「ほら、見て。足が開いている」

 

踊った後の録画を見ていた時の事でした。

きれいに歩くことを練習してから臨んだダンスだったので、自分ではうまくいったはず、と思っていました。

 

でも先生の言ったのは、踊り終わって帰る時の歩き方の事。

 

緊張して背筋を伸ばし、首を伸ばし、足を伸ばし、指を伸ばし・・・

これでもか、と思って踊った後だったのに油断しました。

 

「最後まできちっとする。普段もいい姿勢で歩く!」

 

とまたまた怒られて、できたと思っていた気持ちがシュン・・・。

 

「普段から気をつけて歩いていると、すぐにいい姿勢に慣れるよ」

 

と言われたので、先生の注意を聞く時も、ロッカールームに戻る時も、ピシッと頑張るようになりました。


普通にスタジオの中を歩いているときも、サークルで説明を聞いている姿にも、先生の目が光ります。

 

360度、どこからも見られている練習。

いつもきれいな姿勢でいる練習。

宝塚のスターだって、きっとそういう練習を積んでいるはずです。

それは一朝一夕でできるものではないと思います。

 

「せっかく宝塚観てきたんでしょ。その時の気持ちを忘れないで」

 

あの時は興奮していたので、張り切って宝塚のスターの真似をしていたのです。

 

月曜日は、熱海でちゃんと踊ってきたかの確認もありました。

最初はワルツから。

タンゴ、スローと続けます。

先生は全然リードしてくれません。

私が動けるかを確認しているのでしょう。


「自分の足で立っていない。依存しすぎ。ちゃんと練習してきたの? 楽しく踊ったのなら、それはそれでいいけど」

 

熱海ではいろいろな人と踊るという練習だけでした。

それも楽しいものだったけれど。

自主的な練習はしなかったな。
確かに男性に依存していたと思います。

 

どこまでも厳しい先生です。

でも私も必死でついていきます。

どうやらレッスン依存症になってしまったようなので。

これって治るのかな。
デモが終わったら、少しゆっくりダンスを教えてもらうことにしようと思っています。