大変ドラマチックだった牛田くんのショパンコンクール2021をまとめてみました。
牛田くん、1次、2次、とそれぞれ物語を描いてくれていたんですよね。3次、ファイナルと・・・きっとつながるドラマを構成していたのではないでしょうか。
極上の物語は途中で、突然幕を閉じてしまいましたが、この続きはきっと熟成され、いつかまた、どこかで、始まるのかもしれません。
横浜の大桟橋で、
— Tomoharu Ushida 牛田智大 (@TomoharuUshida) September 21, 2021
夜明け前から朝焼けの空気が変わっていく瞬間を肌で感じながら撮影しました。
途中雨☔️が降ったりして髪がボサボサなまま🤣 pic.twitter.com/lTMG0mJqkv
撮影:結弦くんファンにはすっかりおなじみの写真家 能登直さん
行ってきます🥰 pic.twitter.com/XMkf8JIIgV
— Tomoharu Ushida 牛田智大 (@TomoharuUshida) September 28, 2021
ポーランドに来てからずっと心配で頭から離れなかった英語のロング?インタビュー。
— Tomoharu Ushida 牛田智大 (@TomoharuUshida) September 30, 2021
今日は色々ありましたが一番緊張しました😖
辿々しい英語で喋るより、
普通に日本語で話して字幕をつけてもらったほうがよかったのではと
今更ながら逡巡中🌀🌀🌀
でもこれでやっとピアノに専念できるから嬉しい🥰 pic.twitter.com/JWJ9ZMAgYk
■ コンクール前 インタビュー 2021/10/02
■ 1次予選 2021/10/05
フランスの作曲家ベルリオーズの代表作のひとつに、パリ七月革命の10周年記念式典のために作曲された「葬送と勝利の大交響曲」があります。「葬送」「祈り」「祝祭」の3章からなる壮大な作品で、犠牲を伴いながらも自由を勝ち取ったフランス国民を讃え、犠牲者を弔う意味を込めて作曲されました。 pic.twitter.com/46j8KOF9Eu
— Tomoharu Ushida 牛田智大 (@TomoharuUshida) October 4, 2021
今日演奏するショパンの「幻想曲」は、ショパンがベルリオーズの構想を祖国ポーランドに置き換えて描いたものです(この作品には随所にベルリオーズのオーケストレーションからの影響を見つけることができます)。
— Tomoharu Ushida 牛田智大 (@TomoharuUshida) October 4, 2021
ご存知のとおり、ワルシャワ蜂起はロシア軍に圧倒され失敗に終わりました。
ですからこの「幻想曲」にも、「葬送」「祈り」の後に続くべき「祝祭」の音楽はほぼありません。蜂起に失敗し国家消滅の危機にあるワルシャワ、自身が暮らす革命を成功させたパリ・・・その現実を見なければならないときの空虚で絶望的な感情が「幻想」というタイトルに繋がったのではないかと考えます
— Tomoharu Ushida 牛田智大 (@TomoharuUshida) October 4, 2021
今日の本番では、暖かく穏やかなワルシャワが徐々に悲しみに染まり、多くの犠牲と深い絶望を経て再び希望を見出すまでの変遷を描きます。お楽しみいただけますように。
— Tomoharu Ushida 牛田智大 (@TomoharuUshida) October 4, 2021
① ノクターン 変ニ長調 Op.27-2
② エチュード 変イ長調 Op.10-10
③ エチュード ハ短調 Op.10-12 「革命」
④ 幻想曲 ヘ短調 Op.49
1次予選終了後 インタビュー
■ 2次予選 2021/10/11
ショパンのバラードとポーランドの詩人アダム・ミツキエヴィチの詩との関連性はたびたび取り上げられます。1-3番のバラードは「コンラッド・ヴァーレンロッド」「シフィテジャンカ」「シフィテジ」といった明確なドラマや物語性を持った作品と結びついているのに対し、 pic.twitter.com/AxOP81F3EL
— Tomoharu Ushida 牛田智大 (@TomoharuUshida) October 10, 2021
4番のバラードとの関連を持つといわれる「3人のブドゥリス」は前述の3つの作品とは大きく異なる、より深い意味を持つ作品です。この作品における「人生においてもっとも重要なのは財や名誉を得ることではなく、愛をもって生きることだ」という哲学はポーランドの国民性にも通じるものがあり、
— Tomoharu Ushida 牛田智大 (@TomoharuUshida) October 10, 2021
ショパンが主な仕事場であった華やかな社交界に対して感じていた違和感がこの作品に引き寄せられるきっかけになったのかもしれません。
— Tomoharu Ushida 牛田智大 (@TomoharuUshida) October 10, 2021
彼がポーランドで友人や家族とともに過ごした青春時代は祖国を離れた後も記憶として残り、いつしかそれらはショパンの人生に対する理想と結びついていきました。
今日のプログラムでは、ショパンの「理想」を描きます。人生、音楽、そして祖国に対して彼が描いていた理想ーーそれらの多くは彼にとって実現しえないものであり、同時に戻ることのできない祖国への憧れにも似たものでした。
— Tomoharu Ushida 牛田智大 (@TomoharuUshida) October 10, 2021
ウィーンで大衆音楽として捉えられてはじめたワルツに対する批判を、素朴で偉大な伝統が失われつつあったポーランドに重ね合わせて書かれたop.42、愛と素朴さ、ポーランド民族を讃える意味で作曲されたop.52、温かく穏やかな人生への憧れが込められたop.60、そして祖国への誇りを描いたop.53。
— Tomoharu Ushida 牛田智大 (@TomoharuUshida) October 10, 2021
彼の内面の移ろいを皆さまと共有できたら嬉しいです。
— Tomoharu Ushida 牛田智大 (@TomoharuUshida) October 10, 2021
① ワルツ第5番 変イ長調 Op.42
② バラード第4番 ヘ短調 Op.52
③ 舟歌 嬰ヘ長調 Op.60
④ ポロネーズ第6番 変イ長調 Op.53 「英雄」
2次予選終了後 インタビュー
■ 2次予選結果発表後 牛田くんのツィート
ショパンコンクールに向けてさまざまな場所で応援してくださった皆さま、お力添えをくださった皆さま、本当にありがとうございました。偉大な歴史を持った素晴らしいコンクールで演奏するという機会を得られたこと、そしてそれを多くの皆さまと共有できたことを心から光栄に思っております。 pic.twitter.com/MORgdRp27a
— Tomoharu Ushida 牛田智大 (@TomoharuUshida) October 13, 2021
このコンクールで審査をしてくださっている先生方は、音楽家として心から尊敬する存在で、演奏を聴いていただけたことをとても光栄に思っております。今回の判断を心から支持しています。
— Tomoharu Ushida 牛田智大 (@TomoharuUshida) October 13, 2021
一方で、ご期待を寄せてくださっていた皆さまには、結果という形で報いることができなかったことを本当に心苦しく、申し訳なく思っています。
— Tomoharu Ushida 牛田智大 (@TomoharuUshida) October 13, 2021
今回はなかなかホールの音響がつかめず、最大音量を見極められないままラウンドを終えてしまい、ダイナミクスの構成や音色の調整が狂ってしまいました。ホールの音響上自分の音量が足りていないのではと錯覚してしまい、不自然な力で芸術的でない飽和した響きを引き出してしまった瞬間がありました。
— Tomoharu Ushida 牛田智大 (@TomoharuUshida) October 13, 2021
また、響かないホールで無理やり音量を出すために、バスや最も重要な音を少し遅らせることで倍音の効果でピアノが鳴っているように聞こえさせることができるのですが、これをホールの音響を探るうちに無意識に多用してしまっていたようです。
— Tomoharu Ushida 牛田智大 (@TomoharuUshida) October 13, 2021
(左右のズレは20世紀の典型的なテクニックではありますが現代ではあまりふさわしいとはいえません。もちろんポリフォニックな部分や旋律がレチタティーヴォ的になっている部分では声部ごとのイントネーションの違いから必然的なズレが生じるのは自然な範囲内であれば許容されるべきだとは思いますが)
— Tomoharu Ushida 牛田智大 (@TomoharuUshida) October 13, 2021
計算違いが重なり想定していたものとはかなり違った音楽を提示する形になってしまいましたが、自分にとっては準備の過程のなかで作品についての勉強をたくさんさせていただけたことが、かけがえのない経験と財産となりました。
— Tomoharu Ushida 牛田智大 (@TomoharuUshida) October 13, 2021
今後より成長して、また皆さまに聴いていただけるよう精進したいと思います。また再び皆さまと偉大な作曲家の音楽を共有できる日を楽しみにしています。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
— Tomoharu Ushida 牛田智大 (@TomoharuUshida) October 13, 2021
牛田智大くんを誘った。元気づけるつもりがこちらが勇気づけられてしまった。腹を割って話して大いに笑った。彼は小さな頃からさまざまな経験を積んでいる。「今回の経験もその中の素晴らしいものの一つです」という。信じられない人間力。今までは生徒さん。これからは本当の音楽仲間=愛弟子🐕✨🇵🇱💕 pic.twitter.com/W4yR7KXSwQ
— 下田幸二🐕 (@kojiego) October 13, 2021
こうして振り返ってみると、もはや、【牛田智大劇場】ですね!
羽生結弦劇場もそうですけど、ドラマチックなアーティストに、人は心を奪われるものです。
牛田くんが今回のコンクールで一番大切にしていたことは、何だったのでしょうか・・・。それはもしかしたら、ショパンの素晴らしさを一人でも多くの人に伝えたい、音楽の癒しの力を世界中に届けたい・・・そんな気持ちだったのかなぁ・・・。牛田くんがショパンに自分の音楽を捧げた、そんなコンクールのように見えました。
結弦くんのファンの皆さんは、これまで牛田くんの名前を知ってはいたものの、まだ演奏は聞いたことがなかった・・・そんな方も多かったと思います。また、これまでショパンを何となく素敵な音楽だな、と思って聴いていらした方々も、牛田くんのショパンコンクールで、その音楽の深さに触れ、さらに心を奪われるきっかけとなったに違いありません。
聴衆がいなければ、音楽は成り立ちません。ショパンはきっと、牛田くんが自分のことをこんなにも理解しようと努力し、こんなにも多くの人々に伝えてくれたことを、天国で喜んでいるに違いありません。
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