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「四苦八苦」という言葉があります。
どうにもならず、もがき苦しんでいる様子を表す言葉として使われることが多いですが、本来は仏教の言葉です。
人が生きていく中で避けることのできない苦しみを「四苦八苦」といい、
四苦とは、
生・老・病・死。
そして、そこにさらに四つの苦しみが加わります。
その一つが、
怨憎会苦(おんぞうえく)
嫌いな人や憎んでいる人と出会い、関わらなければならない苦しみです。
つまり昔の人も、
「嫌な人と出会うことは、人が生きていく上で避けて通れない苦しみの一つ」
と考えていたんですね。
これをただの苦しみと受け取るのではなく、
ここにも意味があるのだ、と、思ってください。
悪いのは相手ばかりではなく、自分の受け止め方にも原因がある、と考えるのです。
相手は変えられない、変えられるのは自分だけ、という原理原則を使うのだとしたら、
いつまでも相手のことを、嫌いだ、憎い人だ、として自分が苦しむのは、
自分をさらに追い込んでしまう、ということになります。
実際に、
嫌な人との出会いは、自分の心の器を広げ、人間的な成長を促す大切な修行の場、なのです。
「この人との出会いから、私は何を受け取れるだろう?」
と、視点を変えてみてください。
あなたが嫌だな、と思うのはどんな人でしょうか?
例えば、
・なんでも奪っていく人
・自分ばかり得をしようとする人
・人の話を聞かず、自分の話ばかりする人
・口では良いことを言うけれど、行動が伴わない人
・表ではお世辞を言い、裏では陰口を言う人
・怠惰な生活に人を巻き込もうとする人
こんな人が目の前にいたら、
「嫌だなぁ」と思いますよね。
でも、そこで一度立ち止まって、
「私は、なぜこの人のことが、こんなに嫌なんだろう?」
と、自分の心を見てみてください。
すると、自分の中にも、
「人からもっと認められたい」
「自分ばかり損をしたくない」
「人に嫌われたくない」
「本当は誰かに甘えたい」
そんな思いが隠れていることがあります。
嫌な人というのは、
自分の中にあるものを、大きく拡大して見せてくれる存在
なのかもしれません。
だから、嫌な人との出会いは、ただの苦しみではなく、
自分の心の器を広げたり、自分の思い癖に気づいたりするための、成長の機会にもなるのです。
そしてそこに気づいて、自分の心が変わってくると、人間関係も変わってきます。
今まで気になって仕方がなかった人が、気にならなくなる。
距離を取ることができるようになる。
あるいは、相手の態度そのものが変わってくることもあります。
だから、
「嫌な人がいるから、避けよう」
だけでは、根本的な解決になりません。
その人から離れたとしても、自分の中に同じ思い癖が残っていれば、また似たような人が現れることがあるからです。
大切なのは、
「この人をどうにかしよう」ではなく、
「この人との出会いから、私は何を学べるだろう?」
と、自分に意識を戻すことです。
怨憎会苦(おんぞうえく)という言葉が存在するのは、それがこの世に必要だからだと思います。
その人によって、いつまでも苦しみ続けるか。
それとも、その出会いを自分の成長に変えていくか。
そこは、自分で選ぶことができます。
でも、怨憎会苦(おんぞうえく)という苦しみから抜け出すためには、後者を選ばないといけない、ということはわかりますよね。
その出会いから何かを受け取って自分が成長できた時だけ、この苦しみから抜け出せるのだと思います。
もう寂しくはありません。
この自分で大丈夫と思えたら
新しい世界に踏み出すことが出来ます。
そんなお手伝いが出来たら嬉しいな、と思います。
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