NHKの夜10時のラジオニュース

「NHKジャーナル」を私が愛していることに

疑念の余地はないものと思われます(例証 )。

だからこんなことを書くのはとても心苦しい、

でもどうしても

黙っていられないから言わせてください、

チェ・ゲバラの命日に関する報道については

NHKはBBCニュースに完全敗北


左翼運動における永遠の英雄こと

チェ・ゲバラは40年前の10月8日に

ボリビアで捕らえられ、翌日処刑されました。


このニュースについて

「NHKジャーナル」の切り口は

「没後40年がたって

人気が高まるチェ・ゲバラ」。

浦和レッズの応援横断幕だの

アメリカのロックバンドの舞台背景だのに

チェ・ゲバラの肖像画が使用されている、

というところから話が始まって


メインキャスターのフクイさん

「チェ・ゲバラというとルックス的にも

印象に残るような顔立ちをしていますよね」

ニュースデスクのマツモトさん

「そうですね非常に男前ですよね」


このような大変ぬるい会話が続き

ゲバラが「キューバ革命の英雄」であることや

実は日本を訪れたこともある、みたいな話が来て、

今日は中南米の各地で

追悼行事が開かれました、とくる。

で、「何故いまゲバラが人気なのか」、

ボリビアから現地中継。


そしてこのボリビアに派遣された取材記者が

「世界各地から(ゲバラ処刑現場の)

イゲーラ村には約千人が集まりました」

からはじめ、ゲバラの経歴を語る。

次いでボリビアの外から来て

追悼集会に参加した男女のインタビュー

(ゲバラ最高!みたいな)、

そして中南米の

反アメリカ合衆国運動について触れ

・・・以上でゲバラについてのニュース終了。


いえ、いいんです。

別にこの報道が

間違っているとは思いません。

「何故いまゲバラが人気なのか」については

説明らしい説明もないままでしたけど、

そういうことも人生あるさ。


・・・でも、でもね、BBCに比べると

圧倒的に内容が面白くないの!

BBCったらこの日

「チェ・ゲバラの処刑に立ち会った

元CIAエージェントのインタビュー」

の放送に成功。


「通信暗号で、

『500』は『ゲバラ』を、

『600』は『死』を、

『700』は『生存』を意味していた。

送られてきた指令は『500-600』だった。

私はもう一度確認を求めた。

送られてきたのは『500-600』だった」


何と申しますか・・・

このコメントひとつだけで

私の中ではBBCの圧勝ですよ・・・

ちなみにこのとき

CIAはボリビア政府を支援していて、

ゆえにこのエージェントは当時

ボリビア軍と共闘していたわけです。


彼のその他のコメント

(すみません、意訳しています。

BBCニュースの原文はここ にありますので

興味のある方はぜひそちらもお読みください)。


「私はチェに、自分の受けた指令を伝えた。

『私は貴方を処刑しなくてはいけない。

裁判は開かれない』」


「チェは蒼白になった。そして言った。

『うむ、そのほうがいい、

私は闘いの中で死なねばならないのだから』」


「通信指令を偽造し、チェを処刑せず、

パナマに逃がすことも私には出来たろう。

しかし処刑はボリビア政府の望みであり・・・

私は歴史の流れに逆らわなかった」


「多くの人々はゲバラの真実の姿を知らない。

彼は自分が血に飢えていると書き記している。

何千人もの人が彼によって

非合法的に暗殺されている


・・・ねえ・・・

これはリアル・ハードボイルドの世界ですよ・・・


起きぬけにこの衝撃インタビューを

BBCラジオで聴いてしまった私は、

「NHKジャーナル」を聴きながら、

いつボリビア政府高官のコメントが出るか

いつCIA上層部のインタビューが出るか、

とにかく何かBBCを上回る内容が

飛び出してきて欲しい、と

無意識に期待してしまったのだと思います・・・

そこで出てきたのが追悼集会に参加している

旅行者の声って、どうよ。


・・・NHKよ、すまぬ。

今回は個人的にBBCに軍配を上げたい。


まあ「ルックス的」という

NHK的に微妙なワードが

フクイさんの口から出たのが

聞けただけでもよしとすべきか。

それではまた。