水を飲んでいた
ごくり、と
喉をならして
飲んでいた
透明なそれは
わたしの涙であった
涙で心で夜の雫が
あった
水は終わらない傷みに滲みて
飲み込むたびに
思い出に馴染んで
ごくり、と
飲み込む目を滲ませる
ごくり、
音、映像、雑踏、あなた
笑いかけては
喋る口元、音が音に消えた
指切りの約束
子供にしかできないそれ
けんかしたら
会話する以外の仲直りなんて
知らない子供大人
ほんとの子供は
いたってシンプル
コップはまだ開けきらない
だれも聞かない
かまわない
正しいことはいらないなんて
わからないよ
ごくり、
飲み干したなら
ほほが濡れるかな
そんなんしらない
ずっと叫んでた
届かない
痛みを傷ませたくないけど
それが現実
横たわり動かない
網のなか
おろかしいだろ
ありんこの叫び声
夜を埋めるかえるの音
感傷掻き立てる
眠りにとぷん、と
月夜のミント水
闇に溢した
水滴たち