我が家の大犬アーシーには
最近『名犬疑惑』が
出てきているのですが
・・・疑惑の提唱者は
主に私と夫(英国人)、つまりは
飼い主の戯言妄言である
可能性が非常に高い・・・
でもうちの犬、確かに以前より
『いい犬』になっている
実感があるんです!
・・・時々毛色は
(文字通り)変わっていますが!
散歩の時とかもうほとんど
リードを引っ張ることがないし
室内で暇になった時に
家具や家を破壊することもないし
(さらりと凄いことを言ってみる練習)
「外仕事に一緒に連れて出て
『座れ』と指示すると、こちらが
作業に集中している間
ずっとそこに座っていますしね」
「わかる。前は敷地内でも
リードを着けていないと
何かの拍子にどこかに
勝手に走って行っちゃう
怖さがあったのが今は
基本的に信頼できるよな。
まあ牧草地に羊がいる時は
まだまだリード必須だけど」
「いえ、最近のこの子はどうも
『羊を追っかけてはいけない』と
認識し始めた様子ですよ」
この夏は犬の対羊訓練に
本腰を入れる予定の我々です。
最終目標は犬が
『羊を見かけても
興味を示さない』こと。
つまり羊の姿を目にとらえても
そばに行ってニオイを
嗅いでみようとか
ちょっと追いかけてみようとか
そういうことをそもそも
思いつかないようにさせたい。
それが無理なら
犬が羊に興味を示して
そばに行きたい素振りを見せても
人間が「駄目(ノー)」と言ったら
その場で足を止められるように・・・
難しいのは犬がどれだけ
理性で羊を無視しようとしても
羊のほうが犬を見ると
反射的に身を翻してしまうことで、
羊、特に雄羊のあの大きさ
(素敵な大型犬サイズ)で
あの質量(全身これ毛玉)で
しかも色味は目立つ白、
全身から羊臭さを漂わせる集団が
鼻先で一斉に方向転換をして
明後日の方向に走っていったら・・・
犬の本能としてはそりゃ
相手を追いかけたくて
たまらなくなる、という。
長期計画でやっていきます。
さてところで我が家にはもう一種類
大きくて白くていい感じの質量を伴う
犬の獲物としてはかなりの潜在的
魅力を秘めた集団が存在します。
ええ、それはガチョウたち。
羊とガチョウでは
大きさも強さも明らかに
羊のほうが上なのですが
アーシーとしてはどうやら
羊よりもガチョウのほうが
数段恐ろしい存在であるようです。
「それは・・・あれでしょうね、
去年の今頃に父君ガチョウに
物凄い剣幕で追いかけられた
経験からの学習でしょうね」
「あれは凄かったよなあ・・・」
それまでアーシーの中で
ガチョウはそれこそ
何やら白くて重そうで
こちらが近づくと喚きながら
不器用な足取りで逃げていく、
何これ!楽しい!
さあ、もっと追いかけてみよう!
みたいな対象物であったと
思われるのですが、ええ、
幼いアーシーは産卵期および
抱卵期のガチョウの
常軌を逸した凶暴さなど
知る由もなかったのであります。
去年の春、いつもの
愉快な追いかけっこのつもりで
ガチョウの縄張りに
足を踏み入れたアーシーは
巣箱にたまごを隠している
雌ガチョウの獰猛さと
そんな雌ガチョウを守ることに
命を懸けている
雄ガチョウの攻撃性を
身をもって確認してしまい・・・
物理的な攻撃は
受けないで済んだようなのですが
いつもならギャアギャア騒いで
逃げ散ってくれる白い2羽が
血走った目で頭を低くして
殺気立った雄叫びとともに
全速弾丸特攻を
かけてくるんですから
・・・予備知識がなかったら
人間の大人だって
腰を抜かしますよ、あれは。
そんなわけでアーシーは
それ以来ガチョウを
畏怖の対象としておりまして。
外で『取ってこい』遊びなどをしても
いつもなら棒やロープやボールを
土ぼこりをあげながら取りに行くのに
こちらの手元が狂って棒が
ガチョウ小屋の近くに行こうものなら
「・・・え?それは何の真似ですか?」
みたいな顔をしてこちらを眺め
絶対に小屋に近づこうとはしない。
おかげさまでガチョウたちは
本年は平和な春を
満喫している模様です。
めでたしめでたし。
ところで皆様ご存じですか、
イングランドのヨーク駅に
ほら、コロナで
駅の利用客が減ったから・・・
「これはゴージャス極まりないお話!
このご時世、我々に必要なのは
まさにこういう出来事でしょう?」と
鉄道関係者は喜んで
いらっしゃるご様子なのですが
この方たちは抱卵期および
ヒナ飼育期のガチョウの恐ろしさを
もしかしてご存じないのだろうか・・・
それとも野生のガチョウは
家禽ガチョウよりそこらへん
おとなしめに
生まれついているのだろうか・・・
ガチョウが巣を作った
花壇の周辺には現在安全柵が
設置されているのですが
・・・ああ、あれか、これは
将来的に駅の利用客の
安全を守るための・・・?
まあでも確かにこれは
心温まるニュースであります、
駅の関係者がガチョウに
追いかけられてもそれはそれで
微笑ましい話かとも思われますし
ヨーク駅ガチョウ(名前は当然
『マザーグース』になった模様)の
たまごの無事の孵化を祈りながらの
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