手負いの白鳥は気高く、ただ独り、黙して歩む。 | ショピンの魚に恋して ☆羽生結弦選手に感謝を込めて☆

ショピンの魚に恋して ☆羽生結弦選手に感謝を込めて☆

清冽な雪解けの水のようにほとばしる命の煌めき・・・
至高のアスリートにしてアーティスト、
羽生結弦選手を応援しています。

■ 2018.12.06発売の週刊新潮
作家五木寛之さんのコラム「生き抜くヒント!」連載第225回「氷面に映る真実とは」より

 

 

「テレビの画面では、ちょうど羽生結弦のフリーの演技が中継されていた。なんでも試合前の練習で足首を痛めたという話だ(2018ロステレコム杯フリー)。そんな状況で出場して、はたして演技が行えるものだろうか。

かたずを飲んで見守っていると、まったく故障を感じさせない鮮やかなジャンプが続いた。後半ちょっと危ういところもあったが、見ていてため息の出るような見事な演技だった。

おそらくロシア人のスケート・ファンたちも、唖然として彼の滑りをみつめたことだろう。」


作家の五木寛之さんは羽生結弦というアスリートに強く惹きつけられ、特別な思いでもう長い間、見守っておられるのだと思う。

「演技を終えたあとの記者会見では、松葉杖をついている様子が映像に流れていた。やはり相当な負担だったのだ。よくあのジャンプの衝撃を耐えたものだ、と胸が痛んだ」

五木寛之さんといえば、仏教に関する著作も多いことで知られる。

<この世のものはすべて変化し、消えていくものだ>という仏教の教えであるところの「無常観」は古くから日本人の美意識に根付き、それ故日本人は、移りゆく時の中にこそ存在するはかない美しさを見出そうとしてきた。

五木寛之さんの文章はこのように結ばれている。

「蝶のように空中を舞う羽生結弦の姿を映像で見ながら、あらためて<努力はむくわれない>という彼の言葉を思った。若くしてその真実を悟った青年は、はたして幸福なのだろうか、と。

私がそのことを確信したのは、八十歳を過ぎてからだったというのに。」


五木さんはおそらく2016年9月14日に放送された結弦くんのインタビューでの発言を聞いておられたのだろう。

■ 20160914放送 フジTV    "ミスターサンデー×HERO'S
<努力は嘘をつく。でも無駄にはならない>。努力って嘘をつくなって思います。だけどその嘘自体は無駄ではないし、その嘘をつかれるからこそ、もっと違う努力をしなきゃいけなかったり、もっと努力の正解というものを見つけることが大切じゃないかなって思います」 羽生結弦

これを受け、書かれたのが次の文章だったのだろう。

■ サンデー毎日2016年10月30日号    
"五木寛之のボケない名言 「努力はむくわれない 羽生結弦」“
「たぶん羽生結弦は、人並みはずれた努力家にちがいない。その彼だからこそ許される率直な発言なのである。人生は厳しい。この若さで、それを見切る視線の強さに、あらためて驚嘆せずにはいられない」

「努力」とは、手を伸ばし、つかみかけては逃げてゆく・・・幻の蝶を追い求めて果てしない旅をするような、その時の流れの中にこそ存在する、それぞれの美学とも言えるだろうか。

その旅の景色の美しさ、その残酷さ。それを知りながら尚、魂のすべてを、そこにこめずにはいられない人の哀しみに似た幸せ・・・。



■ 2014年4月26日羽生結弦ソチ五輪優勝凱旋パレード会見
「スケートは特殊な競技で、一生懸命やれば何とかなるものではない。ただ努力することをためらわないでほしい。うまくいかなくても、その努力は今後の人生に生きてくる。1人のアスリートとして、努力を通して素晴らしい人になってもらえれば」

■ 2014年8月25日上月スポーツ賞受賞者代表羽生結弦
スポーツはとても残酷だと思います。一番努力した者が必ず一番の結果を出せるものではありません。しかし、努力しなければ結果は決して残すことはできません。私たちは最高の結果を出すために、感謝の気持ちを持ち続け、今後も日々精進していきたいと思っています」

先日終わった全日本選手権。実力を発揮できた選手も、発揮できなかった選手もいて、悲喜こもごもの試合であった。結果を残せなかったアスリートたちに対して「奮起を!」と激励する声も上がる一方、彼らも恐らくその時出せる限りの力を出し尽くしたのだろうとも思わずにはいられない。この「努力」という、美しくも残酷なそれぞれの旅路を思う。

 



五木さんは週刊新潮のコラムの中で「五パーセント」という数字を挙げておられる。

「正直なところ、私は努力がむくわれる確率は、五パーセントぐらいかな、と考えている。また逆に、努力しなくても成功するパーセンテージは、と問われれば、五パーセント程度はあるんじゃないか、と答えるだろう」

五パーセントだけ開かれた狭き門。その向こうへと、命のすべてを注ぎ込んで立ち向かうことは容易な事ではない。

アスリートにとって怪我という苦しみを繰り返し体験することは、五パーセント開いていた門の扉がますます狭く感じられることを意味するのかもしれない。

肉体以上に回復が難しいのは、むしろ傷ついた心の方かもしれない。

 



それでも、結弦くんはその狭き門目がけ、今も懸命にできることを模索し続けているのだろう。目に見えぬその背中に光をまとって・・・。

 

その光はやがて、後に続く者への道しるべとなる。

 



手負いの白鳥は気高く、ただ独り、黙して歩む。

繰り返す苦しみに意味はあるのか・・・。

その答えを、きっと結弦くんはまた教えてくれるのだろうと信じている。

 

 

■ 時事通信和田記者のツィートより

芸と技。 #フィギュアスケート で勝負の世界に生きる #羽生結弦 選手について、かつて指導した都築章一郎さんは「かたや芸の世界を求めながら、結果を出さないとそういうものが評価を受けない。それが彼の一つの哲学になっているのでは」と以前に語ってくれました

https://twitter.com/wdtkfm/status/1078654333355323392

 

 

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荒川さん、お誕生日おめでとうございます!

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「レオナルド・ダ・ヴィンチの再来?いえ、羽生結弦です。」

※28日放送every.の書き起こしです。

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『いつも、あなたが僕を成長させてくれるように感じる』

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「アイスクリスタル新規会員募集のお知らせ&年末年始テレビ番組」

※ 青字箇所追記

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