片付けは、
「心地よい暮らし」を
目指すことから
始まるのではありません。
探し物をする。
戻すのが面倒。
床のモノが気になる。
そんな毎日の困りごとから、
「どうして、そうなっているんだろう?」
と原因を見つけていく。
なぜ今まで片付かなかったのかを
一緒に見つけ、
その方にできる方法を考えていく。
そんな片付けをお伝えしている、
整理収納コンサルタントの須藤昌子です。
何度やっても片付かなかった。その方法、まだ続けますか?
「片付けるなら、
まず全部出しましょう」
「モノの置き場所を決めましょう」
「適正量まで減らしましょう」
片付けについて調べていると、
いろいろな方法が
紹介されていますよね。
本を読んだり、SNSを見たりして、
「なるほど、そうすれば片付くんだ」
と思ったことがある方も
多いのではないでしょうか。
でも、実際にやってみようとすると、
「全部出す時間なんてない」
「置く場所が決められない」
「必要なモノばかりで減らせない」
そんなところで止まってしまう。
そして、
「やっぱり私には片付けができないんだ」
と思ってしまうことがあります。
でも、本当にそうでしょうか?
その片付け方ができないことと、
片付けができないことは、
同じではないと思うんです。
全部出せないなら、全部出さなくてもいい
例えば、クローゼットを
片付けたいと思ったとき。
「まずは中のモノを全部出しましょう」
と言われたら、どうでしょう。
仕事や家事で忙しい毎日の中で、
クローゼットのモノを
全部出して、一つずつ確認する。
それだけの時間を確保するのは、
なかなか大変ですよね。
途中で終わってしまったら、
出したモノを戻すだけでも
一苦労です。
だったら、全部出さなくても
いいと思うんです。
まずは、見えているところから。
今は着ていない洋服。
もう使わないバッグ。
持っていることさえ忘れていたモノ。
そんなモノを、
上から順番に確認していく。
それだけでも、
少しずつ持ち物を
見直すことはできます。
大切なのは、全部出す
という手順を
守ることではありません。
今困っていることを解決するために、
自分ができるところから
始めることです。
きれいに収納することが、使いやすいとは限らない
収納も同じです。
例えば、
引き出しの中を仕切り、
洋服を一枚ずつ
きれいに畳んで並べる。
見た目は、とてもきれいですよね。
でも、毎回きれいに
畳んで戻すことが
面倒だったら、
どうでしょう。
洗濯した洋服が、
いつまでもソファの上に
置かれたまま。
引き出しには空きがあるのに、
戻すことができない。
そんなことも起こります。
だったら、
畳まずに入れられる方法に
変えてもいいと思うんです。
引き出しに余裕があれば、
細かく仕切らずに入れる。
ハンガーに掛けるほうが
ラクなら、
掛けて収納する。
自分が無理なく戻せる方法なら、
それでいいのではないでしょうか。
もちろん、
きれいに畳んで収納することが
好きな方は、
その方法でいいと思います。
でも、そうでない方まで、
同じ方法に合わせる必要はありません。
収納の見た目を整えることと、
使ったモノをラクに戻せることは、
必ずしも同じではないんです。
「できない自分」を変えようとしていませんか?
片付けのご相談を受けていると、
「私、きちんと
畳むのが苦手なんです」
「モノを減らすのが苦手で」
「片付けを習慣にできなくて」
というお話を聞くことがあります。
そして、多くの方が、
「もっと頑張らないと」
「ちゃんとできるようにならないと」
と考えていらっしゃいます。
でも、私はそんなとき、
少し違うことを考えます。
そもそも、その方法で
片付けなければいけないのでしょうか?
きれいに畳めないのであれば、
畳まなくても戻せる方法を考える。
全部出せないのであれば、
全部出さずにできる方法を考える。
モノを減らせないのであれば、
なぜ減らせないのかを考えてみる。
ただし、モノが多すぎて
使いにくくなっているなら、
収納方法を変えるだけでは
解決しないこともあります。
その場合は、
何を持ち続けたいのか、
どれくらいの量なら
困らずに使えるのかを
考える必要があります。
つまり、何でも簡単な方法に
変えればいいということでは
ありません。
今の自分が何に困っていて、
なぜそれが起きているのか。
そこによって、
必要な片付け方は
変わってくるんです。
知っている方法の中に、答えがあるとは限らない
ここで、もう一つ
考えてみたいことがあります。
私たちは、何かに困ると、
これまで知ってきた方法の中から
答えを探そうとします。
「片付けは全部出すもの」
「収納はきれいに仕切るもの」
「使ったら必ず元の場所に戻すもの」
そんなふうに思っていると、
それができないときに、
「どうしたらできるようになるんだろう?」
と考えてしまいます。
でも、
「全部出さずに
片付ける方法はないかな?」
「細かく仕切らなくても
困らないのでは?」
「戻すのが面倒なのは、
置き場所や持っている量に
原因があるのでは?」
と考えてみたらどうでしょう。
今までとは違う答えが
見つかるかもしれません。
レッスンでお話をしていると、
「え? それでいいんですか?」
と言われることがあります。
それまで当たり前だと
思っていた片付け方とは違うので、
驚かれるのだと思います。
でも、私はこう考えています。
自分が無理なくできて、
困っていることが解決するなら、
それも立派な片付け方です。
片付けに、誰もが
守らなければいけない
決まった形はありません。
片付け方に、自分を合わせなくてもいい
本やSNSで紹介されている
片付け方が、
間違っているわけではありません。
その方法で、
使いやすくなる方も
たくさんいらっしゃると思います。
でも、それが自分にも
合っているとは限らないんです。
家族構成も、持ち物の量も、
毎日の過ごし方も違います。
それなのに、みんなが
同じ方法で片付けようとしたら、
うまくいかないことが
あっても不思議ではありません。
片付けがうまくいかなかったとき、
「私は片付けが苦手だから」
と考える前に、
少し立ち止まってみてください。
「私は、なぜこの方法で
片付けようとしているんだろう?」
そして、
「この方法で、
今困っていることは
解決するんだろうか?」
と考えてみる。
もしかしたら、
今まで一生懸命やろうとしていたことが、
そもそも必要なかった
と気づくかもしれません。
片付けるために、
自分を変える必要はありません。
変えてみるのは、
今まで当たり前だと
思っていた片付け方や、
モノの持ち方、使い方です。
大切なのは、
正しいと言われている方法が
できるようになることではなく、
自分にできる方法で、
今困っていることを解決すること。
あなたが今、
「できない」と思っている
片付け方。
本当に、その方法で
やる必要があるのでしょうか?
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