週末、夫(英国人)の実家にて昼食。
何度も言うようですが
夫の母君は料理上手で
昼餐と晩餐には
必ずデザートを出してくださいます。
この日のデザートは
ババロアのサマーフルーツソース添え。
義母が最近レパートリーに加えた一品で、
甘さ控えめ、清涼さ炸裂の素敵な夏のデザートです。
ババロアとソースがそれぞれ
別の器に盛られて食卓に出され、
それを義母が各人に取り分けてくれます。
食卓は10人の大所帯。
義母は慎重にババロアを切り分けます。
ここで
現在一人暮らし中である夫の末の弟が
「ねえ、僕このデザート初体験なんだけど、
その白いカタマリは何?」
これはババロアよ、
と私や義母が答える前に
義父ともうひとりの義弟が
「それはね、バリウムを冷やして固めてあるんだ。
薬の味がしてひどいもんだよ、
お前は食べなくていいよ!」
「そうそう、その上ペンキで着色してあるの、
俺たちはもう食べなれたからいいけど
お前はやめておきな、きっと好きじゃないから」
「うん、お前のぶんは僕たちで食べてあげるよ!」
・・・貴方たち・・・
さて結局
末の弟も自分の取り分は確保できたのですが、
10人目のお客がデザートを遠慮したので
ババロアが一切れ余ることになりました。
義母は少し考えてから、私に向かって
「Norizo、お代わりいる?
貴方のぶんを最初に取り分けたから、
たぶん貴方の取り分が一番小さかったと思うの」
それを聞いた義弟たち(全員成人済み)
「母さん、そんな!
僕の一切れだって相当小さかったよ!」
「僕もまだ食べられるよ!
せめてその半分は僕にちょうだい!」
わが夫までもが
「うん、僕のも少なかった気がするな」
苦笑する私と義母、
そこに義父がとどめの一言。
「いや、それをもらうべきは僕だな。
何故かは知らないけれども、
僕の皿にはソースだけでババロアが入っていなかった」
義父よ・・・
この数秒間の口論の間に
見事にババロアを食べきりましたか・・・
余ったババロアは仲良く皆で分けました。
しかし私の実家も
かなりの食いしん坊ぞろいですが、
夫の家族はその上を行きますね。