この時間は,私鉄乗り潰し旅をお送りします。
今回は、今年発生した地震の前に訪問した石川県能登地方の乗り潰し旅のお話です。
本日は、最終回、スタート地点の穴水駅に戻ってきました。
当ブログをご利用される際は、必ずこちらの記事「免責事項について」をお読みの上、ご覧くださいね。
では,ごゆっくり!
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最後の訪問駅、能登中島駅をあとに……

この列車でゴールとなる穴水駅を目指します。

今回の旅は、輪島市にあるのと里山空港を往復利用したので、穴水駅がスタートでありゴールでもあります。
車窓から見える海、この景色、今はどうなっているんでしょう?

ところで海に突き出た櫓があるのが分かりますか?
ズームしてみましょう。

これは「ボラ待ち櫓」と言われるもので、この櫓に登って水中を泳ぐボラが底に仕掛けた網の上を通過したら引き上げるというボラ漁の監視をしていたのだそうです。
江戸時代に始まったこのひたすら待つという漁法、20世紀の後半まで行われていたのだそうです。
そして列車は穴水駅に到着。

ホームには、先ほどみかけた「ボラ待ち櫓」のモニュメントがありました。
スタートしたときは穴水駅に到着したのがもう夕方だったのでゆっくり駅の撮影ができませんでしたから、あらためて穴水駅の構内を紹介をしたいと思います。
こちら七尾方面です。

穴水駅は、かつては七尾線と能登線の分岐駅で奥能登のターミナル駅として栄えていました。
そのため構内はとても広くなっています。
現在は、和倉温泉駅(運行上は七尾駅)から穴水駅までの路線しかないのと鉄道ですが、国鉄末期からこれまでの経緯はちょっと複雑です。
国鉄当時は七尾線と能登線があった奥能登の鉄道、七尾線は津幡駅から七尾駅、穴水駅を経て輪島駅までを結ぶ延長100km以上の長い路線でした。
昭和62年の国鉄民営化の際は、七尾線・能登線ともにJR西日本に引き継がれることになりましたが、その前年には能登線の廃止は決定していて、民営化の翌年に能登線はのと鉄道に移管されることになりました。
このとき穴水駅はJR西日本七尾線とのと鉄道との接続駅となり、のと鉄道の駅は「のと穴水駅」と改称しています。
のと鉄道に移管された能登線は七尾線の穴水駅以遠輪島方面よりはるかに長い約60キロもの路線を持っていて、移管当時の経営は順調だったのですが、平成3年にJR西日本がJR七尾線の現在区間の電化をする見返りとして、七尾駅から輪島駅までの経営分離を
を石川県に求めたため、のと鉄道が七尾線の非電化区間となる和倉温泉駅(七尾駅から和倉温泉駅までは共用)から輪島駅の営業を引き受けることになりました。
同時にのと穴水駅はのと鉄道の単独駅となったことから駅名を「穴水」に戻しました。
能登線の経営が順調だったのと鉄道ですが、この七尾線の引き受けが経営を圧迫し、特に乗客数が少なかった穴水駅から輪島駅間を平成13年に廃止、すると経営状態の良かった旧能登線の乗客も減少し始め、平成17年に廃止されてしまいました。
廃止前はのと鉄道の本社は旧能登線区間の宇出津駅にあったのですが、廃止に伴い穴水駅に移転しました。
なお、のと鉄道の全線は部分廃止前から路線の所有はJR西日本のままで、運行はのと鉄道が行うという上下分離方式が維持されているため、今回の震災に伴う復旧工事の主体ものと鉄道ではなくJR西日本となっています。
また、現在ののと鉄道の区間が廃止を免れた理由としては、北陸新幹線の開業による北陸本線のIRいしかわ鉄道への経営移譲に伴う石川県の鉄道経営のノウハウ蓄積のためなどがあげられていますが、IRいしかわ鉄道の全線開業後は、のと鉄道の必要性が低下し、存続も危ういのではないかと心配です。
さて穴水駅の構内に戻りましょう。

構内にはたくさんの列車が停車していますが、実際に旅客営業に使われているのは、左側の駅舎側ホーム1本だけとなっています。
末端部に目を向けると、ホームの先に0番ホームがあるようで、そうすると最盛期の穴水駅は2面4線構造だったことになります。

奥に向かい、左側が七尾線の輪島方面、右側が能登線の蛸島方面にレールが延びていました。
ということでホームの使い分けは、
ワタシが立っている1番ホームが現在と同じ七尾駅方面、跨線橋を渡って2番ホームが七尾線から能登線蛸島方面、3番ホームが七尾線輪島駅方面、最後に切り欠きの0番ホームが穴水駅折り返しの能登線蛸島駅方面となっていたようです。
跨線橋の向こう側に行ってみましょう。
かつてこの駅を、JR西日本とのと鉄道が共有していた頃は、この0番ホームがのと穴水駅のホームとなっていました。
当時は駅舎もJRとのと鉄道で別々だったようです。

現在このホームには、パノラマ形急行車両が留置されています。
外装はボロボロになっていますが内装は今でも使えそうな感じですねえ。

駅名標も当時のままで残っていて「なかい」というのは、廃止となった能登線の中居駅のことです。

廃止区間方面を見たところ。

穴水駅の構造は、沿岸部に沿う形ではなく、穴水から輪島方面に向けて能登半島を北へ横断する形状になっていて、両線はこのあとやや右にカーブしながら輪島方面は直進、蛸島方面はさらに大きく右カーブして再び沿岸部を目指していました。
なお、のと里山空港を利用すると、穴水の市街地に入る直前でかつての能登線の橋台を挟むように走る県道を通過します。
最後は前回も紹介した駅舎です。

右手には道の駅あなみずがあり、能登鉄道のグッズも販売しています。

2022年能登旅、今回で最終回です。
のと鉄道は全線復旧したものの、まだ各施設は休業中のものがたくさんあります。
記事でご紹介した施設も同様で、最新の情報を確認してからお越しください。
復興の妨げにならないようにするのはもちろんですが、人が来てこそ地域も元気になります。
ワタシの記事が、少しでも復興の一助になればと思っています。
(令和4年10月撮影)
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