1月の読書メーター
読んだ本の数:11
読んだページ数:4350
ナイス数:516
赤と白とロイヤルブルー (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)の感想
米国史上初の女性大統領の息子アレックスと英国の王子ヘンリー、二人の禁断の恋を描いたロマンス。前半、アレックスがヘンリーの事を毛嫌いしつつも気になる様子から、二人がメールでやり取りする様子などは思わずニヤニヤしちゃうぐらいキュート。後半は母親の再選を巡る選挙戦の中、二人の関係がバレてからの展開は、米国の政治や大統領選などを通し社会や人間の多様性についても。それは、人々が経験してきたリアルな痛みがあるからこそ人の善意と愛を信じたくなる希望に満ちたものとして描かれ、二人の愛と共に、とても幸せな気分に…!
読了日:01月31日 著者:ケイシー・マクイストン
刑事失格 (ハヤカワ・ミステリ文庫 マ 18-1)の感想
妻子を事故で失い酒浸りの刑事マーシュ。ストリッパーに頼まれ暴力を振るう男に脅しをかけるもその男が死体となって発見された事で、自身が男を殺したかも知れないと恐れます。一方で黒人の少年が焼死体で発見された事件を捜査する事に。南部における人種差別や偏見などを映し出しながら、更にはオカルティックな展開は、事件の根深い闇と真実も全てがハッキリせずモヤモヤ。しかしマーシュの心の痛みが浮かび上がる姿、事件を決着させようと仕掛ける姿などは胸に迫るものがあり不思議な魅力も。妻子の死の真相も気になりますし次作も読んでみたい!
読了日:01月27日 著者:ジョン・マクマホン
ヒポクラテスの試練の感想
〈ヒポクラテス〉シリーズ三作目。急死した前都議会議員は肝臓癌で死亡したと思われていたが、九カ月前に受けた健康診断で問題がなかった事よりその死に疑いが。半ば強引にご遺体を司法解剖し、光崎教授によって明らかになった死因を巡って、真琴やキャシー、古手川刑事達が奔走。前半はパンデミックなどの恐ろしさと緊張感が。しかし、ミステリ色は弱めで光崎教授の出番も少なく、特に後半は物語を進めるためだけのような描写もあり、そういった意味では物足りなかったかも。そんな中、光崎教授の医師の信念「ヒポクラテスの誓い」が印象的でした。
読了日:01月25日 著者:中山七里
文学少女対数学少女 (ハヤカワ・ミステリ文庫)の感想
ほんのり百合成分のある本格華文ミステリ短編集。推理小説を書く少女陸秋槎と数学の天才少女韓采蘆の二人を軸に事件が描かるのですが、決して正解が提示される訳でなく、采蘆によってミステリとしての論理の穴や特定できない事実など、数学の定理や理論を通じて明らかにされるミステリ論が展開。本格や新本格と言われるミステリへの愛が込められている中、「連続体仮設」で采蘆によって高らかに宣言されるミステリ論に背筋が震えましたが、答えが明らかにされない事件と少女達の淡い関係性も楽しめる青春ミステリ。もっと読んでみたくなりました。
読了日:01月24日 著者:陸 秋槎
千歳くんはラムネ瓶のなか (4) (ガガガ文庫)の感想
青海陽が今回のヒロイン。朔があの夏の忘れ物を拾いに行くようになれるのは陽が背中を押してくれるから。そして陽が自身のハンデに負けずバスケに打ち込めるのは、実は朔の笑顔があったから。互いを押し上げ前に進む原動力となる二人の熱量に、読んでいるこちらも胸が熱くならない訳ありません。二人の熱波に周りの者たちも引火する様子。うん、熱くて汗臭くて青臭くて愛おしくて・・・王道スポーツラブコメを王道以上に感じさせる青春小説!追い込まれた朔に陽が掛ける言葉は胸に響きますし、陽の直球な言動に動揺を隠せない朔も可愛いですね(笑)
読了日:01月20日 著者:裕夢
千歳くんはラムネ瓶のなか (3) (ガガガ文庫 ひ 5-3)の感想
進路に悩む明日姉と、その明日姉の夢を応援し背中を押す朔の物語。特に奇をてらったストーリーでは無く、将来への希望と恐れ、夢と現実を真正面に扱っており、それだけに特に彼らと同じ世代の読者には心に響くのでは。現実は綺麗事だけでは済まないけれど、だからといって夢を追いかける特権を諦めては人生勿体ないのかも。今回、謎めいた明日姉について、そして朔という人物の謎の一端も描かれ、まるで最終回といってもいいような展開も。ただ、朔と明日姉が自身達の事を諦めてしまっているような点は逆に今後の伏線かとも穿った見方をしたりして。
読了日:01月16日 著者:裕夢
ラスト・トライアル (小学館文庫 ヘ 2-3)の感想
シリーズ3作目。1、2作目の内容が密接に関わっている部分があるためネタバレ無しでの感想が難しいですが、教授とその教え子、友人たちが敵対する形となる中、教授自身について示唆される問題が頭から離れず色んな意味で先が気になりつつも、いや知りたくないかもと複雑な思いと緊張感でもって結局一気読み。教授が自身の大切な人達を想う場面や、教授を想う仲間たちの想いに胸が締め付けられ、涙。また、思わず自分自身も大切な人との時間を無駄にしてはいけないな、なんて思ったりも。次作で完結との事で、希望のある終わり方を望みながら期待!
読了日:01月14日 著者:ロバート・ベイリー
信長島の惨劇 (ハヤカワ時代ミステリ文庫)の感想
いやー、驚愕の真相に思わず笑ってしまったけど、これ、好きです(笑)。本能寺の変で死んだはずの信長からの手紙を受け取った羽柴秀吉・柴田勝家・高山右近・徳川家康らが赴いた孤島で、次々と殺人事件が。果たして真犯人は?そして生き残るのは誰?そして信長は本当に生きているのか?クリスティへのオマージュが込められた戦国時代推理小説、堪能いたしました!ミステリファンも歴史ファンも楽しめること請け合いです(笑)。
読了日:01月07日 著者:田中 啓文
スパイ教室04 《夢語》のティア (ファンタジア文庫)の感想
前回で心折れたティアの成長が見どころですが、〈灯〉のメンバーそれぞれがスパイとして成長した姿、そして活躍する姿が見れるのも嬉しいところ。アクションと頭脳戦がノンストップで展開し、1stシーズン完結に相応しい活劇として楽しめました。また、彼女達を導いてきたクラウスの強さの秘密の一端も明らかになる中、彼自身も過去と向き合えるようになるラストも清々しいものが。次からは更に苛烈な展開となるようですが、チームとしてレベルアップした彼女達の活躍が楽しみです。#ニコカド2020
読了日:01月04日 著者:竹町
スパイ教室03 《忘我》のアネット (ファンタジア文庫)の感想
シリーズ三作目ともなると、どういった仕掛けがあるのか身構えてしまいますが、今回は著者の仕掛けそのものは直球勝負。それゆえストレートに物語そのもの、そしてティア、モニカ、アネットの三人について読み解けるようで楽しめました。前作の裏でエルナを含めた四人が選抜メンバーとして活躍し何故失踪したのか描かれる中、彼女たちの強さと弱さ、優しさと狂気が描かれる事で、〈灯〉メンバーのスパイの資質が垣間見えます。次作は1stシーズン完結編となるとの事で、彼女達がチームとしてどう活躍するか楽しみです。#ニコカド2020
読了日:01月03日 著者:竹町
ぬいぐるみとしゃべる人はやさしいの感想
表題作の中編を含めた4本収録。表題作の主人公の七森のように、気付きやすく、感じやすく、優しすぎるゆえに生きる事そのものが辛くなります。誰かを傷付けたくないと思うゆえに自分の心の中で積み重ねてしまうものに壊れてしまう。そんな主人公と共感できる人はきっと繊細でぬいぐるみともお喋りできるはず。でも、理解し話を聞いてもらえる人がそばにいれば、外の世界にも少しだけ優しくなれるかも知れません。ただ、七森たちを見守る白城さんのような勇気と強さを持てるようになれれば、もしかしたら何かを変える事ができるのではないかとも。。
読了日:01月02日 著者:大前粟生
読書メーター
2021年最初の月は11冊読了。
大雪やなんやかんやあって忙しかった割には読めました。
そんな中で印象に残った作品。
海外作品ではロバート・ベイリーの『ラスト・トライアル』。
ぜひぜひシリーズ1作目から手に取って欲しいリーガルサスペンスです。
そしてケイシー・マクイストンの『赤と白とロイヤルブルー』。
米国大統領の息子と英国王子の愛を描いた希望に満ちたロマンス小説でした。
国内作品では田中啓文の『信長島の惨劇』。
読む人によっては放り投げたくなる真相かも知れませんが、あくまで史実に沿った驚愕の展開に思わず笑ってしまいましたが、大河ドラマがクライマックスを迎える中で読めたので、余計に面白かったですね~。
さて、2月。
読書メーターで当たった図書カードNEXTネットギフトで、あの本やこの本を買っちゃいますよ。
むふ。