そんなわけで私が時々行く

中華食材店の女性店主さん

(顧客対応:強面)が

近頃いきなりキレイになったので

私が思わず本人にそれを

指摘してしまった、という話

わが夫(英国人)に披露しましたら。

 

話の途中から夫は何故か

乾いた大笑いを始めまして

「何その笑い方。皮肉?」

 

「そうじゃなくて、笑わないでは

聞いていられない内容であるだけです」

 

「だからそれは嫌味?」

 

夫曰く、別に嫌味でも何でもなく

「・・・でもそれはあれですか。

女性店主さんへの復讐ですか?」

 

「何だよ復讐って!どこから

そんな理解になるんだ!」

 

「だって君、あのお店に行くたびに

その店主さんに睨まれただの

怒鳴られただの

言っていたじゃないですか。

そういうことに対する鬱憤を

君は今回のそれで

晴らしたんじゃないんですか。

でも彼女の繰り出したのは

あくまでジャブばかりですけど

君のそれは体重の乗った

ストレート、それも顎に直撃、

みたいなショットですよね。

たぶん過剰防衛になるんじゃ・・・」

 

「別に私は何を防衛する

つもりもなかったよ!

そりゃ態度のいい

店主さんじゃなかったけど

それも含めて私はあのお店の

へんてこな感じを楽しんでいたし」

 

「いやでも君はそうでも

相手は怖かったろうと思いますよ」

 

「怖い、は言いすぎだろ。

まあ確かにちょっと

怯えた目付きを向こうが

していたような記憶もあるが」

 

「店主さん、君より若いんでしょ?

20代くらいですか?」

 

「うーん・・・その可能性もあるかな、

本当にお肌がツヤツヤだったからな。

つまりそんな若い娘さんが

仕事の重圧で私より年上に

見えてしまっていたということだ。

客商売も大変だよな、

変な奴(例:私)が

お店に来ることもあるだろうし」

 

「考えても見てくださいよ、

20代の君が仕事で店番をしていたら

ある日突然『アナタ、キレイよ』って

老女に話しかけられたとしたら・・・」

 

「おい待て!誰が老女だ!」

 

「10代20代の若者は

40歳より上の人間を一律に

『老人』と認識するものですよ」

 

「それも乱暴じゃないか?」

 

「じゃあたとえを変えましょう、

僕が20代の頃、山奥で

ガソリンスタンドの

店員をしていたでしょう、

そこにある日、雲を突くような

大男の老人がやって来て・・・」

 

「なあ、その大男の老人とやらが

つまり私か?君の中における

私のイメージって

どういうもんなんだよ」

 

「いやだからそういう人が

お店に入って来たら僕はまず

『うわあ、大きな人だなあ』って

思う訳でしょ?で、その人が

買い物を普通に済ませたところで

突然僕の顔をじっと見つめて

『つかぬことを申し上げるが

君は最近ハンサムになったのう』」

 

「テーブルの下にある

防犯ブザーを反射的に

押してしまいたくなる事態だな」

 

「いやもう本当、僕は恐怖で

膝から下が震えだすと思いますよ」

 

「でも中国の故事なんかでも

よくある事態な気もしないか、

怪しい老人が若者の顔を見詰め

『むっ!主(ぬし)には

覇者の相がある!』みたいな」

 

「君が僕の立場だったら

老人の言葉をどう理解します」

 

「・・・同性愛の老人に

口説かれた、としか・・・」

 

それですよ。女性店主さん、

君に口説かれたと

誤解したんじゃないですか」

 

「あ、大丈夫、それはない。

うん・・・たぶん・・・きっと・・・」

 

「今、不安になってきましたね?」

 

「次回どういう顔をしてあのお店で

納豆を買えばいいのかな、という

気持ちにはなって来たな、うん」

 

ただ男性同士と違って

女性同士は割と

『相手の容姿を褒める』ことが

普通の日常会話としてアリなので・・・

 

私のアレはちょっと社交的過ぎる

変なおばちゃんの

過剰な褒め言葉、みたいな感じで・・・!

 

わたくし、今回、ちょっと

失敗しましたでしょうか。

 

反省して納豆を食べておきます。

 

 

まあ最近暑いからね

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