⛩【菊と稲荷】源九郎稲荷大明神。 | 神仏広告代理店

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【菊と稲荷】

【菊と稲荷】の始まりの物語はコチラです→『プロローグ。』

 

 

<あらすじ>

 

『怖いと思われている稲荷の誤解を解いてほしい』

 

その言葉と共に、六甲山の高取神社で

 

「神様」という存在に、前よりも強く接続してもらった私。

 

 

前からついていたという高野山の清高稲荷大明神さまの

 

子狐眷属の姿も確認できるようになり、

 

奇妙な共同生活(?)が始まっていた。

 

 

そしてその子狐眷属の故郷、

 

高野山の清高稲荷大明神にお参りに行った際に

 

「お祭りをしてほしい」と無茶ぶりをされた私だが……

 

 

 

***

 

 

 

奈良の大和郡山市に祀られる源九郎稲荷神社。

 

日本三大稲荷の一つとされる、由緒ある稲荷神社です。

 

 

 

お名前は存じていたけど、まだお参りしたことなかった私に、

 

友人二人が声をかけてくれました。

 

 

 

近鉄郡山駅に10:30集合。

 

そこを9:30に到着して、一足お先に参拝することに♪

 

 

 

 

iPhpne片手に地図ナビに導かれて、

 

細い雰囲気のある路地を通ったその先に……

 

 

 

 

菊「到着ー!  ……あー めっちゃきれい!!」

 

 

 

 

子狐1「清々しい神社さんだねー!」

 

子狐2「なんか……元気を感じる神社さん!」

 

 

 

 

まだまだ朝の空気も残る拝殿。

 

太鼓があったり、御幣(ごへい)も置いてあったり……

 

 

 

なんだか神様? 神社? 

 

そういうものが身近に感じられる空気感。

 

 

 
 
灯明が上げらるようにようになっていたので、社務所で授与して頂き
 
ロウソク2本に火を灯す。
 
 
 
お稲荷さまの灯明は2本って読んだことがあり、
 
こんな風にあげる場所がたくさんある場合は、基本的にいつも2本あげるようにしている私。
 
 
 
ピカピカに磨かれたガラス戸に境内の緑が映る。
 
本当に手入れの行き届いた場所だなと思った。

 

 

 

 

灯明を上げて荷物を置いて、本殿に臨もうとすると……
 
「よ!」っというような感じで御幣がポーズを取っている。
 
 
 
 
菊「この "よ!" っという感じ……(笑)
 
高取神社の豊受姫命さまを思い出すなあ」
 
 
上を見ると蜘蛛の巣があって、そこからの蜘蛛の糸で紙が持ち上げられていた。
 
 
 
何がどうなって、こんなことに……(蜘蛛って器用だな)と楽しい気分になりながら、
 
私は二礼二拍手一礼後に、稲荷大神秘文を上げた。
 
 
 
 
昨日、この源九郎稲荷神社のことを調べた際に、
 
「源九郎」という名は「源九郎義経」が自分の名を与えたものということを知った。
 
 
 
私は鞍馬寺に縁があるので、なんとなく親近感を持ち、
 
さらにこの源九郎稲荷神社が復興した時のことが書かれたBlogを一気読みし、
 
気持ちが完璧に共鳴した……。
 

 

 
 
源義経が幼少期に、
 
剣術の稽古を天狗にしてもらっていたという伝説を持つ鞍馬山。
 
 
その鞍馬山が持つ、自然の中でありながら感じる活気や華やかさ。
 
 
それを凝縮したような感じが、この源九郎稲荷神社にはある気がした。
 
 
 
 
神社復興のこと。
 
お祭りのこと。
 
 
 
 
私は源九郎稲荷大明神から教えてもらえたらなと思うことが
 
いろいろとあった。
 
 
 
菊「(源九郎稲荷大明神さま、私は高野山の
 
清高稲荷大明神の力になろうとしている者です)」

 

 

 
 
心の中で思ったその時、
 
その鮮やかな拝殿に武者姿の若者が現れた。
 
 
 
 
菊「鎧! 鎧姿……」
 
 
?「……昨日は私のことを調べてくれたね。私はここを守る源九郎稲荷」
 
 
 
 
 
鎧姿の稲荷神。
 
……それはちょっと特殊な気がした。
 
 
 
 
でも『源九郎稲荷大明神』はそのスタイルが似合っていた。
 

 

鎧姿の稲荷神。

 

 

 

 

その姿を目の前にしながら、どこからか聞こえてくる太鼓の音にハッとなった。

 

 

……お寺の太鼓の音? リアルに鳴ってる音だよね?

 

 

 

 

 

太鼓の音を耳にしながら、私は恐縮しつつの挨拶をした。

 

 

 

菊「……初めまして。六甲に近い土地から来ました。

 

今日は六甲の水のお酒をお持ちしました……」

 

 

 

源九郎稲荷大明神(以下:源)「六甲山か。義経様が須磨で戦った場所だな」

 

 

 

 

 

 
そうだった。六甲の西の山あたり。
 
 
そこは源平合戦の「一ノ谷の戦い」があった場所。
 
 
 
六甲山上から馬に乗ったまま源義経たちの軍勢が一気に駆け下り、
 
平氏を急襲したという場所だった。
 
 
 
 
菊「……………」
 
 
鎧姿の稲荷神に、緊張してフリーズしている私……
 
 
 
 
普通にお話しして良いものなのでしょうか……💧 
 
緊張。💧💧💧
 
 
image
 
 
源「太鼓の音」
 
 
菊「え……?」
 
 
 
 
源「太鼓の音は隣の小学校からの音だ」
 
菊「………」
 
 
 
 
そういえば……一緒に掛け声も聞こえる。
 
運動会の組体操の練習なんだ。
 
 
 
 
源「ここは町の音がよく聞こえるだろう?
 
子どもたちの声。車の音」
 
 
 
 
確かに、境内に鳴く鳥たちの声に混じって、
 
自動車の通る音や、人の声が届いている。
 
 
人の気配をとても感じる「場」
 
 
 
 
源「以前は聞こえるのが辛かった」
 
菊「え?」
 
 
 
 
源「なぜこんなに人が近くにいるのに……
 
いる気配がするのに、ここには人が来ないのだろうと」
 
 
 
 
 
私は高取神社で最初に聞いた
 
豊受姫命の言葉を思い出した。
 
 
 
 
……なぜ柏手の音さえ聞かせてもらえない、稲荷がいるのか。
 
ここよりも人が多く住む場所にありながら、なぜ……
 
 
 
 

菊「…………」

 

 

 
 
源「……そんな顔をするな。以前の話だ。
 
今は普通に嬉しい。子どもたちの声が届くのが嬉しくてたまらない」
 
 
 
 
源九郎稲荷大明神は、太鼓とかけ声のする方を見て目を細めた。
 
 
 
 
源「町にあるほどに、以前は悲しかった。
 
でも今は違う。
 
 
ここを生き返らせてくれた中川殿と、とよ殿には感謝している」

 

 

 

 

中川殿とトヨ殿。

 

 

中川さんとはこの源九郎稲荷神社の語り部として、

 

今もここを守っておられる方のこと。

 

 

そしてトヨさんとはこの源九郎稲荷神社を復興させようと、

 

一人で掃除を始めた方のこと。

 

 

 

 

 

ここを生き返らせてくれた中川殿と、とよ殿には感謝している

 

 

 

 

 

菊「…………」

 

 

 

 

ここにも人に感謝の気持ちを持っている

 

今は穏やかな笑顔の稲荷神がいた。

 

 

 

 

 

 

《続く》
 
 
⛩【菊と稲荷】次のお話はこちら*
 
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