東京のラーメン店「びぜん亭」の植田正基店主に一年間密着したドキュメンタリー映画。海外の映画祭で上映されたり、有料配信されているのは知っていましたが、「JFF Theater」で10/31までの期間限定無料配信されていると知り、これは観るべきと思い会員登録後、鑑賞しました。
朝早くから始まる仕込みから映画は始まる。奇をてらわずに王道を往きながら、真似のできない丁寧な支那そば。そこに店主夫妻のこれまでの人生や、店に集う常連さんとのやりとり、その常連さんたちの店への思いなどが交互に語られていく。
意外だったのは、定休日にあたるご主人の週末。自身で畑を耕して作物を作るだけでなく、常連さんからの縁で繋がる畑に趣き、収穫を手伝ってもいる。作物への愛着を見せるご主人の表情は、店のとは違った魅力がありました。
そこに集う常連さんたちの表情も様々。その中には、サニーデイサービスの田中貴さんの姿も。植田さんに集ってきた、時に縁を結ぶこともあった、東京の片隅に確かにあった「パワースポット」を、淡々とかつ丁寧に描いている。
「びぜん亭」は、この映画が完成した後の2023/3/31で閉店。その前の、東京に確かにあったラーメン店と、そこに集う人たちを切り出した、大事でフレッシュな記録です。その場所が今はなく、「またいらっしゃい」を生で聞く事がないのは残念だが、自分がそこに入っていくような疑似体験を、無料配信で是非とも。
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