片付けは、

 

「心地よい暮らし」を

 

目指すことから

 

始まるのではありません。

 

 

探し物をする。

 

戻すのが面倒。

 

床のモノが気になる。

 

 

そんな毎日の困りごとから、

 

「どうして、そうなっているんだろう?」

 

と原因を見つけていく。

 

 

なぜ今まで片付かなかったのかを

 

一緒に見つけ、


その方にできる方法を考えていく。

 

そんな片付けをお伝えしている、

 

整理収納コンサルタントの須藤昌子です。

 

 

「片付けても、また散らかる」49歳女性が見落としていたこと

 

「リビングがいつも散らかっていて、

 

どうにかしたいんです」

 

 

そうおっしゃって

 

レッスンに参加されたのは、

 

49歳のまなみさん。

 

 

 

ダイニングテーブルには、

 

いつも家族のモノが置かれ、

 

床にもモノがあふれている状態でした。

 

 

「早く片付けて、

 

ゆっくりお茶を飲める空間と

 

時間を作りたいんです」

 

 

そんな思いから、

 

片付けを始めることになりました。

 

 

まず取りかかったのは、

 

ダイニングテーブルです。

 

 

 「あとで片付けよう」が、なぜ繰り返されるのでしょう?

「テーブルには、

 

何が置かれていますか?」

 

そうお聞きすると、

 

「家族のモノです」

 

とのこと。

 

 

 

もう少し具体的にお聞きすると、

 

娘さんが読んだ本、

 

前日に持ち帰ったパンフレット、

 

買ってきたお菓子やジュース。

 

 

ご主人が会社から

 

帰ってきたときに

 

ポケットに入っていた、

 

使いかけのティッシュや

 

小さなお菓子、

 

それらを入れてきたビニール袋など。

 

 

気づけば、

 

テーブルの上に

 

次々とモノが置かれてしまうそうです。

 

 

そして、テーブルの下に

 

落ち着いてしまったモノは、

 

使われることも、

 

気づかれることもないままに

 

なっていました。

 

 

そこで、

 

「どうして、そこに

 

置くのだと思いますか?」

 

とお聞きしました。

 

 

すると、

 

「あとで片付けようと

 

思うんでしょうかね?」

 

とのこと。

 

 

 

確かに、そうかもしれません。

 

 

でも、私は、

 

その「あとで」

 

と思う理由が大切だと思っています。

 

 

そこで、もう少し

 

考えていただくことにしました。

 

 

「では、どうして

 

『あとで』になるのでしょう?」

 

 

すると、まなみさんから、

 

「お菓子の収納場所は

 

キッチンにあるんですが、

 

そこがいっぱいだからでしょうか」

 

というお返事がありました。

 

 

さらに、

 

「どうして、いっぱいになるのでしょう?」

 

とお聞きすると、

 

「買いすぎて、

 

入らない状態にしてしまうからですね、

 

きっと」

 

とおっしゃったのです。

 

 

 

 収納場所を作るだけでは、また同じことが起こるかもしれません

お菓子がキッチンの収納に

 

入りきらない。

 

 

だから、ダイニングテーブルに

 

置いてしまう。

 

 

それなら、

 

キッチンの収納を

 

片付ければ

 

解決するのでしょうか。

 

 

 

 

もちろん、

 

一時的には

 

収納できるようになると思います。

 

 

でも、またお菓子を買って

 

収納がいっぱいになれば、

 

同じことが繰り返されるかもしれません。

 

 

そこで、

 

「お菓子を買うとき、

 

家にどのくらい残っているか

 

確認していますか?」

 

とお聞きしました。

 

 

すると、

 

「やっていません。

 

安いからとか、食べたいからとか、

 

そういう理由で買っています」

 

とのこと。

 

 

 

「では、これから

 

同じ状態にならないためには、

 

どうしたらいいと思いますか?」

 

 

そうお聞きすると、

 

まなみさんは

 

考え込んでしまいました。

 

 

今まで当たり前にしてきた

 

買い物の仕方を、

 

改めて考える機会は

 

あまりなかったのかもしれません。

 

 

そこで、別の方法も

 

考えてみることにしました。

 

 

ご家族がお菓子を買うたびに、

 

キッチンの収納を確認するのが

 

難しいのであれば、

 

わざわざ見に行かなくても

 

済む方法があるかもしれません。

 

 

また、買ってきたお菓子を

 

ダイニングテーブルに

 

置くことが多いなら、

 

キッチンまで戻しに行くことも、

 

面倒に感じている可能性があります。

 

 

「例えば、

 

ダイニングテーブルの近くに、

 

お菓子の収納場所を

 

作る方法もありますよ」

 

とお伝えしました。

 

 

すると、

 

「でも、収納する場所がないんです」

 

とのこと。

 

 

確かに、今あるモノで

 

収納がいっぱいなら、

 

新たな場所を作るのは

 

難しいですよね。

 

 

でも、だからといって、

 

そこで諦める必要はありません。

 

今の収納に入っているモノを

 

確認して、

 

もう必要のないモノがないかを考える。

 

 

 

また、これから

 

何をどのくらい持つのか、

 

買い方も含めて見直してみる。

 

 

今までと同じ持ち方、

 

買い方を続けたままでは、

 

収納を片付けても、

 

またいっぱいになってしまうかも

 

しれないからです。

 

 

今回は、まずダイニングテーブルの近くに、

 

一時的なお菓子の収納場所を作って、

 

様子を見ていただくことにしました。

 

 

 

 2週間後、ダイニングテーブルに変化がありました

それから2週間。

 

 

まなみさんに

 

様子をお聞きすると、

 

うれしい変化がありました。

 

 

これまでダイニングテーブルに

 

置きっぱなしになっていたお菓子が、

 

新しく作ったお菓子置き場に、

 

スムーズに置かれるように

 

なったそうです。

 

 

その結果、

 

テーブルの上に

 

置かれるモノが減りました。

 

 

さらに、もう一つ変化がありました。

 

 

今までは、テーブルの上に

 

いろいろなモノが積み重なっていたため、

 

何が置かれているのかも

 

分かりにくい状態でした。

 

 

でも、お菓子が置きっぱなしに

 

ならなくなったことで、

 

ほかのモノが置かれても、

 

何があるのか分かるように

 

なったそうです。

 

 

そして、そのまま

 

長く置きっぱなしになることも

 

少なくなったとのことでした。

 

 

すべてのモノの置き場所を

 

決め直したわけではありません。

 

 

家族に、何度も片付けるように

 

お願いしたわけでもありません。

 

 

まずは、お菓子がテーブルに

 

置かれてしまう理由を考え、

 

今までとは違う方法を試してみた。

 

 

それが、ダイニングテーブルの

 

変化につながったのです。

 

 

 片付けたあと、何を変えるかまで考えていますか?

 

モノが散らかっていると、つい、

 

「どこに収納しよう?」

 

と考えてしまうことがあります。

 

 

もちろん、置き場所を

 

考えることも必要です。

 

 

でも、そこにモノが

 

置かれるようになった理由を

 

考えずに、

 

ただ移動するだけでは、

 

また同じことが起こるかもしれません。

 

 

今回のまなみさんの場合、

 

お菓子の置き場所だけでなく、

 

収納に入りきらなくなるほど

 

買ってしまうことにも

 

気づかれました。

 

 

これは、これから

 

同じ状態を繰り返さないために、

 

大切な発見だったと思います。

 

 

片付けは、

 

今あるモノをきれいに収納して

 

終わりではありません。

 

 

なぜ今の状態になったのか。

 

そして、これから

 

同じ状態にしないために、

 

何を変えればいいのか。

 

 

そこまで考えることで、

 

片付けたあとも、

 

使いやすい状態を続けやすくなります。

 

 

ただ、自分では当たり前に

 

なっている行動ほど、

 

何が原因なのか

 

気づきにくいものです。

 

 

今回も、まなみさんは最初、

 

テーブルに置かれているのは

 

「家族のモノ」

 

とおっしゃっていました。

 

 

でも、一つずつお聞きしていくと、

 

お菓子の収納が

 

いっぱいになっていることや、

 

買い方を見直す必要があることに

 

気づかれました。

 

 

私は、こうしたやり取りこそ、

 

片付けのレッスンで

 

大切にしていることです。

 

 

何を収納するかだけでなく、

 

今までなぜうまくいかなかったのかを

 

一緒に考え、

 

自分にできる方法を見つけていく。

 

 

一人で何度も片付けを

 

繰り返しているなら、

 

プロに相談することも、

 

一つの選択肢だと思います。

 

 

片付け方を増やすためではなく、

 

これまで気づかなかった原因を見つけ、

 

同じ片付けを

 

繰り返さなくて済むように

 

するために。

 

 

もし、何度片付けても

 

散らかってしまう場所があるなら、

 

「どこに収納しよう?」

 

と考える前に、

 

「どうして、いつも

 

ここに置かれるのでしょう?」

 

そんな質問をしてみてください。

 

今までとは違う答えが

 

見つかるかもしれません。

 

 

 

 

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