友井シリーズ。

女嫌いの青年医師・友井。信じているのは自分だけ。毒舌、高慢、エゴイストと三拍子揃ったひねくれものだ。だが、研修医としてニューヨークにやってきた友井に運命の出会いが待っていた。エキセントリックな外科部長リチャード・ステインと、自分の中に眠っていたゲイの血と。愛する男たちとの別れと死、そして戦火のアフガニスタンへ。愛の荒野を彷徨う友井シリーズ・完全版。
文庫版だと秋里 和国弐
になってるんだな。
わたしが持っているのはプチフラワー版なので秋里 和国
です。なんで改名したんだろう?やっぱスピリチュアルな理由なんだろうか?眠れる森の美男
の続編。
友井はガチのゲイ。発売日が1996/02 、ってことで時代背景もあって内容はとってもバブリーかつエイズ問題が全面に押し出されてます。この頃はほんとにゲイ&エイズ関連が多かったな。(羅川 真里茂
のニューヨーク・ニューヨーク
も同じ題材を扱ってる。Tomoi
は人生、ニューヨーク・ニューヨーク
は愛が重要なテーマになってる。どちらも名作)
題材が題材なので読む人を選ぶ作品だけど、友井が最期に見上げた空の美しさだけでも充分に読む価値のある本だと思う。途中の展開が無茶だったりはねーまあねーそれはそれとして。
このシリーズはコメディ風味→どんどん深刻に
という流れだけど、ゲイである孤独っていうのが底流にあって、その意味ではブレがない。
友井はずっと賢くて、だからもう本当に色々わかりすぎるほどわかっちゃってた。
それを笑い飛ばすのか向かい合うのかってだけでね。
ウザイ姉たちこそが世の中の絶対的多数派で自分はどうしようもなく少数派で。
でもそれはどうすることもできないし、どちらが間違ってるってワケでもないし。
・・・2008年の今なら、友井ももうちょっとラクに生きられたのかもね。

