・・・ティム・バートン監督の病は

迷うことなく悪化しておるね。


『スウィーニー・トッド 

フリート街の悪魔の理髪師』 を観てきました。


あの人が以前から

しっかり病んでいたことは

疑いのない事実なのですが、

才能という名の魔術により

観客の目をくらまし

「なんか釈然としない後味が残るけど

でもこれってメルヘンだよね」

みたいな映画を作って

陰で笑っているのに飽きたのか、

ここにきてこんな

病気全開の作品を作りやがられるとは。

不治の病にかかったことを

告白した人間の

達観にも通じる開き直りっぷり。


近年稀に見る血飛沫量の一作でした。


「え?だってこれが観たいんでしょ?」

とばかりにカメラは常に

殺人場面を直視し続けます。

餌食になったお客が

地下に真っ逆さまに落ちていく描写に

私はバートン監督の

輝かんばかりの底意地の悪さを感じました。

もうね、何が

「オージョーアーンナー」だよ!

監督、この悲恋の一節を絶対に

「さて、ここで一発客を笑わせよう」

みたいな感じでしか演出していないでしょ!


それにしてもジョニー・デップは

コスプレ映画と変態役をやらせたら

現在右に出る者はいませんね。

初登場シーンこそ

「ブ・・・ブラック・ジャック?」

と(監督の望まない意味で)笑いそうになりましたが

そんな凡夫の頓着は

あっという間にかき消される魅力が爆発

(むしろ次回の

『ブラック・ジャック』実写版では

ぜひジョニー・デップに

主演を打診して欲しいものです)。


ところで私はこの映画を

夫(英国人)から

今年のバレンタインのプレゼントとして

贈られたのですが・・・

なんだか色々な意味で彼のことが心配です。