先週の金曜に、超能力の特番をやっていた。
世界超能力選手権とかいうので1位になった手品師が頑張ってくれていたんだけど、ネタがバレバレで、見る気も失せる始末。
まず、旅行者で会った事も無いという設定の役者を用意するか、本当の旅行者にこう話を持ちかける。
「これからTV番組の撮影をするんだけど、協力してくれないかな?もし協力してくれたら300ドル(アメリカドル)出そう。」
さて、これでなんでも言う事を聞いてくれる出演者の出来上がりだ。
遠いところで同じ絵も描いてくれるし、昔の恋人の名前だってでっち上げてくれる。
・・・もし言う事を聞いてくれなかったら、って?
その時は簡単だ。金も渡さないし、その映像をカットすればいいだけ。他の人に同じ話を持ちかけて撮りなおせば良いだけの事。
そして、第一に手品師として結構雑な仕事をしている。
手元を不自然に動かすから、ネタがバレバレだ。
俺が思うに世界超能力選手権なんてのは参加者が少なかったか、TV局のでっちあげだと思う。
こんな二流の手品師が超能力のように見せかけられるワケがない。
まず、手に握らせたコインが重くなり、手を開くと曲がっている手品だ。
このトリックは2枚のコインを用意している所にある。
その場でサインしたから同じものは無いだろうって?
事前にカメラを止めて、曲がったコインにサインして貰えば良い。
曲がったコインを右手に挟み、コインを握らせた手を包む。この時に、ガッチリ握っているはずの人の手が、わずかに指と指の間を開いているのが映っている。
この時に手の中のコインを隙間から落として、曲がったコインを手の中に入れている。
不自然なほど、握りこぶしを隠しているのはその為だ。
この後、コインを手の平を見せる時に手の甲側に移動。指をまっすぐ揃えているのはその為。
回収したコインは人を誘導するふりをして身体で隠し、ポケットへ。
少女から借りたサングラスを転がすトリックは雑にも程がある。
少女から借りたサングラスを両手で持っているが、この時に手品で使う細い糸、もしくはストッキングの繊維のような物の先に輪っかをつけたものを右手に用意。
この糸は右手首にくくりつけられていて、長さは40~50cmぐらい。
録画していなかったので詳しくは解らないけれど、もしかしたら小指と親指に輪っかをひっかけて持っていたかもしれない。
その輪っかに、サングラスのツルを入れて準備完了。
サングラスを地面に置いて、上から吊るしていない事を確認するが、何の事は無い、糸はたるんで地面に這っている状態。
右手を動かすとサングラスまで動いてしまうので、左手でいかにも動かすようなしぐさをして、次の瞬間、右手を勢いよく斜め前に突き出す。
たるんでいた糸が引っ張られて、サングラスは飛んだように見える。
それにしても雑すぎる。
糸だというのがバレバレだ。
まず、急に右手に変える辺りが雑だし、サングラスの位置よりも前に手を突き出し過ぎている。
さらに言えば、右手を斜め上に出し過ぎている。
これでは糸で吊っているのがバレバレだ。
こういう時には、人混みの中でバレないように助手がいて、あらかじめ糸の付いたサングラスを少女に渡すべきである。
そうすれば、手品師の動きに合わせて助手が引くだけで済む。
動きも不自然にならない。
余程金が無いか、人望が無いかだろう。
・・・まあ、二流手品師に弟子入りする人もいないだろうし、手品師としての稼ぎは少ないだろうから、助手も雇えないんだろうけど。
・・・そう考えると可哀想だな、この自称超能力者。