ところでわが両親は英語が話せます。

私もなんのかんので英国で暮らし始めて
それなりに日が経っているので
ある程度の英語使いではあるのですが
「・・・ねえ、Norizoのご両親ってどうして
Norizoより英語が上手なの?」
と夫(英国人)の同僚に
真っ直ぐな目で問われてしまう
現実というのは何なんでしょうか。

しかしそんなわが両親も
多くの日本人が抱える
英会話上の弱点を
有していたのであった!

アントニヌスの長城の帰り道に
喫茶店で休憩を取ることにした我々。

めいめい自分の好きなものを
店員さんに注文したところで
「お父様、お母様、こんなことを
指摘するのは申し訳ないのですが、
今、お二人ともご自分の注文をなさるときに
『プリーズ』を忘れていらっしゃいましたよ」

そう!

英語で物を頼むときは
文頭でも文末でも文中でもいい、
とにかく『プリーズ(Please、お願いします)』を
どこかに入れなくてはならないのだ!

さもないとものすごく横柄な態度、
命令口調と受け取られてしまうのだ!

私の説明に両親は
一瞬きょとんとした顔をすると
「・・・でもお父さんはちゃんと
『I would like to』を使って
丁寧に注文をしたぞ」

「うん、『would like to』は丁寧、
でも『Please』を忘れたら台無し

「お、お母さんは確かに『プリーズ』は
使わなかったけど、でも最後に
『サンキュー』って言ったわよ、笑顔で、
それならOKじゃないの?」

「私も同じことをかつて
夫(英国人)に尋ねました、
しかし答えは明快なものでした、
『サンキュー』を付けようが付けまいが
『プリーズ』がなければ
話し手の印象は悪いものです」

私の言葉に慌てだす両親。

「待って、そんな、そうだったかしら、
そんなの学校で習ったかしら」
「我々の若い頃とは
文化が変わったのだろうか」
「そんなわけはないと思います」

「あ、でもNorizoが正しいかもしれないわ、
ハリウッド映画なんかで主人公が
コーヒーや何かを頼むとき、確かに
『プリーズ』って言っていたかもしれない」
「そんな、言っていたか?」
「言っていたはずです」

気を付けたいものです


というわけで、
食後の支払いの時に本日のおさらい。

「お父様、どうも御馳走様です」

「どういたしまして、えーと、店員さん、
『Could you give me the bill?
(お勘定をもらえるかね)』」

「はいお父様、そこでさらに一言」

「え?あ、ああ、
『プリーズ(お願いします)』」

しかし皆様、これは単純ですけど
我々日本人は忘れがちな一言なんですよ!

わが両親は旅行の間中
「あ、また『プリーズ』を忘れた」
「寸前までは覚えているんだけどな、
忘れるよな、何故か忘れてしまうよな」
と賑やかに苦悩しておりました。

これはね、もう深く考えず
脊髄反射的に
覚えこんでおくのが吉だと思うんです。

しかしわが両親には
こんな些細な言葉上の躓きなど
何事でもないレベルの
英国コミュニケーション上の
瑕疵が存在していたのであった!

待て、次号!


「プリーズ」の重要性は
以前の記事でも書いておりました

夫曰く、英国では幼少のころから
親と周囲の目上の人に
「その一言を忘れるな」と
重ねて教え込まれるものなのだそうです

いや、難しいよなあ外国語習得
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