「エボラ出血熱」でわんちゃんの殺処分が行われたスペイン | 佐藤貴紀のペットなんでも相談室

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日本にも「エボラ患者」と思われる外国人が入国したと言う事で
ニュースになっていますね。
人間が感染する事があきらかになっています。
では「ペットへ感染する可能性」はあるのでしょうか?

色々な外国の新聞やニュースを見てみると…
ニューヨーク大学メディカルセンターのフィッシャー医師によると…

「エボラ出血熱は、体液や飛沫、血液で感染するので、
 ペットにうつる可能性は低いと見られています。
 現在、犬や猫に感染したという証拠はありません」

と話しています。
また、米国疫病対策センターでも…

「現時点では、米国内での犬や猫への感染は報告されていません。
 西アフリカでも犬や猫に感染した例は見つかっていません。
 ペットを介した三次感染の可能性は、極めて低いと
 言えるでしょう。」

と発表しています。

しかし、こんな悲劇が実際に行われています。
10/6にスペインでエボラ出血熱への感染が確認された
看護師テレサ・ロメロさん。
彼女が飼っていた犬、ラブラドールのエクスカリバーを
「感染の危険性からこの犬を安楽死させる」
と保健当局が発表したんです。 
保健当局から殺処分の通告を受けたテレサさんの夫は
「エクスカリバーを処分しないで欲しい」と懇願したところ
この決定を承認しなければ、家に踏み込んで処分すると
言われてしまったそうです。 
保健当局の判断に憤慨した世界中の人々が…
エクスカリバーを救おうと署名活動を開始たところ
39万人以上から署名が集まりました。
ところが…
感染の有無も確認せずに、保健当局はエクスカリバーを
安楽死させてしまいました。

「エボラ出血熱」は、ところ感染の可能性は極めて低いようですが
このように国が判断する場合もあります。
ペットも家族です。
家族の命を奪われる程、辛く悲しい事はありません。
きちんと、調べてからの判断をして欲しいと思います。

日本だった「エボラ感染」が100%感染する事はないという
保証はないのですから。