今夜20:00に⛩【菊と稲荷】吉兆の “御代り” <後編>を予約投稿しました!
その前に、おさらいとして去年のお話を。この1年後のハナシになるので*
めっちゃ好きで大切なお話です。
ぜひにお読み下さい。という事で再UPさせて頂きます。
えっと文中の「お菊ちゃん」の部分は、あなたのお名前に変えて下さいね。
吉兆だけじゃなくて神札やお守り等、神様の身代わりを迎えている、全ての方々に*
***
【菊と稲荷】の始まりの物語はコチラです→『プロローグ。』
<あらすじ>
『怖いと思われている稲荷の誤解を解いてほしい』
その言葉と共に、六甲山の高取神社で
「神様」という存在に、接続してもらった私。
前からついていたという高野山の清高稲荷大明神さまの
子狐眷属の姿も確認できるようになり、
奇妙な共同生活(?)が始まっていた。
***
えべっさま筋に入ると、一気に人が多くなる。
屋台がずらっと並んでいる。
菊「すごい青空……」
そう思った時、そばの人が「さっきまで曇ってたのにね」と話しているのが聞こえた。
手水舎で清めて、真っ先に吉兆屋さんの『清山』さんに向かう。
そして、二代目の鯛ちゃんを探した。
店頭には3体いたので、お顔を拝見してこの吊ってあるコをお迎えした。
そして初代と二代目の鯛ちゃんと一緒に、えびす会館の方の受付に。
本えびす講員の私は、こちらでの昇殿参拝受付になる。
1時間待ちと言われたけど、待ち時間にBlogを書きたいのもあったので申し込んだ*
普段はえびす資料室となっている場所には、
昇殿参拝を待つ人で溢れていた。
待合室の畳部屋で、新旧揃って記念撮影。
こうして並べると、初代の方は字もかすれたりして……
菊「一緒にえびす大神さまの所に上がろう。
ちゃんと、お仕事頑張ってくれた事を報告するからね*」
目の前には、金色の鯛さま。
えびす大神(以下:え)「……その鯛は、お菊ちゃんの中で金色の鯛になれた?」
菊「はい。金色も金色です」
え「……そやな。よかった。
じゃあ、返そう。金色の姿に格上げなるからな」
新しい鯛ちゃんは袋に仕舞い、初代のコは外に出したまま、
昇殿参拝の場を後にした。
ほら。
こんな賑やかなお祭りなんだよー。
たくさん人がいて、すごいよね。
あ、福飴!
清高稲荷大明神さまの管理人さんが好きって言ってたから、後で買うね。
先に満足団子を食べよう*
3本セットを購入して、椅子の上に鯛ちゃんと置いたら、
甘酒も欲しいなあって言った気がして、甘酒も買って、
赤色がきれいな席を探して、そこで記念撮影した。
鯛ちゃん、ありがとう。
食べて食べて。
十日戎を一緒に楽しもう!
そして。
立っていた。
鯛ちゃんを抱っこして、立っていた。
お返しされた吉兆や福笹が山積みされた場所の前。
奥の壁際は3mくらいの高さがありそう。
お財布にあった小銭を、お賽銭箱に全部入れた。
なかなか離すことができなかった。
鯛「……ここならえべっさまや鯛たちも一緒だから」
菊「…………そうだね」
おとなしい鯛ちゃんが話してくれた。
そのまま返されたもの。
まとめて神袋に詰めらて置かれたもの。
"縁起物" は賑やかで、輝いていて、笑ってる。
それにまだ姿も美しい。
私も、目の前のちょっと高い場所に、鯛ちゃんを置いた。
たまたま福笹がいくつも近くにあって、
二匹の可愛い小さな鯛たちに囲まれていた。
鯛「みんな捨てにきてるんじゃないよ。
返しに来てくれたの」
隣に来た女性が声に出して言った。
「ありがとうございました」
そして、紙袋ごとそこにパサっとおいて拝礼した。
鯛「返しに来たって事は、また迎えに来てくれたって事なんだよ」
ああ。
本当だね。
だって吉兆や福笹なんて、普通に捨てる事だって簡単にできるもんね。
それでもみんな、こうして手に持って返しにここまで来る……。
鯛「それはえべっさまを信じてるからなんだよ」
鯛ちゃんの言葉はとても誇らしげだった。
私も一礼して、鯛ちゃんに手を合わせた。
鯛「次のコも金色の鯛に絶対にしてね」
菊「絶対にする。約束する」
ここに積まれた何千の "縁起物" たちに、90度の礼をする人もいる。
そんな姿を見ていると、
そしてどんどん境内を進む参拝者を見ていると、
えびす大神さまや西宮神社の神々の守る地に暮らす自分が
誇らしくなった。
帰り道は、二代目鯛ちゃんを抱っこして帰った。
また金色の鯛になろう。
よろしくお願いします。
《続く》
*2018年冬の連載『コトシロヌシ』はコチラです。
*2019年春の連載『ヒルコノミコト』はコチラです。
*2019年秋の連載『留守神様』はコチラです。

























