フィギュアスケートの理想のかたち | ショピンの魚に恋して ☆羽生結弦選手に感謝を込めて☆

ショピンの魚に恋して ☆羽生結弦選手に感謝を込めて☆

清冽な雪解けの水のようにほとばしる命の煌めき・・・
至高のアスリートにしてアーティスト、
羽生結弦選手を応援しています。

■ 今日の一枚

 

 

音響デザイナー矢野桂一さんのナンバーの記事を読みながら、結弦くんの「天と地と」の音楽を辿ってみました。この記事のおかげで「天と地と」の編曲の構成と詳細がよくわかるようになり、改めて矢野さんの言葉と音楽を重ね合わせると、結弦くんが主体となっていかにこの編曲に関わってきたのかということに感心します。

 

上杉謙信公は「朝嵐」という名の琵琶の名器もお持ちだった達人でしたが、矢野さんのお話にある「羽生選手は琵琶の音を効果的に使いたい様子でした」というあたり、やはり、そうか、という感じですね。謙信公の心情を語らせるのに琵琶は打ってつけの楽器でしょう。序盤と最後に登場する琵琶の音色は楽曲を引き締め、この上ないほど印象的です。フィニッシュの天を仰ぐポーズと琵琶の最後の一音なんて、舞い降りた謙信公の御霊に天にお帰りいただくみたいですよね。

 

「琴の音を響かせるようにしたい」と結弦くんがリクエストした箇所、矢野さんのひらめきで、琴になんとハープの音色を重ねたというお話。ちょっとビックリしました。が、こうした自由な発想の展開こそインスピレーションの為せる業といいますか、矢野さんもきっと結弦くんからどんどん刺激を受けてこられたのだろうなと思いました。

 

アイスショーのコラボなんかの時もそうですけれど、「この人と一緒に仕事をしていると、自分の引き出しやアイディアが増える」みたいな状況が生まれるというのは、素晴らしい作品ができあがる時の特徴なんでしょうね。

 

 

2分40秒あたりから琴と琴に重なるハープの音色で盛り上がって、4T1Eu3Sのクライマックスにバーンと至るところ。畳みかけるように盛り上がる音の感じは、なるほど、琴の音階の特徴がここぞとばかりに活かされる部分でもあり、ここで「もっと琴の音を聞かせる感じにしたい」という結弦くんのリクエストがあった、ということですが・・・。そしてハープが重なることになったと。

 

結弦くんのプログラムの編曲って、いつもこんな感じなんですね、きっと。結弦くんがかなり主体となって編曲全体のイメージを提示し、時には細かいリクエストを出しながら、そこにプロの編曲者が持てる知識と技を発揮し、どこまでそのリクエストに正確に答えていくかという究極の形。

 

結弦くん、知識じゃなくて「感覚」というもので、どの部分にどんなものを持ってきたら良い音楽として成り立つのか、自分のスケートとマッチするのか、というのを知っているんですよね。そのセンスが前提としてなければ、編曲者にリクエストなんて出せないですから。そしてもちろん、音楽的な知識も結弦くんは相当持っているんじゃないかと思います。

 

もう唸るしかないのですが、ここまでこだわりを持って編曲から携わり、自分で滑るスケーターっていったいどうなってるの!?という感じです・・・。究極過ぎてついていけないジャッジがいるのは仕方がない、なんて言っちゃ駄目なんですけど、本当に「ジャッジ、ついてきなさい!」って感じですよ。

 

 

「レット・ミー・エンターテイン・ユー」も結弦くんの細かなリクエストが実践されているんですね。与えられた曲をただ漫然と滑るのと違って、編曲から関わることができるスケーターというのはものすごく音楽性や表現面においてアドバンテージを持っていると思います。だって、自分の滑りやすいように、自分の伝えやすいように、音楽と自分のスケートを同調させることができるのですから。この違いがわからないジャッジが10点を出し渋るのでしょうね・・・。音楽や芸術の専門家の方々が感嘆するものを認めることができないというのは、ジャッジの勉強不足としか言いようがないですよね。

 

矢野さんが思っていらした「音楽も大事にして、ストーリーを作って、それを実現させる」という「これが、僕が理想としていたフィギュアスケートのかたちだ」と思えるものを体現してくれたのが、結弦くんというフィギュアスケーターの出現だったんですね。

 

小さな子供たちにはまだ難しい話かもしれないですが、矢野さんが結弦くんについて語ってくださったこと、どんどん若い世代にも伝わっていくとよいですね。よくフィギュアスケートはスポーツと芸術の融合と言われますが、そうは言ってもイメージするのは難しいと思うのです。

 

でも、結弦くんが氷上での練習以外の場所で取り組んでいる事、それこそがそのイメージのひとつだと言えるのではないでしょうか。スケートと音楽が切り離せない関係だからです。だから、ジャンプの練習と同じくらい、音楽的なアプローチに取り組むことも重要なのだろうと思います。

 

そしてまた、どうして結弦くんがこうした進化を遂げてきたのかというのも、何もかもが順風満帆ではなかったこと・・・病気やけがなどで長い間氷に乗ることができなかった時間に、結弦くんが努力した分野というものが、こうした形で実を結んでいるのだということも忘れてはいけませんね。

 

結弦くん、こうした状況でも一生懸命毎日努力を重ねているのだろうと思います。日本の状況も世界の状況もまだまだ落ち着いたとはとても言えない中で、モチベーションを保つのは大変なことでしょう・・・。

 

すべてが良い方向に向かっていくことを心から祈っています。

 

■ 清塚さんが17歳の頃の演奏!結弦くんがニースの世界選手権でロミジュリを演じた時の年齢ですね。さすがの演奏です。

 

 

■ 結弦くんも聴いてるかな。

 

 

 

 

 

 

 

とにかく、命あってこそのスポーツですから。世界選手権についても、世界の情勢についての正確な情報収集とそれに見合った適切な判断がなされることを、心から願っています。すべてが良い方向に向かっていきますように。

 

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