片付けは、
「心地よい暮らし」を目指すことから
始まるのではありません。
探し物をしてしまう。
戻すのが面倒。
床に置いたモノが気になる。
「また片付いていない…。」
そんな毎日の小さな困りごとに気づくこと。
そして、
「どうしてそうなっているんだろう。」
と、その原因を一つずつ見つけていくこと。
原因が分かると、
頑張る方向が見えてきます。
「前より探さなくなった。」
「前よりラクになった。」
「これなら私にも続けられる。」
そんな変化を積み重ねた先に、
その人にとっての
心地よい暮らしができあがっていく。
私は、そう考えています。
暮らしの中の困りごとを
一緒に見つけ、一つずつ解決していく。
そんな片付けをお伝えしている、
整理収納コンサルタントの須藤昌子です。
「できないこと」を認めたら、片付けはもっとラクになる
「できないことを認める。」
こう聞くと、
なんだか諦めるような、
ちょっと後ろ向きな言葉に
聞こえるかもしれません。
私たちは、
できないことがあると、
「もっと頑張ればできるはず。」
「みんなできているんだから、
私もできるはず。」
と思ってしまうことがあります。
あなたは、どうですか?
片付けでも、
そういうことって多いと思うんです。
でも私は、
できないことを認めることは、
諦めることではない
と思っています。
むしろ、
できないことが分かったからこそ、
「では、今の私にできることは何だろう?」
と考えられるようになる。
これは、片付けでも、
これから年齢を重ねていく中でも、
とても大事な考え方ではないか
と思っています。
収納には、入る量が決まっています
例えば、
好きなモノをたくさん持っていて、
「全部、分かりやすく収納したい。」
と思ったとします。
気持ちは分かります。
好きなモノなのだから、
できれば全部持っていたい。
そして、
必要なときには
すぐに見つけられるように、
きれいに収納したい。
でも、
ここには自分では
どうにもできないことがあります。
収納の大きさです。
収納には限りがあります。
10入る場所に、
20のモノを入れて、
なおかつ、
全部を見やすく、
取り出しやすく、
戻しやすくする。
これは、
どれだけ片付けを頑張っても、
難しいことがあります。
でも、
「全部持ちたい。」
「全部きれいに収納したい。」
「取り出しやすくしたい。」
そのすべてを叶えようとしてしまう。
すると、
収納用品を増やしたり、
隙間を見つけて詰め込んだり、
何度も収納方法を
変えたりすることになります。
それでも思うようにいかないと、
最後には、
「やっぱり私って片付けが苦手なんだ。」
となってしまう。
でも、
本当にそうでしょうか。
片付けが苦手なのではなく、
そもそも同時には叶えにくいことを、
全部叶えようとしていただけなのかもしれません。
「できない」と分かったら、できることを探せばいい
収納そのものを大きくできない。
それが今の自分には
変えられないことだと分かった。
では、
ここからです。
「その中で、私にできることは何だろう?」
と考えてみます。
例えば、
「全部好き」と思っていたモノの中から、
今の自分がより
持っていたいモノを選んでみる。
数を少し減らすことで、
一つひとつが見えるようにする。
取り出すために、
ほかのモノを動かさなくてもいい量にする。
そうすれば、
最初に考えていたほどの量は
持てなかったとしても、
自分が納得できるだけの「たくさん」を、
分かりやすく持つことは
できるかもしれません。
つまり、
できないことを認めたことで、
何もできなくなったのではありません。
反対です。
できないことに使っていた力を、
できることに使えるようになったんです。
できないことまで、自分の責任にしなくていい
これは、
収納だけではありません。
家の広さは、
すぐには変えられないかもしれません。
家族の性格も、
自分の思い通りには変えられません。
他人の考え方も
自分の思うようには変えられません。
一日の時間を、
24時間から30時間にすることもできません。
年齢を重ねれば、
以前と同じ体力ではできないことも出てきます。
それなのに、
変えられないことまで何とかしようとして、
「どうしてできないんだろう。」
と自分を責めてしまう。
私は、
そこに使う時間や力が、
とてももったいないと思っています。
できないことが分かったら、
そこで止まるのではなく、
「では、この条件の中で、私にできることは?」
と考えてみる。
家が広くできないなら、
今ある収納で使いやすく持てる量を考える。
家族を自分と同じようにはできないなら、
家族ができる方法を考える。
時間がないなら、
たっぷり時間が取れる日を待つのではなく、
今ある時間でできる方法を考える。
自分が変えられるところに目を向ければ、
できることは意外とあります。
片付けで身につくのは、こんな考え方なのかもしれません
私は、
片付けは家をきれいにすることだけではない
と思っています。
片付けをしていると、
自分の思い通りにならないことが、
たくさん出てきます。
全部持ちたい。
でも、全部は入らない。
きれいにしたい。
でも、そこまで手間はかけたくない。
家族にも戻してほしい。
でも、思うようには動いてくれない。
そんなとき、
できないことに
しがみつき続けるのではなく、
できないことは認めて、
では、できることは何だろう?と考える。
そして、
自分が納得できるところを見つけていく。
私は、
そんなふうにバランスを
取れるようになることも、
片付けで得られる大切なものだと思っています。
これから年齢を重ねていけば、
今までできていたことが、
できなくなることもあると思います。
環境が変わって、
今まで通りには
いかなくなることもあるでしょう。
そのたびに、
「できない。」
と苦しくなるのではなく、
「これは今の私にはできない。
じゃあ、今の私にできることは何だろう?」
と考えられたら、
選べるものは変わってくると思うんです。
やり方は一つではないし
考え方もいろいろあります。
できないことを認めることは、
諦めることではありません。
できないことに
しがみつくのをやめて、
できることを見つけること。
そんな考え方ができるようになると、
片付けも、
そして、これからの暮らしも、
もう少しラクに考えられるように
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