前回のブログに引き続き、
赤川次郎さんの「ふたり」の続編を読んだので
更新します!
『いもうと』は2019年、
『ふたり』は1991年発売なので
なんと28年越し…!
前作は「悲劇&奇跡&悲劇&悲劇」という感じで
中学生(主人公)には荷が重すぎるなぁ・・
と突っ込みながら読みましたが、
続編もけっこうな
悲劇が続くヘビーな作品でした。笑😱
赤川次郎『いもうと』は
前作『ふたり』の一年半後の物語から
はじまります。
前作で亡くなった姉と
同じ歳の高校2年生になった主人公の実加は、
ある雨の日の夜、さらなる悲劇に
胸を痛めていました。
父の不倫発覚後、
家庭内は冷戦状態のままだったのですが
不倫相手が妊娠していることがわかり、
そのことを父から聞かされた母は
ショックで病院を抜け出してしまったのです。
強い雨の日、
あちこち探した末に見つかった母は
変わり果てた姿に・・
姉に続いて母も亡くしてしまった実加は
大学進学を諦め、高卒で就職し
父に頼らず一人で生きていくことを決意します。
そして時が経つこと10年、
27歳になった実加は
中堅社員の事務職として重宝がられる
存在になっていました。
この10年、仕事でいっぱいで
新たな出会いはなく
一人で生き抜いてきた実加でしたが
しばらく会わずにいた父の不倫相手から
「父が入院した」という知らせが入ります。
父は入院したことをきっかけに、
不倫相手と再婚したいと実加に告げ、
10年という月日が経ち
少しは落ち着いたものの
「まだ10年」という気持ちもあり
冷ややかな態度になってしまう
実加でしたが、
母違いの「いもうと」にあたる
10歳の少女、幸世(さちよ)が
ある日突然実加の自宅へ押しかけ、
父だけでなく不倫相手の母の体調も
思わしくないと実加に告げ、
実加の気持ちは揺れ動きます・・。
気持ちの整理がつかない中、
実加の会社では外国企業を巻き込む
大きなイベントを開催することになり、
実加が事務方のリーダーに抜擢されます。
レセプションの会場予約、
英語通訳の手配、
予算の確保、
プロジェクトチームの人員探しなど
いきなりあらゆる仕事に追われ
大忙しとなった実加でしたが、
後輩社員に助けられ、
あれ以来しばしば来る幸世と
交流して心癒され、
レセプションの会場担当の男性に
心惹かれたりしながら
一大プロジェクトに奮闘します。
こうして忙殺されながらも充実した
日々を送っていたある夜、
姉・千津子の懐かしい声が
実加の耳にふたたび聞こえるようになるのです・・。
『いもうと』を読んで、
守りたい存在がいると
人はなんて強くなれるのだろうかと
しみじみ思いました。
また、『ふたり』『いもうと』
作品全体を通して
「人の心は弱く、うつろいやすい」
ことがテーマになっているように感じました。
実加の身近には
家族を裏切った父を筆頭に
健全な道から外れてしまう人が続出します。
実加自身も危うい場面がありましたが
なんとか踏みとどまったのは
自分自身が辛い思いをした経験があるうえに
まだ小さないもうとがいるからではないか。
いもうとの存在を知るとともに
母を失ってしまったけれど
いもうとには自分のような悲劇や孤独を
味わってほしくないという気持ちが
強かったのではないかと想像しました。
『いもうと』での実加は、
前作『ふたり』のように姉の声に頼りきり
ということはなく、かなりたくましくて頼もしい
存在に成長しています。
人の心は弱くて危ういけれど、
守りたいものがいることで
たくましく、強くあろうと
自分を奮い立たせることができることを
「いもうと」を通して実感したのではないかと
感じました。
自分が弱って、危うい道に進みそうになったとき
守りたいものがあるからこそ
引き返すことができます。
守りたいものがあるということは
なんて幸福なことなのだろうかと
親としてしみじみ思いながら読みました・・。
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