そんなこんなで
(詳しくはここ数日間の記事 を
ご覧ください)育児放棄された仔牛に
なんとか初乳粉ミルクを飲ませることに
成功した夫(英国人)と私。
変な二足歩行の生き物に
当初は警戒心大発生だった仔牛も
一度瓶の中のミルクを飲んでみたら
これは美味しいものだ!との
判断を本能が迅速にくだしたらしく
ボトル2本半ぶんを見事に一気。
ごくごく。
1本目と2本目のボトル交換の間は
それでもなんとかして夫の足の間から
抜け出そうと足掻いていたのですが、
次のボトル交換の時は非常におとなしく、
規定量を飲み干した後も
「ほら、もう行っていいよ」
と夫が背中を押してもその場を動かず。
「これはお代わりを希望している顔だな」
「でももう2本半分飲んじゃったし。
父さん、これ以上は
飲ませちゃ駄目なんだろう」
夫の言葉に義父は厳しく
「うむ、これ以上飲ませては体に悪い。
今はこれまで、次は今日の夜だ」
ほら、今の聞こえた?
もうご馳走様の時間だよー
と伝えてはみたものの、
仔牛はすっかり夫の
足の間が気に入ってしまった様子。
「ずいぶん好かれたもんだな、おい」
「他の牛に苛められていましたからね、
体温が恋しい気持ちだったんでしょうね」
まあじゃあしばらく
そうしていてあげなさい、と
私はワインボトルをすすぐために
近くの水場へ歩き出しました。
すると。
私は水場のほうに顔を向けていたので
これは夫に後から聞いた情景なのですが、
仔牛は頭上の夫の顔と
歩き去る私の背中を交互に見た後に、
意を決した眼差しで私の元に駆け寄ると、
かなりの勢いで足に頭突きをしてきたのです。
「わ!何だ何だ!」
慌てる私を無視し
幾度も幾度も私の足に
額を擦り付ける仔牛。
・・・非常に微笑ましい光景ではありますが、
仔牛って生まれたてでも
かなりの重量と力がある生き物なんですよね・・・
「妻、なんという感動的な光景でしょう、
その子はやっと自分の母親が
見つかったと思っているんですよ」
「うん、そこは私も可愛らしいとは思うがな、
この子すごいぞ、洒落にならん力強さだ」
「あ、ちなみにその子、女の子みたいですよ。
養母として今後責任を持ってあげてくださいね」
我々が牧草地を去るまで
わが養子は盛んに私の足に
ヘッドバットを繰り返したのでした。
その後も養女は元気です。
めでたしめでたし。
以上、2012年
春の出産シーズンのお話でした。
おまけにこの度撮影した
牛写真などを
いやー、牛って本当にいいものですね!
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