ポントカサステ水路橋
それは英国で最も高く
最も長い運河兼水路橋。
完成は1805年の世界遺産。
そしてわが父
(イメージ武将:石田三成)の
生涯の夢の地・・・!
その水路橋をいよいよ
同じくわが父憧れの
運河船ナローボートで
渡る日がやってまいりました!
航行開始は朝の9時。
そのまま水路橋に
入るのかと思いきや
「その前に船に水を入れないと」
ナローボートを借りている間、
船内で使う『水』は適時
利用者が船のタンクに
積み込まないといけないのです。
運河沿いにある
専用の水道栓が使えるのですが
・・・しかしポントカサステを目前に
ここでタンクに水入れって
それはわが父の胸が
悲しみのあまり
裂けてしまうのでは?
と思った私でしたが、
どうも三成君はボートに関する
こういう作業は嫌いじゃない様子で
嬉々としてホースを準備。
三成君が水で遊んでいる間に
私は夫と水路橋を徒歩で見学。
さあ皆様、これが噂の
ポントカサステ水路橋
(上から見た図)です。
・・・思った以上に高くて
(地上38メートル)
長い(長さ307メートル)・・・!
流石英国最高最長・・・!
近くのお店で夫の母
(永遠の文学少女)のために
今朝の朝刊も手に入れて、
さあではいよいよ満を持して
船長三成の操船で
われらの船は橋に進入!
父の長年の夢が
かなった瞬間でありました・・・!
よかたね、お父さん・・・!
しかしどうでもいいんですけど、
この橋、運河側のヘリに
『柵』がないんですけど。
それでそのヘリの高さが
船の舷側と
同じ高さなんですけど。
つまりこう・・・
その気になれば乗船者は
自由落下し放題、みたいな・・・?
でもまあそれが
気持ちいいといえば
気持ちいいのかもしれんですが
・・・三成氏はすごいな、
よくこの状況で平然と
船尾に立って舵を操れるな・・・!
さて船の舳先でゆっくりと過ぎゆく
風景を楽しんでおりましたところ
船尾から夫がやって来て
「三成さんが僕を邪魔そうにするので
操船は三成さんにお任せしました」
「まあ高所とはいえ直線路だしな、
父もここまでもう何時間か
舵で遊んでいるし大丈夫だろ」
「・・・でもね、妻ちゃん、三成さんは
さっきから船の横腹を定期的に
運河のヘリに当てているんですよ。
それも歩道側じゃなくて
『何にもない側』のヘリにです。
ほら、ごん・・・ごん・・・ごん・・・って」
「まあ多少のブレはな」
「ヘリは厚みが
20センチないんですよ。
つまり何かの拍子に
船がヘリを破ったら
僕たちは全員中空に
放り出されるんですよ」
「それだよ、これは
日本だったら絶対に
許されない安全管理体制だ。
事故の可能性よりも
景観と伝統を優先、私は
英国のそういう姿勢が好きだ」
(可哀そうにNorizoさんは
悪い洗脳が進んでいます)
「・・・この橋を壊したら
世界遺産を破壊した人物として
三成さんは歴史に汚名を残しますよ」
「こうなったらまな板の上の鯉、
水道橋の上のナローボートだ。
達観して素直に船旅を楽しもうぜ」
橋を半分ほど過ぎた時でしょうか、
それまで三成氏の写真撮影に
余念がなかったわが母
(イメージ武将:豊臣秀吉)が
船から歩道に飛び移って
早足で先に進んでそこから
我々の船の写真を撮り始めました。
それは問題なかったのですが
ある瞬間に母は突然
膝から力が抜けたようになり
その場に崩れ落ちてしまい。
聞いたらあの瞬間に母は突然
自分が軽度の
高所恐怖症であったことを
思い出してしまったのだそうです・・・
(母はたまたま通りかかった
優しい地元民の手を借りて
船に戻ってまいりました)
ちなみに高所恐怖症といえば
この日、船が橋を渡る間
彼女は台所のカーテンを全て閉め
テーブルに新聞を広げて全力で
『あら、私ったら新聞を熱心に
読みすぎるあまり、外で何が
起きているか気づかないわ』という
自己暗示を己にかけていらっしゃり・・・
ある種の人々にとって
ナローボートの旅は思った以上に
辛く厳しいものである様子です。
しかし水路橋はよかった!
三成さんは
最高にハイ!になっていた!
そして橋を渡りきる頃に
その邂逅は起きたのです・・・!
続く。
しかしよくこんな橋を
空に架けようと当時の人は
思ったものですよね
完成が1805年て・・・
高さ38メートルって・・・
現在我々は居間の床の
張り替えについて
悩んでいるのですが
ここにきてわが夫が
「床暖房導入」などと言い出し
計画は迷走中
「話を無駄に大きくするな」と
私は静かに立腹していたのですが
この水道橋と比べたら
居間の床の張替えなんて
些末事のように
思えてきてしまうこの恐怖
だってさあ、床の張替えは
何か失敗したって
38メートルの高さから
石や船が落ちてきたりは
しないわけでしょ?
Norizoさん!
アナタ、洗脳が
強化されていますよ!
世界遺産と自宅の修繕を
同列に語っちゃ駄目!
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