実家から帰ってきた

夫(英国人)は

それほど強いニオイ

させておりませんでした・・・

 

でも私の鼻が恒常的に

曲がっている可能性も高く

(原因:犬)、いやー、

ニオイって本当に難しいですね。

 

ところで夫の実家の

お風呂場、というか

お風呂場の排水管に穴が開いて

浴槽が使用不可能になった日、

夫はそんな事故も知らんと

一日朝から夕方まで屋外で

夫の父親(わが義父)の

建築作業の手伝いを

していたそうです。

 

汗まみれ・埃まみれになって

家に戻ると『お風呂場

使用不可能』状態、しかし

夫はその夜幼馴染と

会う約束をしていて、

仕方ないので服だけ着替えて

待ち合わせ場所に出かけたそうな。

 

で、旧交を温めたのち

再び帰宅すると

諸悪の根源とも言える義父

(『電気ケーブルはここにあるので

ここにドリルで穴を開け給え』と

電気屋さんに指示を出した人)

(しかしそこにあったのは

ケーブルではなく排水管という)が

「友人と会うのは結構だが

一日労働をした後に

風呂にも入らず汗臭いまま

社交に出かける、

というのはいかがなものか」

 

「・・・お父さん、僕だって

久しぶりに友達に会うんだ、

身綺麗な状態で出かけたかったよ。

でも僕が汗臭くなったのは

父さんの仕事を手伝ったためだし

お風呂に入ろうにもこの家には

現在使えるお風呂がないでしょう」

 

「何を言う、私はお前が

出かけている間に

ちゃんと風呂に入ったぞ」

 

見てみると確かに義父は

お風呂上りである様子。

 

「・・・どこのお風呂を使ったの」

 

「2階の風呂だ、勿論」

 

「でもあそこ、お湯は溜められても

そのお湯を流せないでしょう、

流したら排水溝から水漏れして

台所に霧雨が降っちゃうんだから。

まさか使ったお湯をためっぱなし?」

 

「そんな不衛生な真似をするものか、

いいか、風呂桶と給湯は使えるんだ、

浴槽にお湯をためる、お風呂に入る、

その後にバケツを使って

お風呂の水をトイレに流す。

トイレの排水管は無傷なんだから」

 

「バ、バケツ・・・」

 

「最後は塵取りとブラシを使えば

完全に水気を除去できる。

お前のように最初から『排水溝が

壊れたから風呂が使えない』と

考えてしまうのは

発想の幅がないというか

諦めが早すぎるというか・・・」

 

つまりこういうのを使ったらしい:

 

 

あ、これは義父は

『バケツとブラシで排水可能』を

論拠にしばらくお風呂場を

直さない気だ、と直感した夫は

あえて苦言を呈する

決意を固めたそうです。

 

「父さん、バケツで排水が

出来るとはいえ、あの排水管は

早いとこ修理しないと駄目だよ。

明日にでも水道屋さんに

連絡をしないといけないよ」

 

「お前は何故そうやって

私の無駄な仕事を増やすのだ。

そもそもここらへんに腕のいい

水道屋などいないじゃないか」

 

「それでも排水管を

直さないといけないよ。

父さんはいいかもしれないけど

母さんが可哀そうでしょう。

シャワーもお風呂もない生活を

どうして大事な人にさせられるの。

貧乏でどうしようもなく、というなら

まだわかるよ?父さんの場合は

そうじゃないでしょ、

意地を張っているだけでしょ」

 

そして夫は夫の母方の祖父、

つまりわが義父のさらに

『義理の父親』の例を挙げたそうです。

 

わが義父の義父

悪い人ではなかったのですが

家庭生活における利便性に

いまひとつ

価値を見出さなかった方で、

結果、わが夫の母方の祖母は

セントラルヒーティングのない

だだっ広い寒々しいカビ臭い家で

半分壊れた洗濯機を使い

電灯一つつけるにも

重い家具をいちいち移動させないと

いけない、みたいな生活を

送っていたそうで、それを義父は

「あれは奥方に対する虐待だろう。

配偶者にあんな生活をさせて

平然としているのはどうかしとる」

昔は常々言っていたそうで。

 

でも今父さんがやっているのは

あの時僕のお祖父さんが

僕のお祖母さんに対して

やっていたのと同じことでしょ?と

わが夫が勇敢にも指摘したところ、

当然のごとく義父は怒り心頭、

そういう発言は失礼だ、

だいたいお前が無知なんだ、

排水管が使えない位で何をそんな、

どうやら私はお前を甘やかして

脆弱に育ててしまったそうだな、と

まあそんな大型花火を義父が

バンバン打ち上げていましたら

騒ぎを聞いて義母が登場。

 

一部始終を聞いたわが義母は

「ゴメス(仮名)、あなた、

そんなことをお父さんに言うなんて、

あなたったらとっても無礼よ」

 

いやあ、素晴らしい

背後からの一撃ですねえ!

 

僕は母さんのためを思って

頑張って意見したのになあ、と

悄然と肩を落とす夫に義母は

「お風呂が使えなくても私は

スタンディング・ウォッシュ

(Standing wash、溜めたお湯と

石鹸を使って布で体を拭くアレ)が

出来るから大丈夫よ。でも

ゴメスったらお風呂桶が

使えない位でそんなに言うなんて

・・・なんのかんので私たち、

あなたを過保護に

育てちゃったのねえ」

 

夫の実家に

長期滞在できない理由が

また一つ出来てしまった私です。

 

 

というかね、夫がね、

今も静かに落ち込んでいる・・・

というか傷ついているんですよね

 

『栓を抜いたらお湯が抜ける』

浴槽のことを贅沢と思うアナタも

それは健康的で合理的な

最低限度の生活設備!と

強く思ってしまうアナタも

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