医師と獣医師は、どちらも病気を治し、命を支える仕事です。だけど一つ大きな違いがあるんだよ。それが「安楽死」だ。日本ではヒトの安楽死はできないが、獣医療では日常的に選択肢の一つとして存在している。

 

実際の動物病院では、末期癌やペットの認知症で介護ができなくなった時、「そろそろ安楽死をお願いしたい」をよく相談を受ける。もちろん、その悲痛な気持ちわかります。苦しむ姿を見るのはつらいし、介護の負担も現実だからね。

 

そんなとき、いつも考えることがある。そのペットの姿は、もしかすると将来の自分自身の姿ではないだろうか‥と。それが自分の親だったら、もし我が身だったら、安楽死をお願いするだろうか。

安楽死の賛否の話じゃなくて、その行為が、「本当に自分のペットが望んでいるのか」「苦しんでいるペットを見るのがつらい飼主のためなのか」を問いかけることだと思います。

 

動物たちは、命の大切さだけでなく、老いることや寄り添い、看取ることの意味を教えてくれている。