教えること、伝えることの価値 | いつかはオーボエ!元 吹奏楽部さんの為の白鳥の湖が吹けるオーボエ教室

いつかはオーボエ!元 吹奏楽部さんの為の白鳥の湖が吹けるオーボエ教室

宝塚歌劇、ウィンドカンパニー吹奏楽団、プロのオーケストラで数々の演奏、レコーディングに参加していたオーボエ奏者 東野正子の
オーボエ教室。『いつかはオーボエ!』を叶える事ができる初心者でも通える教室です。
オーボエ歴38年の講師が一からお伝えします。

教えること、伝えることの価値

演奏の仕事が少しずつ減っていく中で、私の生活の中心になっていったのが、教えるということだった。

 

正直に言えば、若い頃は「教えること=本番のない、裏方の仕事」のように感じていた。
ステージで拍手を浴びることが演奏家の本分だと、どこかで思っていたのかもしれない。

 

でも今は、「教えることこそ、自分の音楽の延長なのだ」と心から思っている。

 

一人ひとり違う生徒たちの音に耳を傾け、その人が今の自分で奏でられる音を、少しずつ引き出していく。


ただ正解を教えるのではなく、その人の音楽が育っていくのを見守る。
そこには、演奏とはまた違う喜びがある。

 

教えることは、私にとって「過去の自分を肯定する時間」でもある。
昔つまずいたこと、悩んだこと、乗り越えたこと――すべてが、今、誰かの役に立つ。

 

そして、生徒の中には私よりも年上の方もいる。
人生経験が豊かなその人たちの音には、若い人にはない「重み」や「想い」が宿っている。
そんな音に出会うたびに、私は何度も胸を打たれ、学ばされている。

 

音楽は、技術ではなく「伝えるもの」であり、また「伝わっていくもの」なのだ。

 

教えることで、私は今も音楽の中心にいる。
そして、そのことが何よりも自分自身の支えになっている。