というわけで去年の春に
私と夫(英国人)は
地元の乗馬学校の門を叩きました。
最初に予約の電話を入れたときに
乗り手の体重を尋ねられ
「えーと、僕の妻は
だいたい60キロくらい、
僕は80キロくらいです」
夫が素直にそう答えると
それまで懇切丁寧に
学校までの道を教えてくれていた
電話の向こうの女性が
突然鋭い声になり
「80キロくらいというのは
つまり具体的には何キロですか?」
その剣幕に驚いた夫はつい素直に
「えっ・・・と、
服を脱いで79.8キロです」
「79.8キロ。それは
いつ計測した体重ですか。
3ヶ月前にそれで今は
実はもっと重かったりはしませんか」
「いえ、昨日の夜に
ちゃんと計った結果が79.8キロです」
「・・・わかりました、
それならば問題はありません」
なんでもこの乗馬学校では
馬の安全を守るために
生徒の体重制限があり
その上限が13ストーン
(約82.5キログラム)なのだそうで。
後日直接対面した指導員の女性は
屈託のない笑顔で
「奥様はもう少しお太りになっても
何の問題もありませんが、
ご主人のほうは、そうですね、
あと2キロお太りになられたら、
もうわが校では馬に乗れませんから、
そのつもりでよろしくお願いします」
・・・馬の安全を第一に考える姿勢は
それは乗馬学校として
間違っていないとは思うんですけど、
でも・・・世のちょっと太めな人たちの
繊細で傷つきやすい心のありようにも
もう少し配慮してあげてもいいのでは・・・
と思うのは私の甘えでしょうか。
ちなみにこの学校、
受付の隣に体重計が置いてあって
いざとなったら馬に乗る前に
そこに乗るようにいわれちゃう作りなので
どうやら虚偽申告は通用しない。
配偶者としては夫に
「しばらくはそれ以上太るなよ」
としか言えない状況なのでありました。
ちなみに1回目のレッスンは
鞍(くら)と鐙(あぶみ)の取り扱い、
馬上の基本姿勢、
常歩(なみあし、ウォーク)と
速歩(はやあし、トロット)で終了。
「あっという間に
1時間が過ぎました!」
とはわが夫の弁でした。
それにしても
上限体重82.5キロって
英国では相当強気の設定だと
思うのは私だけですか
この肥満大国において
ちょっと気を抜いたら
80キロ越えは容易だと
私は己の経験に基づいて
断言できるんですよね
・・・節制します
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