう、それは

本当に悲しく辛いことですよね。

 

あのインタビュー以降に

ダイアナ元妃が見せた

ある種の歯止めを失ったかのような

破綻への失踪を、BBCの

関係者はどう見ていたのか。

 

この話は現在も

トップ扱いで報じられております。

 

 

お帰りの前に1クリックを


ヨーロッパランキング