私の実家は「高級婦人服」を扱う仕事を営んでいます。
 

縫製されてきた製品をブランド別・品番別・型別・色別・サイズ別に厳しい検品チェックを行います。
 
縫製不良や生地の色ムラ、わずかな汚れ、検針やサイズ合わせ、タグ表示等、それはそれは細部まで丁寧に、きちんとした仕上げを求められる仕事です。

検品後は、服の素材に応じて、専用機材や業務用アイロンを使って、腕利きの熟練職人の繊細な仕事で製品を最終的に美しく仕立て、整え、店頭に出せる状態でメーカーに納める、いわゆる“服の仕上げ屋”です。
 
両親の「製品を最高の状態に仕上げる」という、高級婦人服を扱っている《職人のプライドと誇り》を強く感じて育ってきました。
大人の女性の服はとても華やかで、幼少期から、色鮮やかな服や素敵なデザインの服をたくさん見てきました。

いつもキラキラした服が並んでいる仕事場を覗くのは、私の密かな楽しみでした。
 
小学校3~4年生ぐらいになると、忙しい時には仕事の手伝いを頼まれるようになりました。

製品を目で見るだけでなく、触れることも増え、生地の触り心地のいいもの、そうでないものが、子ども心になんとなく芽生え、育っていったのだと思います。
 
「モノ選びのルーツ②」へ続く…。